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KINAN RACING

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チャレンジサイクルロードレース レポート

チャレンジサイクルロードレースは花田聖誠が4位
積極策実らずもフィニッシュ前の力勝負で上位を押さえる
●チャレンジサイクルロードレース
5km×14周回(-1km)=69km
日本サイクルスポーツセンター 5kmコース

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
花田聖誠
白川幸希
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
国内ロードレースシーンにおける春の定番レース、チャレンジサイクルロードレースが4月9日に日本サイクルスポーツセンターにて開催。
8人で出走したKINAN Racing Teamは序盤から攻撃的なレースを展開。
たびたび先頭付近にメンバーを送り込む展開から、最後は花田聖誠が4位でフィニッシュ。
表彰台をあと一歩で逃したものの、来るビッグレースに向けて収穫と課題が明確になっている。
今回で46回目を迎える伝統のレースは、東京五輪でマウンテンバイク種目が開催された日本サイクルスポーツセンターを舞台にする。
同地ではかつてツアー・オブ・ジャパンの伊豆ステージが行われたほか、今年は全日本選手権ロードレースの会場にも選定され、これまで以上に活況になることが見込まれる。
その一端を担う今大会、一部参加選手にとっては全日本ロードの出場資格を得るための機会ともなり、プロアマ交流戦の様相にも。
昨年はトマ・ルバが勝利し、KINAN Racing Teamにとっては連覇のかかる今回。
トマを筆頭に、花田、孫崎大樹、山本元喜、白川幸希、新城雄大、津田悠義、畑中勇介の8選手が出場メンバーに名を連ね、必勝態勢で挑む。

コースとなる同センターの5kmコースは上りと下りを交互にこなす起伏に富んだレイアウト。
平坦区間がほとんどなく、コーナーが連続。
登坂力とバイクテクニックがモノをいうレースコースといえる。
また、最終周回は周回途中にフィニッシュラインが設けられ、その300m手前からの急坂が勝敗を分けるポイントになる。
93選手が出走したレースは、1周目からKINANメンバーが積極的に攻めの姿勢を見せる。
集団から先行を図る動きはなかなか決まらずも、常時前方に位置し、いつでも仕掛けられる状況を作り出す。
そうした流れから、5周目にトマが6人の先頭グループに加わり、レースをリード。
序盤からトップを走り続けた前回の再現とばかりに先を急ぐ。
残るKINANメンバーは約20秒差で続くメイン集団に待機。
ちょうどレースが半分に差し掛かる頃に集団からアタックがかかり始め、ここでは津田と花田が動く。
2人はやがてトマたちの先頭グループにジョイン。この段階で13人が先行する。
しかし、メイン集団では前方にメンバーを送り込んでいないチームを中心に組織的な追走態勢が組まれ、前を行く選手たちのリードは徐々に縮小。10周目にはふりだしに戻った。
直後に発生したカウンターアタックには、山本が対応。
この動きから9人が新たな先頭グループを形成し、メイン集団に対して最大で50秒ほどの差をつける。
逃げ切りの可能性も膨らみかけていたが、それはさせまいと集団のスピードが上がり、13周目で再びプロトンは1つに。
30人ほどが一団となって最終周回の鐘を聞いた。
周回前半の登坂区間でトマがアタック。
ここから一気に独走に持ち込みたいところだったが、前回勝者の動きは厳しいマークにあい、逃げの態勢にはできず。
集団のまま残り距離を減らし、最後はフィニッシュ前での上りスプリントに。
こうした局面を得意とする花田に勝負を託し、上位進出を図った。
各チームのエースクラスと花田との力勝負は、あと一歩表彰台まで届かず。
それでも4位にまとめ、有力選手が集ったレースで戦える姿を示した。
69kmとレース距離が短かったこともあり、序盤から次々と仕掛けて活性化を図ったが、各選手の動きや連携面での収穫と課題が明確になったレースでもあった。
この先控えるビッグレースのメンバー選考や同地で開催される全日本選手権へどう生かしていくかが、チームの見せどころとなってくる。

次戦は16日、兵庫県加東市・播磨中央公園での西日本ロードクラシックを予定する。
チャレンジサイクルロードレース(69km)結果
1 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)1時間51分23秒
2 吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)+1秒
3 入部正太朗(シマノレーシング)+2秒
4 花田聖誠(KINAN Racing Team)+3秒
5 北林力(TEAM AthleteFarm SPECIALIZED)+4秒
6 阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)+4秒
15 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+14秒
31 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分24秒
32 津田悠義(KINAN Racing Team)+1分25秒
33 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
34 畑中勇介(KINAN Racing Team)+1分26秒
44 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分37秒
DNF 白川幸希(KINAN Racing Team)
●選手コメント
花田聖誠
「自信のある上りスプリントだったが、大事なところで(勝った)草場選手との差が開いてしまっていた。それを詰めるのに脚を使ってしまい、スプリントでは力が足りなかった。

レース半ばには先頭グループに加われたが、個人的には集団から飛び出すタイミングやマークすべき選手を見極めながら動ければもっと良かった。今回負けてしまった上りスプリントと合わせて、まだまだ鍛えていかないといけない。

これからは短い距離だけでなく、200kmを超えるような長距離のレースでも結果を残さなければいけない。5~6時間の戦いで余裕をもって展開を組み立てたうえで、自らのパンチ力を生かせるようにしていきたい」
次回チーム活動:
4月16日 西日本ロードクラシック(兵庫県加東市・播磨中央公園)
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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