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KINAN RACING

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Flashback to victory-マルコス・ガルシア優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第6ステージ

過去の名レースをプレイバックする企画「Flashback to victory」。
現所属メンバーの勝利レースをレビューしていきたいと思います。

前回、前々回に引き続きツアー・オブ・ジャパンでの戦いの軌跡をたどります。
今回は2018年大会から、マルコス・ガルシア選手が山岳でライバル圧倒した第6ステージ(富士山)のレポートを。

KINAN Cycling Teamとしてもベストレースの1つに挙げられる「伝説のクライミング」。
それをお膳立てしたアシスト陣の働きにもぜひご注目ください。
■まえがき

前日のトマ・ルバ選手の勝利で勢いづいたチームは、満を持してマルコス選手を中心とした山岳勝負へ挑むことになります。
マルコス選手にとっては、僅差の2位だった2016年、雨に泣いた2017年と悔しい結果が続いており、“3度目の正直”を狙ってのスタートでした。

レポートをご覧いただければ分かるように、チームは王道の戦いを演じることとなります。
前日の結果によってリーダーチームとなり、プロトンをコントロールする立場になりましたが、アシスト陣がしっかりとレースをメイキングし、ライバルを消耗させたところでマルコス選手がアタック。
これ以上ない戦いぶりでした。

ただ、これでツアー・オブ・ジャパンの頂点が見えてきたのかというと…決してそうではありませんでした。
険しい道のりであったその後の戦いについては、また次回にでも。

-メディアオフィサー 福光俊介
KINAN Cycling Teamが霊峰富士を完全征服
マルコス・ガルシアが圧倒的な勝利でリーダージャージを引き継ぐ
●ツアー・オブ・ジャパン(Tour of Japan、UCIアジアツアー2.1)
第6ステージ 富士山 32.9km

●KINAN Cycling Team出場選手
マルコス・ガルシア
山本大喜
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
ツアー・オブ・ジャパンの名物ステージであると同時に、クイーンステージとして名高い「富士山ステージ」をKINAN Cycling Teamが完全征服。
今大会の第6ステージは、新調されたコースセッティングのもと、ふじあざみラインの5合目を目指すヒルクライムが行われた。
ここでマルコス・ガルシアがフィニッシュまでの約7kmを独走。
後続を一切寄せ付けない圧倒的な強さで悲願の富士山ステージ優勝を飾った。
これにより、チーム内でのリーダージャージ移動となり、マルコスがその座を引き継いでいる。
大会中盤戦から勢いが増したKINAN勢の戦いぶり。
チーム力を示す結果として、前日の第5ステージ・南信州でトマ・ルバが逃げ切りでステージ優勝。
さらには、リーダージャージを獲得。
個人総合で2位以下に1分以上の差をつけ、チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で競うチーム総合でも首位に浮上。
個人・チームともに最高のポジションで残るステージを戦うことになった。

そして迎えたこの日の富士山ステージ。
KINAN勢はリーダージャージとチーム総合のキープを念頭に置きつつ、山岳スペシャリストのマルコスでの上位進出も狙う構え。
中島康晴、山本大喜、新城雄大の日本人ライダーがレース序盤を構築し、本格的な上りに入ってからは、トマ、マルコス、サルバドール・グアルディオラに勝負を託すことになる。
これまで数多くの伝説が生まれ、総合争いでも決定的瞬間が訪れた「ふじあざみライン」の上り。
今年からコース変更がなされ、2020年東京五輪のフィニッシュ地点として予定されている富士スピードウェイの西ゲートからスタート。
しばらく進んだのち、登坂距離11.4km、平均勾配10%、最大勾配22%のふじあざみラインへと入っていく。
そしてフィニッシュは、富士山須走口5合目。
レース距離は、この大会のロードレースステージにおいては最短の32.9kmとなる。
アクチュアルスタートが切られると、2選手が逃げを試みる。
これを容認し、メイン集団のペーシングを図ったのはKINAN Cycling Team。
中島、山本、新城の3選手が先頭交代を繰り返しながら、安定したペースで進行。
途中、1人を逃がしたが、大勢に影響しないと判断し、そのまま3選手の逃げグループとして先行させる。

一時は約1分となった逃げグループとのタイム差だったが、KINAN勢の絶妙なペースコントロールもあり、徐々にその差が縮まっていく。
ふじあざみラインに入ると同時に、逃げていた3人をキャッチし、本格的な上りへと入っていった。

スタート直後から集団を牽引したKINAN勢3選手が役目を終えると、レースはいよいよサバイバルに。
集団から1人、また1人と後退し、力のある選手だけが生き残る状態となる。

フィニッシュまで残り9kmを切ったところで、クリス・ハーパー選手(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム)がアタック。
2kmほど先行させたところで、メイン集団に決定的な動きが訪れる。
動いたのはマルコスだ。

勢いよく集団から飛び出すと、グイグイと厳しい上りを突き進んでいく。
すぐにハーパー選手をパスし、独走へと持ち込む。
一定ペースを保って上るメイン集団には、トマとサルバドールが待機。
先を行くマルコスとは1分前後のタイム差で推移したが、終盤にかけてその差は広がることに。
その間、メイン集団から追走を狙う選手の飛び出しがあったものの、マルコスに追いつくまでには至らなかった。
登坂力の違いを見せつける格好となったマルコスの独走劇。
最後までスピードは衰えることがないまま、富士山須走口五合目のフィニッシュエリアへと姿を現した。
最後はバイクから降りて、自身に力を与えたYONEXロードバイク「CARBONEX」を天高く掲げてみせた。
過去2度、このステージでの優勝を狙いながら跳ね返されてきた悔しさを晴らす、雪辱の勝利。
ツアー・オブ・ジャパン通算では昨年の第7ステージ(伊豆)に続く2勝目、プロ通算では4勝目とした。
そして、チームとしても前日のトマに続く2連勝となった。
マルコスのフィニッシュ後、追走を図った2選手に続いてメイン集団でレースを進めた選手たちが続々とやってきた。
リーダージャージのトマをケアし続けたサルバドールは自慢の登坂力を発揮し、マルコスから2分4秒差の7位、さらに9秒差の10位にトマも続き、KINAN勢がトップ10に3人を送り込んでチーム力を証明。
レース序盤のコントロールを担った中島、山本、新城も走り切り、次のステージへ駒を進めている。
これらの結果から、グリーンのリーダージャージはトマからマルコスへ移動。
チームリーダー2人がここまで予定通りに戦いを進めている。
マルコスは2位に総合タイム差39秒としている。
また、個人総合3位につけるトマは同2位の選手との差17秒。

同時にトップを走るチーム総合でもリードを広げ、後続に5分以上の差をつけている。
山岳賞でもマルコスが首位と1ポイント差の2位に浮上しており、KINAN勢の複数タイトル獲得の可能性も出てきている。
ツアー・オブ・ジャパン 第6ステージ結果(32.9km)
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 1時間19分19秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +28秒
3 クリス・ハーパー(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +1分48秒
4 ホセマヌエル・ディアス(スペイン、イスラエル サイクリングアカデミー) +2分0秒
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +2分4秒
6 ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ) 
7 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +2分13秒
70 中島康晴(KINAN Cycling Team) +20分3秒
71 山本大喜(KINAN Cycling Team) 
75 新城雄大(KINAN Cycling Team) +23分10秒


個人総合時間
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14時間2分52秒
2 ヘルマン・ペルシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ) +39秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +56秒
4 サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネスサイクリングチーム) +2分5秒
5 ベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) +2分11秒
6 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分17秒
56 中島康晴(KINAN Cycling Team) +31分27秒
59 山本大喜(KINAN Cycling Team) +34分2秒
70 新城雄大(KINAN Cycling Team) +44分34秒


チーム総合
1 KINAN Cycling Team 42時間12分4秒
※レースレポートは2018年5月25日付メディアリリースから
※レースレポートの一部に加筆・修正・削除を施しています
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