Loading...

KINAN RACING

NEWSNEWS

シャールジャ・ツアー第4ステージ レポート

総合争いを決定づけるシャールジャ・ツアー・第4ステージ
上位進出を図ったドリューは4位で、個人総合でも同順位に
●シャールジャ・ツアー(UCIアジアツアー2.2)
第4ステージ 1月30日(月)
カルバ・ウォーターフロント〜アル・スフブ・レストエリア 110.2km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが出場中のステージレース、シャールジャ・ツアー(UAE)は第4ステージを現地時間1月30日に実施。
超級山岳の山頂にフィニッシュラインが敷かれた今大会最難関ステージで、ドリュー・モレが4位フィニッシュ。
個人総合では、スタート時から2つ下げて4位に。
残る1ステージが平坦であることから、個人総合争いはおおむね大勢を決している。

引用:https://maraya.sba.net.ae/ar/live/2

前日に行われた第3ステージから、プロトンは山岳地帯へと入った。
スタートからアタックと吸収を繰り返した慌ただしい展開から、終盤の登坂区間でドリューが7人の先頭グループを形成。
メイン集団からリードを奪ったまま4位でフィニッシュし、個人総合でも2位に浮上した。

続く第4ステージこそ、今大会の最難関。レース距離こそ110.2kmと短めながら、中盤・終盤とタフな山岳区間が待ち受ける。
中盤には1級と2級の上りが立て続けにあり、頂上にフィニッシュラインが敷かれる最後の上りは約5kmで海抜0mから560mまで一気に駆け上がる。
全5ステージ通して唯一の超級山岳であり、最大勾配は20%超え。
総合争いの形勢が明確になる1日で、KINAN Racing Teamはドリューで首位奪取を狙った。

ここまでのステージと同様に、この日もリアルスタートからアタックの応酬。
KINANメンバーは大人数の動きにはしっかり対処しながら、レース序盤をクリアしていく。
結局逃げは1人だけとなり、メイン集団はリーダーチームのAl Shafar Jumeirah Cycling Teamとモロッコナショナルチームの共同戦線でペースメイクする。

中間地点を過ぎるまではこの形成のまま進んだが、集団が先頭ライダーとのタイム差を縮めていくと、そのまま捕まえて、新たに6人が逃げを試みる。
ただ、この動きも脅威とはならず、最後の上りを前に集団へと引き戻している。

引用:https://maraya.sba.net.ae/ar/live/2

集団待機でしかるべきタイミングを待ったKINANメンバーは、勝負の超級山岳を目前にいよいよ前方へと顔を見せ始める。
孫崎大樹、山本元喜、新城雄大が牽引役となって集団先頭まで上げて登坂を開始。
勾配が厳しくなるポイントからはトマ・ルバとライアン・カバナがペースを作って集団の人数を減らしていく。

フィニッシュまで約3kmでトマとライアンが役目を終えると、各チームの総合エース同士の勝負へ。
前日の勝者Rudolf REMKHI選手(カザフスタン、アルマティ・アスタナモータース)のアタックをきっかけに、個人総合争いのゴングが鳴る。

引用:https://maraya.sba.net.ae/ar/live/2

REMKHI選手から数秒差で続く精鋭グループは、ドリューが主に追走。
数人のパックを保ったまま、先行していたREMKHI選手への再合流を図る。
再びひとまとまりになったクライマー陣から、今度はアドネ・ファンエンゲレン選手(オランダ、ロージャイサイクリングチーム)がアタック。
これでグループが崩れると、ファンエンゲレン選手は一気に差を拡大。
この日一番の登坂を見せたファンエンゲレン選手が、そのままトップをキープしてステージ優勝。
さらにチームメートのAriya PHOUNSAVATH 選手(ラオス)が続き、ロージャイ勢がワン・ツーフィニッシュ。
REMKHI選手が3位で、ドリューはファンエンゲレン選手から42秒差で4番目に頂上へ到達。
さらに16秒おいてトマが6番手でフィニッシュラインを通過した。
戦前の見立て通り、このステージで総合順位はシャッフル。
上位陣はほぼステージ順位と同様となり、ドリューは個人総合4位に。
首位に立ったファンエンゲレン選手との総合タイム差は21秒。
加えて、ポイント賞争いではトップと2点差の2位にその他KINANメンバーでは、ステージ15位で終えたライアンが個人総合11位としている。

大会最終日に行われる第5ステージは平坦コースであることから、個人総合の行方はほぼ決定的。
残る焦点はスプリンター陣の競演。
72.3kmとレース距離が短く、全体的に下り基調であることからもハイスピードバトルとなるのは必至。
KINAN Racing Teamは第2ステージで6位となった孫崎でスプリント勝利を狙う。
シャールジャ・ツアー 第4ステージ(110.2km)結果
1 アドネ・ファンエンゲレン(オランダ、ロージャイサイクリングチーム)2時間36分22秒
2 Ariya PHOUNSAVATH(ラオス、ロージャイサイクリングチーム)+18秒
3 Rudolf REMKHI(カザフスタン、アルマティ・アスタナモータース)+24秒
4 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+42秒
5 アントン・クズミン(カザフスタン、アルマティ・アスタナモータース)+53秒
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+58秒
15 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分44秒
38 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分2秒
51 新城雄大(KINAN Racing Team)+5分23秒
64 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+6分46秒


・個人総合時間
1 アドネ・ファンエンゲレン(オランダ、ロージャイサイクリングチーム)8時間22分49秒
2 Ariya PHOUNSAVATH(ラオス、ロージャイサイクリングチーム)+15秒
3 Rudolf REMKHI(カザフスタン、アルマティ・アスタナモータース)+18秒
4 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+21秒
5 アントン・クズミン(カザフスタン、アルマティ・アスタナモータース)+45秒
6 メトケル・エヨブ(エリトリア、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)+1分12秒
11 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分44秒
25 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分25秒
31 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分40秒
47 新城雄大(KINAN Racing Team)+6分30秒
51 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分25秒


・ポイント賞
2 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)41pts
16 孫崎大樹(KINAN Racing Team)18pts
18 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)12pts
30 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)4pts


・山岳賞
7 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)7pts
19 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)1pts


・チーム総合
1 ロージャイサイクリングチーム 25時間10分57秒
3 KINAN Racing Team +1分2秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「チーム全体で私をサポートしてくれて、最後の上りでは良いペースで引き上げてもらった。それだけに、ステージと個人総合ともに4位という結果は悔しい。残念だけどベストを尽くしたし、チーム一丸となってレースに臨むことができたことに心からありがとうと伝えたい」
Report, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
SHARE THIS:
  • FaceBook
  • Twitter
  • LINE