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KINAN RACING

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マイナビ ツール・ド・九州2025 熊本阿蘇ステージ レポート

マイナビ ツール・ド・九州2025熊本阿蘇ステージでレインが2位キープ
めまぐるしく変化するレース展開で冷静に対処
●マイナビ ツール・ド・九州2025
熊本阿蘇ステージ(第2ステージ)
10月12日(日)
南小国町~南阿蘇村 114.85km

・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール(第1ステージDNF)
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
九州各地をめぐるステージレース「マイナビ ツール・ド・九州2025」は、10月12日に熊本阿蘇での第2ステージを実施。
複数の山岳区間を越える114.85kmのレースは、途中でレイン・タラマエを含む個人総合上位陣による精鋭グループが先行。
終盤に入り後続ライダーが合流し、最終的に38人による集団フィニッシュ。
レインは前日からの個人総合2位をキープし、残る1ステージに臨む。
前日11日からステージレース本戦が始まった今大会。
福岡で行われた第1ステージではレインが終盤にかけて絞り込まれた先頭グループで展開。
最後は2選手によるステージ優勝争いにも加わった。結果的に2位で終え、個人総合でも2番手に。
トップとの総合タイム差4秒で、続く2ステージでの逆転チャンスをうかがう。

© ツール・ド・九州2025実行委員会

舞台を熊本へと移し迎える第2ステージは、このレースのハイライトとなる阿蘇の山岳ルート。
南小国町を出発後、1級山岳ミルクロードを含んだ周回コースを2周。
その後は針路を南にとって、南阿蘇村へと到達。終盤にかけては下り基調で、フィニッシュをめがけてペースが上がることが予想された。

© Keita YAMAUCHI

第1ステージを良い形で終えたKINAN Racing Teamは、引き続きレインを中心に戦術を組み立て。
ネイサン・アールの落車リタイアによりライバルチームからは1人少ない5選手での戦いとなるが、攻めの姿勢は最後まで崩さない。
ポイント賞でも2番手につけるレインはこの日、繰り上げで同賞ジャージを着用する。

© ツール・ド・九州2025実行委員会

リアルスタートと同時に始まったアタック合戦には、KINANメンバーも都度チェックに入って他チームを牽制する。
散発的に数人単位のパックが前をうかがうものの、逃げの態勢を整えるまでには至らない。
ハイペースのまま23.69km地点に置かれた1回目の中間スプリントポイントへ。
上位通過によるボーナスタイムを狙ったレインだったが、ここは他選手の先着を容認。
直後に上りに入ったミルクロードで2選手が先頭に立ち、おおよそ1分の差でレインやトマ・ルバを含んだメイン集団が続いた。
しばしその形勢が続くと、2回目のミルクロード登坂でトタルエネルジーがメイン集団を牽引。
一気にペースを上げて人数を絞り込むと、やがて先行していた2選手をキャッチ。替わって数人がアタックを仕掛けたが、レインは動じずに前方をキープ。
頂上通過後に先頭ライダーに追いつくと、さらに数人が合流し、14人による精鋭グループとなった。

© Satoru KATO

レインをはじめ個人総合で上位につける選手たちが多く含まれたこのグループでも、いくつかのアタックが発生したが、どれも勝負を動かすものとはならず。
レインはリーダージャージを着るキリロ・ツァレンコ選手(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)をマークしながら、チャンスあらばと腰を上げるが、互いに譲らず同じグループ内で残り距離を減らしていった。

© ツール・ド・九州2025実行委員会

終盤に入ると、レインたちのグループ内では協調が乱れたこともあり、前線合流を目指す後続ライダーがペースで上回る状況に。
そして、残り30kmとなったところでレインたちに合流。ここにはトマも入り、レインのアシストをしながらフィニッシュへと向かった。

残り10kmを切ってからの数人のアタックは決まらず、ステージ優勝争いは38人の集団によるスプリント。レインとトマは同集団でこのステージをクローズさせた。

© Keita YAMAUCHI

危なげない走りで終えたレインは、個人総合2位を維持。
総合タイム差4秒も変わらず、逆転の可能性に賭けて最後の1日に挑む。
また、トマも24位としており、個人総合成績でのUCIポイント獲得圏内に位置している。
KINANメンバーは、出走5選手がいずれもステージを完了。
続く第3ステージは、宮崎・大分ステージとして、119.25kmのコースが設定される。
宮崎県延岡市から大分県佐伯市へのルートは、海岸線を北上。レース中盤には、大分県屈指の景観を誇る空の公園を通過。最後は佐伯城山でのフィニッシュで、全4日間の戦いはクライマックスを迎える。
マイナビ ツール・ド・九州2025 福岡ステージ(第2ステージ・114.85km)結果
1 ドリース・デボーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)2時間35分47秒
2 ジョフレ・スープ(トタルエネルジー)+0秒
3 ヘノック・ムルブラン(XDS・アスタナチーム)
4 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
5 マッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー)
6 イェローン・メイヤース(ヴィクトリア・スポーツ・プロサイクリング)
24 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
33 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
64 山本元喜(KINAN Racing Team)+7分41秒
66 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
89 新城雄大(KINAN Racing Team)+11分43秒


・個人総合時間
1 キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)5時間25分9秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+4秒
3 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)+49秒
4 ジョセフ・ピドコック(Q36.5プロサイクリングチーム)+1分19秒
5 ルーカ・ファンボーヴェン(アンテルマルシェ・ワンティ)+1分44秒
6 ドリース・デボーテル(アンテルマルシェ・ワンティ)+1分51秒
24 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+2分1秒
61 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+15分45秒
69 山本元喜(KINAN Racing Team)+19分3秒
72 新城雄大(KINAN Racing Team)+19分44秒


・ポイント賞
9 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)20pts
22 新城雄大(KINAN Racing Team)3pts


・山岳賞
4 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)12pts
14 新城雄大(KINAN Racing Team)4pts


・チーム総合
1 ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 16時間19分39秒
9 KINAN Racing Team +13分44秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「トップに立つために何かアクションしたいと思っていた。上りでアタックできれば良かったけど、今日のレース展開では上りの後の動きに対応する必要があった。リーダーチーム(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が強かったこともあり、私自身のチャンスは多くなかったけど、まずは個人総合2位をキープできたことを喜びたい。

明日もチャレンジを続けていく。うまくいけば流れを変えられると思うので、最後まで諦めることなく走りたい。チーム状態は良いし、初めて出場しているこのレースを楽しめてもいる。ハッピーな形で明日のステージを終えたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
Photos: ツール・ド・九州2025実行委員会, Satoru KATO, Keita YAMAUCHI
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