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新規加入選手インタビュー-畑中勇介

国内プロロードレースチームによる新リーグ「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」が、3月27・28日に栃木県で行われる2連戦から幕を開けます。
同時に、KINAN Cycling Teamにとっても2021年のレースシーズンの始まりとなります。

シーズン開幕を前に、所属選手について知っていただきたく、チーム独自でインタビューを企画しました。
本企画では今季加入選手にスポットを当て、彼らの実力や実績はもとより、人となりもみなさんに知ってもらい、レースでの応援に役立ててもらえたらと考えています。

今回は畑中勇介選手のインタビューをお届けします。
2017年のロードレース日本チャンピオンであり、これまでヨーロッパ、アジア、そして日本と数多くのレースで活躍をしてきました。
KINAN Cycling Teamに加入して早速メンバーを引っ張る姿も見せている同選手に、さまざまな質問をぶつけてみました。
-KINAN Cycling Teamの一員になって、加入前と加入後とで印象の変化はありますか?

チームの一体感であったり、選手一人ひとりのモチベーションの高さは、他チームの選手という立場からも感じていました。何より、このチームに加入して一番驚いたのが、メインスポンサー「株式会社キナン」の角口賀敏会長を筆頭に、社員のみなさんが心の底から僕たちを応援してくださっていることでした。イベントに参加して楽しんでいる姿も目にしましたし、チームがきっかけでサイクリングに取り組むようになった社員さんもいると聞きました。そうした会社の姿勢が、地域全体の盛り上がりにもつながっていると感じています。


-改めて、KINAN Cycling Teamを新天地に選んだきっかけや思いを教えてください

新リーグ「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」が始まることも含めて、ロードレース競技の向かう方向が多様化しています。例えばヨーロッパでの活躍を誓う選手がいたり、アジアのレースにチャレンジしたいと思っている選手もいる。もちろん、国内を主に活動しようというチームもある。そうした中で、僕が一番重きを置いているのがUCIアジアツアーで、さらにチャンスがあればヨーロッパのレースにもトライしたい。そこに合致するのが、まさにKINAN Cycling Teamでした。

新型コロナウイルスの影響で動きがかなり制約されていますが、この先事態が収束した時に、チームとしても企業としても、フレキシブルに動けるところはどこかという面は常に考えていました。その部分では、KINAN Cycling Teamと株式会社キナンが真っ先に動き出すだろうと思いましたし、このチームだったらすぐにでもアジアのレースにチャレンジしていけると感じていたので、移籍を決断しました。


-チームでは年長者であるとともに、即戦力としての見方もあります。自らの経験をチームにどう伝えていきたいか、そしてチームメートに何を求めていきたいか、いまどんなビジョンをお持ちですか?

個々の能力はかなり高いですし、実力も十分にある選手たちばかりです。若い選手たちは、年齢の割に経験も豊富です。ただ、知識という面では不十分であったり、偏りがある印象を受けました。そこで、自分が経験したことを伝えていきたいと考えています。また、これまで何回かの移籍を通じて、ヨーロッパやアジア、国内とあらゆるレースを走ってきたので、そこで得たことをチームに落とし込んでいきたいですね。それが僕の役割であるとも思っています。

一方で、モチベーションやフィジカルは僕の想像をはるかに超えていました。自分はこの年齢になって、疲れを感じてしまうことが正直なところありますけど、彼らを見ているとそんなことも言っていられない。それくらいの勢いがチームにはありますし、みんなに乗せられて僕自身もう一度チャレンジできるのではないか、と感じています。
-レースシーズン開幕が迫ってきました。今年目標とするレースはどのあたりになってきますか?

やはりまずは新リーグですよね。勝てば初代チャンピオンですからね。自然とウエイトが大きくなりますよね。新リーグに向けては、KINAN Cycling Teamが中心となって動いていくものだという認識をチーム全体が持っています。さすがに恥ずかしい走りはできません。

もちろん、全日本選手権も外せません。一発勝負のレースにチーム一丸となって臨みます。自分もまだまだどん欲なところがあって、一度タイトルを獲れた(2017年に優勝)からOKというわけではなくて、また勝ちたいという思いがあります。とはいえ、このチームにはポテンシャル豊かな選手たちがそろっているので、彼らと一緒にタイトルを目指していきたいですね。チームがまとまっている時こそ、仲間に勝ってほしいという思いや、実際に勝った時の喜びは大きくなります。その感覚をまた味わいたいですね。


-チームを応援してくださる方に向けて、ご自身の脚質やレーサーとしてのタイプをご説明いただけますか

得意技は「お祭り男」です(笑)

脚質的には何でもやる(オールラウンダー)のですけど、観客が多いレースや注目度の高い大会になればなるほど、強さを発揮します。これまで、ジャパンカップ サイクルロードレースや全日本選手権、あとはシマノ鈴鹿国際ロードレースといった、応援してくださる方が多いレースで結果を残してきました。応援していただけると伸びるタイプなんです。


-ここまで長いキャリアを歩んできましたが、まだまだ目指すところがあると思います。いま抱いている野望をぜひお聞かせください

ロードレース界がもっともっと盛り上がってほしい、そう願っています。僕自身、レース会場がものすごく好きで、勝敗もそうですし、それを観に足を運んでくださるファンのみなさんの思いも感じられる。その空気感が本当に大好きなんです。その興奮や気持ちを多くの人に知ってほしいですね。

この競技の魅力を知った人はなかなか離れられないと思います。僕自身もどうにかしてロードレースの楽しさを知ってもらえるよう取り組んで、日本でもメジャースポーツにしていきたいと考えています。


-さあ、いよいよ「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」が幕を開けます。オープニングは栃木県での2連戦。出走メンバー入りできればどんなレースをしたいですか?

3月半ばに和歌山県新宮市でトレーニングキャンプを行って、選手の能力とともに一人ひとりの得意な部分も見えてきました。各人の良さを生かす戦術をみんなで話し合っていきたいですね。みんなかなり力はありますけど、力任せでは勝てないのがロードレース。力の使い方を正しい方向へと導きながら、勝つための最適な戦術を組んでいきたいです。

どんな作戦を考えているかですか? 当日まで秘密に決まっているじゃないですか~!(笑)
Interview, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
Interview: 16th Mar. 2021
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