Race Report
がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026 大分・熊本ステージ(第2ステージ)
「がんばろう熊本マイナビツール・ド・九州2026」大分・熊本ステージ 新城雄大が序盤から逃げで存在感 山岳決戦でも積極的な走りを展開
●がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026
10月11日 第2ステージ 大分・熊本ステージ
豊後大野市-竹田市-南小国町-産山村-阿蘇市-高森町-南阿蘇村 127.8km
・出場選手
橋川丈
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
新城雄大
小石祐馬
「がんばろう熊本 マイナビ ツール・ド・九州2026」第2ステージは、大分県から熊本県へと向かう127.8kmの山岳コース。
KINAN Racing Teamは新城雄大が序盤から逃げに加わり、2カ所の中間スプリントでボーナスタイムを獲得。
後半の山岳区間で逃げは吸収されたものの、レイン・タラマエと小石祐馬が先頭グループに残り、終盤まで積極的な走りを見せた。

第2ステージは、大分県豊後大野市から熊本県南阿蘇村までの127.8kmで争われた。
豊後大野市役所前をスタートし、竹田市から久住高原を経て阿蘇地域へと向かう山岳コース。
騎牟礼城址、久住高原、箱石峠の3カ所に山岳ポイントが設定され、阿蘇外輪山の雄大な景観の中で厳しいアップダウンをこなしながら南阿蘇村役場のフィニッシュを目指す。
個人総合成績を左右する重要な一日として、各チームの動向に注目が集まった。

KINAN Racing Teamは、前日の第1ステージでも積極的なレースを展開。
この日も上位を目指し、スタートから攻撃的な走りを見せる。序盤に形成された逃げグループには新城雄大が加わり、最初の中間スプリントポイントを2位で通過。
個人総合成績での順位浮上につながるボーナスタイムを獲得した。逃げグループはプロトンに対して最大で約2分30秒のリードを築き、そのまま山岳区間へと進んだ。

一方のプロトンでは、XDSアスタナチームやUAEチームエミレーツ・XRGが中心となって集団をコントロール。
逃げグループとのタイム差を調整しながら、後半の勝負どころに向けてレースを進めていく。
先行する逃げグループは、プロトンよりひと足先に騎牟礼城址と久住高原の2つの山岳ポイントを通過。
新城は中間スプリントでのボーナスタイム獲得を的確に狙い、逃げの中で走り続ける。2回目の中間スプリントポイントでは、早めにスプリントを仕掛けて3位で通過。ここでも確実にボーナスタイムを獲得し、成果を残した。

その頃、2つの山岳ポイントを越えたプロトンは下り区間へと入り、最後の山岳となる箱石峠へと向かう。
ワールドチームを中心に各チームが集団前方のポジションを確保し、勝負どころに向けたペースアップの準備を進めた。
KINAN Racing Teamも同じタイミングで集団先頭へと位置を上げ、厳しい登坂に備える。
箱石峠への登坂が始まり、しばらくするとトタルエナジーズがペースを上げる。
急激なペースアップによって集団は次々と分裂し、先行していた新城を含む逃げグループも吸収。
山頂に向けて激しい絞り込みが進んだ。登坂を終える頃には少人数の先頭グループが形成され、KINAN Racing Teamからはレインと小石祐馬が残る。
2人は有力選手たちとともに勝負に加わり、フィニッシュに向けた下り区間へと入っていった。

その後、下りと平坦区間を経て先頭グループは30名ほどに拡大。
さらにフィニッシュを見据えた駆け引きが激しさを増し、抜け出しを狙うアタックが繰り返される。
こうした状況で積極的に動いたのがレインだった。集団内での様子見に終始することなく自ら繰り返し動きを見せてレースを活性化させ、逃げの形成や先行を狙う選手たちの動きに加わりながら、最後まで勝機を探り続けた。

再三のアタックで先頭グループの選手たちは体力を消耗したものの、決定的な抜け出しは生まれず、勝負は小集団によるスプリントへと持ち込まれる。
フィニッシュではイヴォ・オリヴェイラ選手(UAEチームエミレーツ・XRG)が優勝。
KINAN Racing Teamは小石がトップと同タイムの29位でフィニッシュし、厳しい山岳ステージを終えた。

序盤は新城が逃げからボーナスタイムを獲得し、後半はレインと小石が有力選手の絞り込みに対応。
各局面で存在感を示しながら、チームとして最後まで積極的なレースを展開した1日に。
また、今大会前には豊後大野市にチームベースを置き最終調整を実施。縁ある地で多くの声援をバックに選手たちは走った。
大会最終日となる10月12日の第3ステージは、宮崎県を舞台とする「宮崎日南ステージ」(123.6km)をゆく。


●選手コメント
新城雄大
「逃げに入った選手は全員が先行する意思を持っていて、ローテーションもしっかりと回っていました。自分としてはボーナスタイムの獲得を狙っていたので、2回とも獲得できたところまでは良かったです。ボーナスタイムを獲得したうえで、すべての峠を越えきることができれば理想的でしたが、そこまでは届きませんでした。あと少しのところだっただけに非常に悔しいですが、チームとしては良い動きができた一日だったと思います。
自分自身も前半から積極的に動くことができましたし、終盤はレインたちが勝負に加わってくれたので、レース内容としては良かったと思います。明日も攻めの姿勢を貫き、最後までチャンスを狙っていきます」
Photos, Text: Ryo KODAMA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
ステージ成績
- 1 イヴォ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ・XRG) 3時間3分31秒
- 2 ウィリアム・ヘファナン(キャッシュ×ボディラップ) +0秒
- 3 ルーク・マッジウェイ (リーニン・スター)
- 4 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
- 5 ジョルダン・ジェガット(トタルエナジーズ)
- 6 ニッコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)
- 29 小石祐馬(KINAN Racing Team)
- 34 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +14秒
- 47 新城雄大(KINAN Racing Team) +1分34秒
- 60 橋川丈(KINAN Racing Team) +5分1秒
- 78 草場啓吾(KINAN Racing Team) +11分46秒
- 89 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
2026 個人総合時間
- 1 イヴォ・オリヴェイラ(UAE チームエミレーツ・XRG) 6時間13分3秒
- 2 ルーク・マッジウェイ (リーニン・スター) +7秒
- 3 ウィリアム・ヘファナン(キャッシュ×ボディラップ) +9秒
- 4 ジェラルド・レデスマ(VC福岡) +14秒
- 5 アレッシオ・デッレ・ヴェドーヴェ(XDS・アスタナ チーム) +15秒
- 6 ジョルダン・ジェガット(トタルエナジーズ) +16秒
- 30 小石祐馬(KINAN Racing Team) +19秒
- 34 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +33秒
- 35 新城雄大(KINAN Racing Team) +1分50秒
- 62 橋川丈(KINAN Racing Team) +5分20秒
- 76 草場啓吾(KINAN Racing Team) +12分5秒
- 77 ルーカス ・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
ポイント賞
- 9 ルーカス ・カーステンゼン(KINAN Racing Team) 12pts
- 24 新城雄大(KINAN Racing Team) 3pts
チーム総合時間
- 1 XDS・アスタナ・チーム 9時間29分33秒
- 10 KINAN Racing Team +1分48秒