KINAN Racing Team

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Race Report

レースリポート

がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 佐賀・福岡ステージ(第1ステージ)

「がんばろう熊本マイナビツール・ド・九州2026」佐賀・福岡ステージ ルーカスが強力スプリンター陣と渡り合い5位、小石も逃げで存在感

●がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026
10月10日 第1ステージ 佐賀・福岡ステージ
唐津市-糸島市-福岡市 152km

・出場選手
橋川丈
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
新城雄大
小石祐馬

「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」の本戦が佐賀・福岡ステージで開幕。
KINAN Racing Teamは序盤から小石祐馬が12人の逃げに加わり、積極的なレースを展開。
終盤はチーム一丸となってルーカス・カーステンゼンをスプリント勝負へと送り込み、強豪選手が集うなかで5位フィニッシュを果たした。

© ツール・ド・九州2026実行委員会

エキシビションレースとして行われた佐世保クリテリウムを終え、いよいよ本戦がスタートする。
第1ステージのスタート地点は、佐賀県唐津市の最北端に位置する波戸岬。玄界灘に面する唐津は、全国的にも知られる呼子のイカをはじめ、豊富な海の幸に恵まれた地域。
レースは波戸岬をスタートし、玄界灘を望む「ルート・グランブルー」から唐津市街を進む。
その後、県境を越えて福岡県糸島市を通過し、福岡市中心部の天神橋までの152kmで争われた。
コースには菖蒲峠や九州大学付近などに山岳賞(KOM)が設定されている。大きな標高差を一気に駆け上がるような山岳ステージではなく、短い登坂や細かなアップダウンが断続的に続くレイアウトとなっている。

© ツール・ド・九州2026実行委員会

フィニッシュが集団スプリントになると予想される一方、コース途中にはボーナスタイムが付与される中間スプリントが3箇所設定され、山岳賞をめぐる駆け引きも注目された。
個人総合上位を目指すKINAN Racing Teamにとっても、ボーナスタイムの獲得とフィニッシュでのスプリント勝負が重要となる大切なステージ。
レースは序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられ、12人の先頭グループが形成される。
この動きにKINAN Racing Teamから小石祐馬が加わった。「力ずくでできた逃げだった」と本人が振り返るように、各チームの有力選手が積極的に動いた末に生まれた強力な逃げ集団となった。

© ツール・ド・九州2026実行委員会

先頭グループでは、ボーナスタイムが付与される中間スプリントや山岳賞の獲得を目指し、各選手が駆け引きを展開。
逃げが形成されてからも主導権争いが続くなか、プロトンとの差は1分以上に広がった。
その追走を中心となって担ったのは、フィニッシュでの勝負を狙うXDS・アスタナ チーム。
先頭グループでは3箇所の山岳賞と2箇所の中間スプリントを消化し、小石も個人総合成績につながるボーナスタイム獲得を目指して動いたが、強力なライバルたちとの争いに苦戦を強いられる。
それでも逃げ切りの可能性を視野に入れながら、先頭グループで距離を重ねていった。
その間、メイン集団ではUAEチーム・エミレーツ・XRGとXDS・アスタナ チームが強力に牽引し、先頭との差を徐々に縮めていく。
ワールドチーム主導の追走によって逃げ集団のリードは失われ、フィニッシュまで約70kmを残したところで吸収。レースは再びひとつの集団にまとまった。

しかし、この時点でボーナスタイムが付与される中間スプリントを1回残していたこともあり、集団が落ち着くことはなかった。
再びアタックが相次ぎ、各チームが先行を試みる展開となる。KINAN勢からも橋川丈らが積極的に動き、逃げへの合流を狙ったものの、決定的なチャンスをつかむことはできなかった。

© ツール・ド・九州2026実行委員会

最終的に3人が抜け出し、KINAN勢を含むメイン集団がこの先頭グループを追いかける形となった。
先行した3人は残された山岳賞と中間スプリントを争いながら逃げ続け、一時はメイン集団に対して約1分30秒のリードを築く。
これに対し、メイン集団では再びワールドチームを中心とした追走が始まった。当初はなかなかタイム差が縮まらなかったものの、フィニッシュが近づくにつれて集団のペースは急上昇。
残り10kmを切る頃には先頭の3人を目前に捉え、レースは集団スプリントに向けた動きを強めていった。

やがて逃げが吸収されると、各チームがスプリンターを前方へ送り込むために位置取りを開始。
集団内では激しい主導権争いが繰り広げられ、フィニッシュに向けて緊張感が高まっていく。
KINAN勢はルーカス・カーステンゼンでの勝負に照準を合わせ、新城雄大らがサポートしながら集団前方への進出を図った。
アシストを受けたルーカスは、スプリント勝負に加わる絶好のポジションを確保して最後の直線へ。
激しい集団スプリントとなったフィニッシュでルーカスは5位に入った。ステージ優勝には届かなかったものの、ワールドチームを含む強豪が集うなかで確かな存在感を示した。

序盤には小石が強力な逃げに加わり、中盤以降も果敢に動きを見せるなど、チームとして複数の局面で展開を作り出した。最後はルーカスのスプリントで5位を獲得し、個人総合成績を争う本戦初日を好形で終えた。

翌10月11日の第2ステージは、大分県豊後大野市から熊本県南阿蘇村までの127.8km。久住高原や阿蘇外輪山を通過する山岳コースが舞台となる。た手応えと課題を次の戦いにつなげていく。

●選手コメント
ルーカス ・カーステンゼン
「素直にいい勝負ができたと思う。コンディションは悪くなく、ポジション取りもうまくいった。トップクラスのスプリンターたちと競り合うことができ、手応えを感じている。今日のチャンスを作ってくれたチームのみんなには感謝している。

マルチェッリ選手が優勝し、大方の予想どおり、実力が反映された結果になったと思う。それでも、さらに上位を狙える感触はつかめた。次こそは勝利をつかみたい」

Photos, Text: Ryo KODAMA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU

ステージ成績

  1. 1 マッテオ・マルチェッリ(XDS・アスタナ チーム) 3時間9分51秒
  2. 2 ルーク・マッジウェイ (リーニン・スター) +0秒
  3. 3 アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム)
  4. 4 ダヴィデ・ステッラ(UAE チームエミレーツ・XRG)
  5. 5 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
  6. 6 本多晴飛(VC福岡)
  1. 16 草場啓吾(KINAN Racing Team)
  2. 34 新城雄大(KINAN Racing Team)
  3. 53 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
  4. 62 小石祐馬(KINAN Racing Team)
  5. 72 橋川丈(KINAN Racing Team)

2026 個人総合時間

  1. 1 マッテオ・マルチェッリ(XDS・アスタナ チーム) 3時間9分41秒
  2. 2 ルーク・マッジウェイ (リーニン・スター) +2秒
  3. 3 イヴォ・オリヴェイラ(UAE チームエミレーツ・XRG) +4秒
  4. 4 アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム) +6秒
  5. 5 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム) +7秒
  6. 6 トンマーゾ ・ダーティ(TEAM UKYO) +8秒
  7. 10 ルーカス ・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +10秒
  1. 19 草場啓吾(KINAN Racing Team)
  2. 35 新城雄大(KINAN Racing Team)
  3. 53 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
  4. 62 小石祐馬(KINAN Racing Team)
  5. 72 橋川丈(KINAN Racing Team)

チーム総合時間

  1. 1 XDS・アスタナ・チーム 9時間29分33秒
  2. 3 KINAN Racing Team +0秒
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