●JCL BANK LEAGUE（バンクリーグ）
7月22日
栃木県宇都宮市　宇都宮競輪場（1周500mバンク）

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
福田真平
津田悠義
畑中勇介

7月22日、宇都宮競輪場に於いて「JCL BANK LEAGUE（バンクリーグ）」が開催。
KINAN Racing Teamからは5名が参加し、3ポイントゲームは3戦全勝、ロードスクラッチでは2位に入り、獲得ポイント首位タイの総合2位で大会を終えた。

国内のプロチームが参戦するトラック対抗戦「JCL BANK LEAGUE（バンクリーグ）」関東甲信地方の梅雨明けが発表された7月22日、宇都宮競輪場で今季初戦となる宇都宮ステージが行われ、国内プロ4チームが集った。

ここに合わせて、KINAN Racing Teamは現役の競輪選手でもあるトラックスペシャリストの福田真平を招集。
ロード班からは先週の石川ロードレースで勝利を挙げたばかりの津田悠義や、孫崎大樹、山本元喜、畑中勇介が出場。5名での参戦とした。

大会の前半はバンクリーグオリジナルの「3ポイントゲーム」で争われた。
1チーム4名が出走し、2チームで対戦。4チーム総当たりの各チーム3試合を行った。
スタートから3周目以降の奇数周回でコントロールラインをトップ通過したチームにポイントが与えられ、3ポイントを先取した時点で当該チームの勝利となる。

初戦は今大会のホストチーム・宇都宮ブリッツェンと対戦。
KINAN Racing Teamは、福田、孫崎、山本、津田のラインナップ。相手の先行にうまく被せた福田が先取。続いて孫崎が得点。

1ポイントをとられるも、孫崎が競り勝って3ポイント目を獲得。
これまでバンクリーグを得意としてきた強豪チームに対し、3-1で幸先の良い勝利を挙げた。

続くレバンテフジ静岡戦では、福田に代えて畑中が出場。
先取点を許すが、孫崎が力強い走りで1ポイントを返す。
続いて、山本、畑中が連続して先頭通過し、勝利を手中にした。

2勝で迎えた3試合目はさいたま那須サンブレイブとの対戦。
この試合は津田が休み、福田、孫崎、山本、畑中が出走。
福田が持ち前のスプリントを生かし2ポイント先取したものの、一転、続けざまの得点を許し2-2に。
勝負を決する最終ポイントは孫崎が獲得、KINAN Racing Teamは3戦全勝とした。

大会の後半はバンクリーグとしては新採用の「ロードスクラッチ」で競われた。
これはクリテリウムと同じ要領のレースをバンク内で行うもので、10kmを走り終えた着順に応じてポイント（1着6点・2着3点・3着1点）が与えられるルール。

KINAN Racing Teamはロード班から山本、孫崎、津田を投入。
レース序盤から積極的な仕掛けを見せる。
レース中盤、山本と床井亮太選手（レバンテフジ静岡）の逃げができ、この構図は終盤まで続いた。

残り3周というところで山本を吸収した小集団はゴールスプリントへ。
KINAN Racing Teamからは津田が好位置につけるが、小泉響選手（さいたま那須サンブレイブ）にスピード及ばず2位でフィニッシュラインを通過した。

この結果を持って、3ポイントゲームとロードスクラッチの合算でさいたま那須サンブレイブとポイントで並んだが、ロードスクラッチでの獲得得点が優先される規定によりKINAN Racing Teamはさいたま那須サンブレイブに続く総合2位となった。

JCLバンクリーグ決勝ラウンド　結果（KINAN Racing Team分）

・3ポイントゲーム
KINAN Racing Team 3-1 宇都宮ブリッツェン
KINAN Racing Team 3-1 レバンテフジ静岡
KINAN Racing Team 3-2 さいたま那須サンブレイブ

・ロードスクラッチ（バンクで行うクリテリウム）10km
KINAN Racing Team　2位 津田悠義

・総合獲得ポイント
12ポイント（首位タイ・規定により総合2位）

●選手コメント
山本元喜
「お祭りに近い感覚で、観客の人たちとともに盛り上がれるレースを目指した。自分たちも楽しみつつ、観ている方にも楽しんでもらえたらと。これまでのバンクリーグと比べて、今日のレースはどれも積極的で激しい展開が多かったので、楽しんでもらえたと思う。スクラッチレースは展開によってパターンが変わってくるレース。自分の持ち味として、スプリントよりも逃げのほうが勝機があるので動いてみた」

Photo, Text: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU