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KINAN RACING

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ジャパンカップクリテリウム レポート

3年ぶりのジャパンカップが幕開け
宇都宮市街地でのクリテリウムは中島康晴12位
●ジャパンカップクリテリウム
10月15日(土)
2.25km×15周=33.75km

・出場選手
山本元喜
仮屋和駿
マルコス・ガルシア
山本大喜
中島康晴
新城雄大
日本、さらにはアジアのロードレースシーンにおいて最高クラスのレースイベントである「ジャパンカップ サイクルロードレース」が、10月14日から関連イベントを開始。
15日は宇都宮市街地での「ジャパンカップクリテリウム」が行われ、6選手で臨んだKINAN Racing Teamは中島康晴がチーム最上位の12位で走り終えている。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大にともない、実に3年ぶり開催となるジャパンカップ。
中止前と比較して一層価値を高めることを目指しながら、アフターコロナ機運が高まる中での大会運営が実現している。
ロードレース界における最高峰カテゴリーにあたる、UCIワールドチームが5つ参戦し、その他の海外チームも複数エントリー。
KINAN Racing Teamをはじめとする日本籍チームは、世界の強豪たちを迎え撃ち、彼らに負けないレースをすることで、大会の成功とレースでの上位進出につなげていく。
自転車の街・宇都宮では通年でジャパンカップ関連の行事を行ってきているが、出場チーム・選手が参加・出席する催しは実質14日からスタート。
この日は宇都宮市中心部のオリオンスクエアでチームプレゼンテーションが行われ、KINANメンバーも多くの観衆の前に登場。
チームサプライヤーのYONEX社のバドミントンラケットとシャトルで、ファンの心をつかんでいる。

続いて、15日からレースイベントがスタート。
宇都宮市の目抜き通りを使ってのクリテリウムにKINAN Racing Teamは、山本元喜、仮屋和駿、マルコス・ガルシア、山本大喜、中島康晴、新城雄大の6人を送り込んだ。
クリテリウムコースは1周2.25kmで、中央分離帯を挟んで大通りを行き来するレイアウト。
180度ターンが2カ所ある以外は、ほぼ一直線で、目立った起伏も存在しない。
これを15周・33.75kmで争うレースは、沿道を埋め尽くすほどの大観衆が見守る中でハイスピードバトルが演じられる。

91選手が一斉にスタートを切ると、ワールドチームを中心に速いスピードでレースが進行。
逃げを試みる選手が前線でシャッフルしながら前半戦を終える。
KINANメンバーも前方を押さえながら、着々と周回数を減らしていく。
10周目に入ると同時に次の局面へ。
シモン・ゲシュケ選手(コフィディス)のアタックに反応した新城が他の3選手とともに逃げグループを展開。
スプリント賞が設定される12周目の途中まで先頭をキープするも、スプリントを前に集団へと引き戻された。
このスプリント賞を通過した直後に、今度は山本大が動く。
半周ほど独走後集団へと戻ると、そこからは各チームがスプリントに向けた位置取りを本格化。
KINAN勢は仮屋が先頭付近につけて中島の上がりを待つ。
迎えた最終周回。前方を固めるワールドチーム勢の背後に中島がついて勝負に備える。
逃げ切りを狙ったアタックも生まれるが、こうした動きをすべて食い止めてセオリー通りのスプリントへ。
さらに前へと浮上を狙った中島だったが、結果は12位。
最後までほとんどプロトンが崩れることなく、そのまま大人数がフィニッシュへとなだれ込む格好だった。
上位入りは逃したものの、出走した6選手はいずれもレースを完了。
トラブルなく、翌16日のロードレースへとつなげている。

イベントのメインである「ジャパンカップ サイクルロードレース」は、宇都宮市森林公園に戦いの場を移して、総距離144.2kmで競う。
1周10.3kmのコースを14周回。名物の古賀志林道のクライムを含むハードコースでの覇権争い。
国際自転車競技連合(UCI)が設定するレースシリーズとしては第2カテゴリーにあたるUCIプロシリーズに位置づけられ、アジア圏で開催されるワンデーレースとしては最高位にあたる。

世界的にも注目される一戦へ、KINAN Racing Teamはクリテリウムのメンバーから中島とトマ・ルバを入れ替え。ロードレースのための布陣で上位を目指す。
ジャパンカップ クリテリウム(33.75km)結果
1 エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)41分41秒
2 アクセル・ザングル(フランス、コフィディス)+0秒
3 岡篤志(EFエデュケーション・イージーポスト)
4 アンドレア・ピッコロ(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)
5 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
6 マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・スーダル)
12 中島康晴(KINAN Racing Team)
36 仮屋和駿(KINAN Racing Team)
37 山本大喜(KINAN Racing Team)+7秒
65 山本元喜(KINAN Racing Team)+18秒
68 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)
83 新城雄大(KINAN Racing Team)+35秒
●選手コメント
中島康晴
「ジャパンカップ開催を待ち望んでいたファンのみなさんのために走ろうと思っていた。チーム全体が僕のために動いてくれていて、みんなに守られている分いつも以上に冷静に走ることができていた。沿道からの声援が耳に届いていて、ここまで走り続けてきて良かったと心の底から思えるレースにもなった。

ワールドクラスの選手たちに交じって(新城)雄大が逃げてくれて、頼もしかったと同時にレース展開として理想的なものにもなった。UCIワールドチームも本気になっていた今日のクリテリウムで、自分自身が結果に結び付けられなかっただけが悔やまれる。

新型コロナ禍にあってファンのみなさんが応援方法を工夫している中でも、ジャパンカップが戻ってきたのだと実感している。走ったすべての選手を称えてくださるような、温かみのある中を走れたことは本当に幸せなこと。

明日のロードレースは、世界の一線級が本気で走る中でどこまで戦えるか、自分もみんなをサポートしていくつもり。チーム状態はとても良いし、ロードに備えてきたトマが合流するので、ぜひ期待していただきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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