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KINAN RACING

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山本大喜スプリント賞獲得! 宇都宮クリテリウム レポート

宇都宮クリテリウムで山本大喜がスプリント賞
国内屈指のスピードレースで存在感を大きく示す
●宇都宮クリテリウム(Jプロツアー)
2.2km×23周 50.6km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
山本大喜
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
日本国内最高峰のロードレースシリーズ戦「Jプロツアー」は8月8日、栃木県宇都宮市・清原工業団地内を舞台とする「宇都宮クリテリウム」を実施。
6選手で挑んだKINAN Cycling Teamは、山本大喜が中盤から逃げグループでレースを展開。
最終周回までレースをリードし、さらには最終局面でのアタックなど、優勝は逃したものの獅子奮迅の走りを見せた。

逃げや最終局面でのアタックと見せ場を多数作った山本大喜

当初5月に開催を予定されていた宇都宮でのレース開催は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3カ月遅れでの実施に。
この日のクリテリウムに続き、9日には「宇都宮ロードレース」を行う。
自転車の街・宇都宮でのレースとあって、例年は多くの観客が見守る中で熱い戦いが展開されるが、今年は感染防止の観点から無観客開催に。
レース会場へは、選手・チームスタッフ・大会関係者のみが出入りを許される状況であった。

レースを控えたチームピット

クリテリウムは、2.2kmのコースを23周する50.6km。
今回からレイアウトが刷新され、3カ所のヘアピンを含む複数のコーナーがポイントに。
コーナーリングのたびにスピードに変化が生まれ、レースペースの上下動にいかに対応できるかも勝負にかかわるうえで重要な要素となった。
また、このところの暑さへの適応力も試された。

宇都宮クリテリウムのスタートライン

KINAN Cycling Teamはクリテリウム、ロードレースとも山本大のほか、山本元喜、椿大志、トマ・ルバ、中島康晴、新城雄大の6選手で参戦。
スタートからしばらくは探り合いとなったプロトンだったが、9周目を迎えるところで数人のアタックが決まり、そのまま逃げグループに。
ここへ山本大が加わり、レースは5人がリードする格好となる。
メイン集団は地元の宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始。
山本大ら先頭と集団は30秒前後のタイム差で推移した。

9周目に先頭グループへと飛び込んだ山本大喜

前方へ山本大を送り出したKINAN勢は、残る5人が集団の好位置をキープ。
ペーシングを担う宇都宮ブリッツェン勢を近くでチェックしながら、勝負どころに備えていく。
この間、先頭では山本大が15周目に設定されたスプリントポイントを1位通過。
この日用意された3つのスプリント賞のうち一角の確保に成功した。

集団前方に固まって勝負どころに備える

やがて迎えた終盤も、先頭5人とメイン集団とのタイム差は一気に変動することはなく30秒前後で進行。
残り2周になって集団の勢いが増してきたが、山本大らもペースを上げてトップのまま最終周回へ。
逃げきりの可能性に賭けた。

山本大喜が終盤に入っても快調に逃げ続ける

スプリント勝負に向けて活性化する集団をかわすまでには至らず、キャッチされた山本大だったが粘りを見せる。
ライバルチームのスプリントトレインの間隙を縫ってアタック。
そのまま先頭で最終コーナーを抜けると、残りは300m。
各チームのスプリンター陣のチェックが厳しく、フィニッシュラインを前に逆転を許したが、再三の攻撃的な走りで見せ場を作った。

最後の直線へと入ってきた先頭グループ。山本大喜が先頭に立つ

結果的に、山本大が7位、最終局面まで集団でチャンスをうかがった中島が8位と、トップ10に2人を送り込んだ。
加えて、山本大はスプリント賞も確定。
集団内で中島のケアに努めた残る4選手もきっちりと走り切り、国内屈指のスピードレースでチームとしての機能を果たしている。

スプリント賞を獲得した山本大喜

翌9日のロードレースは、ジャパンカップ サイクルロードレースのコースを一部採用する73.7kmのレース。
6.7kmのコースを11周するが、周回前半と後半にそれぞれ待ち受ける長い登坂区間をいかにクリアするかがカギとなる。
上りとともに要所でのアタックや終盤にかけてスピードを生かせるかが上位進出を決めるといえる。
暑さも相まってサバイバル化すること必至のタフな戦いをモノにすべく、KINAN勢は果敢に前方を狙っていく。
宇都宮クリテリウム(50.6km)結果
1 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 1時間9分37秒
2 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) +0秒
3 孫崎大樹(チーム ブリヂストンサイクリング)
4 門田祐輔(Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team)
5 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
6 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
7 山本大喜(KINAN Cycling Team)
8 中島康晴(KINAN Cycling Team)
15 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +13秒
29 新城雄大(KINAN Cycling Team) +42秒
34 椿大志(KINAN Cycling Team) +1分0秒
45 山本元喜(KINAN Cycling Team) +1分29秒


スプリント賞(第15周回)
山本大喜(KINAN Cycling Team)
●選手コメント
・山本大喜
「一度追いつかれてからのアタックは、ライバルチームのスプリントトレインを崩したり、あわよくば逃げ切りといったところを意識しての動きだったが、あと少しのところで追いつかれてしまったことが反省点。ただ、個人的には上手く逃げグループにも入ることができ、脚を残しながら勝負にも絡んでいくことができたので、改めて調子の良さを実感できた。

逃げている間は、仮に集団に追いつかれても中島さんのスプリントをアシストできるように、あとは逃げ切りになれば自分が勝負できるように、余裕をもって走ることを心掛けていた。

(クリテリウムでは逃げでレースを展開することも多いが)個人的にはクリテリウムが得意なのかなと思っている。集団内で走るよりは、逃げに入って自分のテンポで走る方が好き。今日も逃げに入るまでは1人でブリッジを仕掛けたりと苦しかったが、逃げグループに入ってしまえばよい展開に持ち込めると分かっていた。

(スプリント賞を獲得)どんな形であれポディウムに上がることが大事。明日のロードも自分の得意とするレイアウトなので、引き続き結果を求めていきたい」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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