Race Report
ツール・ド・キョンナム 第5ステージ
ツール・ド・キョンナム閉幕 最終・第5ステージでルーカス3位、レインは個人総合7位で終える
●ツール・ド・キョンナム2026(UCIアジアツアー2.2)
6月13日 第5ステージ 44.6km
・出場選手
山本元喜
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
新城雄大
昌原市(チャンウォンし)で行われたツール・ド・キョンナム最終ステージは、平均時速52.1kmの高速クリテリウムとなった。
KINAN Racing Teamは終盤に連携してルーカス・カーステンゼンをスプリントへ送り込み、ステージ3位でフィニッシュ。
レイン・タラマエも個人総合7位を守り、チームは表彰台とUCIポイントを獲得して5日間の戦いを終えた。

大会最終日は、慶尚南道の中心都市・昌原市(チャンウォンし)で行われた。
昌原は韓国を代表する工業都市のひとつでありながら、馬山湾に面する港町としての表情も持つ都市。
フィニッシュ地点となる海洋ヌリ公園周辺は、海沿いの開放的な景観が広がるエリア。

最終ステージはショートクリテリウムとして争われるため、総合成績を大きく動かすことは難しい一方、ステージ勝利を狙うチームにとっては大きなチャンスとなる。
ハイスピードな展開が予想される中、位置取りや連携、勝負どころでの判断が結果を左右する一日。
チームとしても、5日間の締めくくりにふさわしい走りで、ステージ優勝を狙いたい。

コースは5.3kmの8周回。1周の中に180度ターンが2度現れるレイアウトで、最大5車線と道幅は広いものの、フィニッシュへのアプローチには特徴がある。
最終周回ではコントロールラインを通過した後、第1コーナーを一度折り返してフィニッシュへ向かう設定となっており、選手たちは出走直前まで試走と役割の確認を行った。

スタート後、1周のニュートラル走行を経てレースが始まる。
リカルド・ルッカ選手(クイックプロチーム)の動きを皮切りに逃げを狙うアタックが相次ぎ、プロトンは活発な展開に。
KINAN勢からは宇賀隆貴、山本元喜、レイン・タラマエが前方で動き、逃げの動きを抑えながらレースを進めた。

その後もいくつかの逃げが生まれたが、いずれも長くは続かず吸収される展開が続く。
中間スプリントポイントを狙った動きではリーニンスターがアクションを起こし、21.5km地点、32km地点の2度の中間スプリントをニルス・シンシェク選手(リーニンスター)が獲得。
ボーナスタイムによって個人総合順位を上げたが、レインの順位に変動はなかった。

総合成績に関わる動きが一段落すると、レースは本格的なスプリント勝負へと移っていく。
残り2周回では、レインがプロトン先頭で高速牽引。アタックを封じ、スピードの上下を抑えることで、ルーカス・カーステンゼンの負担を軽減する動きを見せた。

最終周回に入ると、レインの位置に宇賀が入り、山本、新城雄大と続いてポジションを確保する。
さらにレインも再び合流し、チームはトレインを形成。セントジョージ・コンチネンタル・サイクリングが牽引するプロトンのやや後方で、落ち着いてペースを保った。

最終コーナーを前に、リーニンスターのトレインがプロトン先頭を奪い、そのままリードアウトを開始。
最短距離でスピードに乗せる形となり、フィニッシュへ向けた位置取り争いは一気に激しさを増した。
ルーカスはチームメートからやや離れる形となったものの、20番手前後を保ちながら前方を追う。
TEAM UKYOなども前方で動き、混戦となる中、ルーカスは大外からポジションを上げてスプリントに突入。

最後は前方の選手たちをかわしながら優勝争いに加わり、ルーカスがステージ3位でフィニッシュ。
KINAN Racing Teamは最終日に表彰台を獲得し、5日間のステージレースを締めくくった。

また、同じプロトン内でフィニッシュしたレインは、個人総合7位を確定。
チームとしてはルーカスのステージ成績で1ポイント、レインの総合成績で5ポイントを獲得し、合計6ポイントのUCIポイントを加えた。

今大会を6人全員が無事に完走できたことも、チームにとって大きな収穫となった。
特に6月28日(日)に新潟県南魚沼市で行われる全日本選手権を目前に控える日本人選手たちにとっては、レース感覚とコンディションを高める重要な機会となった。
韓国での5日間で得た経験と連携を生かし、次なるタイトル争いへ向かっていく。

●選手コメント
ルーカス・カーステンゼン
「残り13kmあたりからチームがしっかりサポートしてくれたので非常に感謝しています。もう少し良いポジションで展開できると良かったのですが…あまり良い状態からスプリントはできませんでしたが、これもレースなので、悔いても仕方ないと思っています。
5日間を通して、ステージ3位に入ることもできましたし、そこまで悪い結果ではなかったと思います。トータルで見ても脚の調子は悪くありませんでしたし、もっといい結果を手にしたかった気持ちはあります。それでも、全体としてはハッピーなレースでした。
次のレースについてはまだ詳しく話し合っていませんが、まずはしっかり休んで、また勝利できるように準備していきたいです」
Photos, Text: Ryo KODAMA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
ステージ成績
- 1 ルーク・マッジウェイ(リーニンスター) 51分21秒
- 2 アンドレア・ダマト(TEAM UKYO) +0秒
- 3 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
- 4 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)
- 5 ペートル・リクノフ(ホイールトップローターサイクリングチーム)
- 6 ベルナード・ファンアールト(ヌサンタラサイクリングチーム)
2026 個人総合時間
- 1 トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO) +11時間45分24秒
- 2 シモーネ・ラッカーニ(TEAM UKYO) +7秒
- 3 ニルス・シンシェク(リーニンスター) +19秒
- 4 アドネ・ファンエングレン(トレンガヌサイクリングチーム) +20秒
- 5 シモン・ペロー(リーニンスター) +27秒
- 6 ダニエル・ホワイトハウス(セントジョージサイクリングチーム) +28秒
- 7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +59秒
- 27 草場啓吾(KINAN Racing Team) +9分7秒
- 45 山本元喜(KINAN Racing Team) +13分1秒
- 76 宇賀隆貴(KINAN Racing Team) +22分35秒
- 80 新城雄大(KINAN Racing Team) +23分43秒
- 87 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +25分49秒
ポイント賞
- 8 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) 15pts
- 18 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) 6pts
- 29 宇賀隆貴(KINAN Racing Team) 2pts
チーム総合時間
- 1 リーニンスター 15時間44分49秒
- 7 KINAN Racing Team +19分24秒