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KINAN RACING

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三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022 第3ステージ レポート

山本元喜が連日の逃げで存在感アピール
トマ・ルバは個人総合3位を守って最終日・東京へ
●三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン 2022(UCI アジアツアー 2.2)
第3ステージ 相模原 107.7km

● KINAN Racing Team 出場選手
山本元喜
仮屋和駿
山本大喜
トマ・ルバ
新城雄大
三菱地所 presents ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は5月21日、第3ステージを行った。
神奈川県相模原市でのレースは悪天候の中、テクニカルなコースで山本元喜がメイン集団から逃げ切り、13位でフィニッシュ。
個人総合上位につけるトマ・ルバ、山本大喜らは集団内でレースを終えている。
大会3日目の舞台、相模原は丘陵や湖のほとりを臨む、起伏に富んだ107.7kmの周回コース。
今年はレイアウトに変更があり、前回とは逆の左回りに設定されるが、依然スピードコースには変わりない。
同コースで昨年上位でフィニッシュした仮屋和駿や、今大会2ステージ連続でエスケープを敢行している山本元にも期待がかかる。

オープニングセレモニーが終わると橋本公園前からパレードスタート。
市街地を抜け、串川橋よりリアルスタートが切られると、逃げを狙う選手たちが次々アタックを仕掛けていく。
ここに仮屋、山本元が加わり応戦。
だが、各チームの思惑が入り交じり、逃げと吸収が繰り返され、なかなか決定的な動きにはならない。
3周目に入り、山岳ポイント通過後の下り区間で山本元の入った8名が逃げ集団を形成すると、集団はこの逃げを見送ったことによりいったんペースが落ち着いた。
テクニカルなコーナーと雨の影響によるスリッピーな路面も相まって、時間とともにコース難易度が高まっていく。
加えてダウンヒル区間では体温が奪われる厳しいコンディション。
選手たちは計画的な補給と走行リスクの管理に注意しながら次なる展開に備える。
レースは残り2周、先頭グループはメンバーを増やし19名に。
いずれも個人総合時間賞に影響が少ないメンバーであり、メイン集団の容認によってタイム差が徐々に拡大。
逃げ切りが決定的になると、山本元は終盤に備え、機を伺う。

周回を同じく、メイン集団では総合上位勢のチームが前を固め、タイム差の調整を開始。
連日この集団コントロールに尽力してきた新城雄大も同調。
トマ、山本大、仮屋も集団内でレースを進めた。

最終周回の鐘を一足先に聞いた先頭グループでは、ステージ優勝へ向けた最後の争いが勃発。
ロングスパートを得意とする山本元は先手でギアをかけていくが、大きなリードにはつながらず。
残り500m地点から再びアタックを繰り出したが、スプリントに長ける選手相手にあと一歩及ばず、最終的に13位でレースを終えた。
山本元らから遅れること約3分、山本大、トマ、新城、仮屋を含むメイン集団がフィニッシュに到達した。
このステージを終えて、個人総合トップ3には影響がなくトマが前日に引き続き3位。
逃げ切った選手たちが順位を上げてきたが、山本大も個人総合8位に踏みとどまった。
そして、山本元も同じく10位にジャンプアップ。
3選手がUCIポイント獲得圏内に位置している。
翌21日の東京ステージは産業道路を大胆に活用した大井埠頭周回コースに臨む。
KINAN Racing Teamはトマ、山本兄弟の総合上位を守りつつ、引き続きステージ優勝のチャンスをうかがっていく。
平坦ステージながらスプリントにとどまらず、逃げ切りによる勝者が生まれやすいステージでもあるため、攻めの姿勢を崩さず果敢にトライしていきたい。

また、このステージでは株式会社キナン・角口賀敏会長が来場され、選手たちの走りを後押し。
選手・スタッフともに改めて戦う意欲を高め、最終日まで走り抜くことを約束した。
ツアー・オブ・ジャパン2022 第3ステージ(107.7km)結果 
1 岡篤志(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)2時間33分37秒
2 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)+1秒
3 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
4 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
5 ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島)
6 横山航太(シマノレーシング)+3秒
13 山本元喜(KINAN Racing Team)+18秒
27 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+3分9秒
32 山本大喜(KINAN Racing Team)
33 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
64 新城雄大(KINAN Racing Team)+4分46秒


・個人総合時間賞
1 ネイサン・アール(チーム右京)8時間14分19秒
2 ベンジャミン・ダイボール(チーム右京)+7秒
3 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分36秒
4 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+2分41秒
5 小林海(マトリックスパワータグ)+3分11秒
6 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)+3分20秒
8 山本大喜(KINAN Racing Team)+4分50秒
10 山本元喜(KINAN Racing Team)+5分34秒
29 新城雄大(KINAN Racing Team)+18分40秒
35 仮屋和駿(KINAN Racing Team)+23分9秒


・チーム総合
1 チーム右京 24時間48分51秒
2 KINAN Racing Team +6分10秒
・選手コメント
山本元喜
「(3日連続の逃げだったが)今日は純粋にリザルトを狙っての逃げだった。残り500mで仕掛けたが、結局沈んでしまった。スプリント力のある選手がいたこともあり、仕掛けるタイミングが難しかった。8人逃げの段階では脚を残しながら走りをコントロールできていたが、追走してきたメンバーが合流したことで予想外の流れになってしまった。ただ、個人的には逃げで上位を狙うというミッションは果たせたので、その点は良かった。

実質TOJが今季初の大きなレースなので、毎日動きすぎなくらい仕掛けて体に刺激を入れている。そうした中で、今日のようなレースができて調子の良さも実感しているので、次につなげられればと思う。

明日はチームオーダー次第だが、ここまでしっかり動けているので、4日連続の逃げも狙いたい。昨年のように逃げた選手が勝つこともあるステージなので、チャンスがあれば優勝を目指していきたい」
Report, Photos, Edit: The Syunsuke FUKUMITSU
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