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Stay Home Interview-中島康晴

いま世界的に叫ばれている「Stay Home」をキーワードに選手たちへインタビュー。
今回は中島康晴選手です。

新型コロナウイルス感染拡大でレースシーズン中断が続いていますが、みんな前向きに日々を送っています。
現在の生活、シーズン再開への思い、そして今後の目標…いまの選手の姿をお見せします。
-ご家族も含めて、みんな元気に過ごせていますか?

おかげさまでみんな元気に過ごせています。


-現在トレーニングはどのように行っていますか?

トレーニング時間を最大4時間30分程度にとどめて、免疫力を下げないよう強度を高めないことを心掛けています。それと、トレーニング途中でのお店への立ち寄りは控えて、補給は事前に準備したものか、チームサプライヤーである「ATHLETUNE」のようなレースで使うようなアイテムを持って、限られた中で走るようにしています。


-あらゆる面で自粛が求められている中、1日をどのように過ごしていますか?

朝、子供たちを保育園に送り出して、その後トレーニングに出発します。走り終えてからは、子供たちを迎えに行って、あとは自宅で過ごしています。できることが限られてきて、自分だけではなく子供たちもストレスを抱えてしまうので、トレーニング以外の時間は子供たちと外で遊んだり、近所へ散歩へ出かけたりすることもあります。


-こうした状況下で、モチベーションはいかにして保っていますか?

致し方ない状況であると割り切って、オフシーズンに近い過ごし方をしています。トレーニング関してはオフに取り組むようなメニューに切り替えて、ベースを固めることを最優先して行っています。「何でレースができないんだ」と思ってしまうとどうしてもモチベーションが下がってしまうので、いまはとにかくベースとなるトレーニングに努めて、レースに直結するようなメニューは避けているイメージですね。コンディションを上げすぎないように心掛けて、いざシーズン再開となった時に動き出せるよう下地づくりをしています。

同時に、バイクの上でのトレーニングだけでなく、さまざまなアスリートが「家でできるトレーニング」としてアップしている動画を参考にしながら、自分なりにトライしています。そうした意味では、いままでの自分になかったものを見つける時期だともいえそうですね。


-自転車に限らず、日々何か楽しみを見つけていますか?

子供たちが成長してきたことも影響しているとは思うのですが、それほど気に留めていなかった身近なこと…例えば「あそこに咲いているあの花は何だろう?」と一緒に考えてみたり…今までであれば「お花が咲いているね」くらいの感覚だったのが、身近にあるものの魅力を感じられるよい機会になっているのかなと感じています。それと、越前市のふるさと大使を務めているのですが、「地元にこんなものがあったのか!」と新たな発見をする時間にもなっています。自宅で過ごすことが多いいまだからこそ、より近くにあるものに目を向けやすくなっていて、それが地元の良さを見つけられる機会にもなっているのでしょうね。

あとは、家族みんなでサイクリングに行くこともあります。1時間ほど近所をゆっくりと走るのですが、妻が「体がすごく温まった」と言っているのを聞くと、改めてサイクリングの良さや楽しみを実感できますね。
-「Stay Home」が叫ばれる中で、何か健康を維持する効果的な方法があれば教えてください

そうですねぇ…時刻表を買ってきて、それを開いて、「ここ旅行に行ってみたい!」という妄想を膨らませる健康法ですかね…(笑)。精神衛生的にもよくて、無限の可能性を秘めた楽しみ方じゃないですか!?(※)

まぁそれは冗談として、健康を維持する方法としてはまず食生活が挙がりますね。楽しい食事で、なおかつ健康的であれば、腸内環境も良くなりますし、免疫力のアップにもつながりますからね。自分は料理はそれほど得意ではないのですが、家族みんなでキッチンに立って、洗い物を手伝うだけでも食事の楽しみにつながっています。具体的に何を食べたらよいかですか…納豆を食べましょう!

※無類の鉄道マニア。レースやトレーニングキャンプといった遠征に電車を活用することも多い


-食生活で気を付けていることは何かありますか?

納豆もそうなのですが、ナッツもよく食べていますね。確かに脂肪分が多めではあるのですが、栄養がありますし、体に良いので積極的に摂るようにしています。1粒あたり、奥歯で20回ずつ噛むようにすると、健康的かつ満足度も高まるのでおすすめです! 噛む力がつきますし、表情筋も鍛えられるので、ナッツはぜひトライしてみてほしいです。


-レースに目を向けて、ニュージーランドとオーストラリアで走ったシーズン序盤戦を振り返って、どんな走りができましたか?

レースを走ることで必ず課題が見えてきます。その課題を、トレーニングを通じて克服したうえで次のレースに挑むわけですが、1月と2月に大きなレースを走れたことで今の自分たちに何が足りていないのかを測ることができたのは大きいですね。これを実感できるかできないかの差はかなり違うと思います。シーズン再開に向けて、目指すところが明確なのはプラスに働くと思います。


-UCI通達により7月に入ってからのレースシーズン再開に向けた動きが出てきました。これからはどこを目標に据えて取り組んでいきますか?

暑いレースが得意なので、もしロード全日本選手権が夏開催になれば自分にもチャンスがあると思います。なので、当面は全日本を視野に取り組んでいきます。同じレースでも、本来の6月開催と時期や季節が異なれば、これまでとは違ったタイプの選手が上位争いに加わってくる可能性も十分にあるのではないかと思っています。それがまさに自分であったら最高ですね。
Interview: April 20th, 2020
Interview, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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