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KINAN RACING

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東日本ロードクラシックDay-2 レポート

東日本ロードクラシックDay-2は孫崎大樹5位で連続の上位入り
逃げで魅せた新城、山本ら各選手が上り調子を実感できた2連戦に
●東日本ロードクラシックDay-2
6km×10周回=60km
群馬サイクルスポーツセンター 6kmサーキットコース(群馬県みなかみ町)

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
国内ロードレースシリーズ・Jプロツアーの2023年シーズン第7戦、東日本ロードクラシックDay-2が4月30日に行われ、7選手で臨んだKINAN Racing Teamはスプリントに挑んだ孫崎大樹がチーム最上位の5位。
前日の優勝に続く上位入りで終えた。
レースを通して前線で展開したチームは、新城雄大や山本元喜が先頭グループに位置するなど、この日も積極性が光った。
群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンターを舞台にする伝統の2連戦。
150kmで争われた前日のレースでは孫崎が優勝し、チームに今シーズン初勝利をもたらした。
劇的な白星から一夜明け、この日は60kmのショートレース。
1周6kmのコースを10周回するが、距離の短さや高低の変化に満ちたコース特性も関係してハイスピードで進行することが想定された。
KINAN Racing Teamは前日と同様に、孫崎、山本、新城のほか、白川幸希、トマ・ルバ、津田悠義、畑中勇介の計7人が出走。
シリーズ個人ランキングで上位につける孫崎、津田を中心としながら、レース前半からプロトンを活発に動かしていくことを選手間で確認。
アグレッシブな走りをテーマにスタートラインについた。
その狙い通り、1周目から集団前方で動きを見せたKINAN勢。
2周目には数人のアタックに追随した孫崎と新城が先頭グループにジョイン。
残りメンバーは集団に残って先行する選手たちを見送り。そのまま7人がリードする形になった。
おおよそ30秒差で続くメイン集団では、4周目に入って追走を狙う動きが本格化。
ここは山本が数人とともに集団から飛び出して、孫崎と新城がいる前のグループを目指す。
山本は次の周回途中までには最前線に合流し、先頭にKINAN勢3人が入る状況に。
数的優位を整えて、中間地点を越えた。
レース後半に入っても、11人に膨らんだ先頭グループとメイン集団との差は20~30秒で変わらず。
集団はスプリントを狙うチーム ブリヂストンサイクリングや愛三工業レーシングチームがペーシングを図って、タイム差拡大を許さない。
先を行く選手たちを射程圏に捉えた状態で進行する状況をを受けて、集団待機のKINANメンバーも少しずつ前へとポジションを上げていった。
結局メイン集団は8周目に逃げグループを吸収。
このタイミングでトマが集団先頭に上がって、他のメンバーの位置取りをアシスト。
チーム単位での主導権争いが激しくなる中、KINANトレインが前線をキープして終盤戦へと突入した。
一団のまま進んだプロトンは、そのまま最終周回へ。
他チームの消耗を誘うべく山本が再度アタックを繰り出して数秒リード。
しばらくして集団へと戻るが、代わって孫崎が他チームのスプリントトレインをマークしながらポジションを上げていく。その流れのままスプリントへ。
多くのチームが入り乱れて混戦気味となった最終局面。
前日に続く勝利を狙った孫崎はスプリントラインが閉ざされ前へ上がり切れず5位に。
連日の上位入りという最低限の結果にはまとめた。
2日続けての勝利とはならなかったものの、序盤からアクティブに動いてチャンスを広げていく走りはでき、収穫十分のレースに。
メンバーそれぞれにコンディションの良さを実感し、先に控えるビッグレースへ手ごたえをつかんでいる。

チームは約2週間にわたったトレーニングキャンプからこの2連戦までのスケジュールを打ち上げ。
いくつかのチーム活動をはさみ、次戦はツアー・オブ・ジャパンとなる。
シーズンにおける大きな目標の1つで、2018年以来となる個人総合のタイトルを狙っていく。
各選手の調子やこの2連戦の走りから見れば、十二分に達成可能なターゲットといえる。
東日本ロードクラシックDay-2(60km)結果
1 入部正太朗(シマノレーシング)1時間27分9秒
2 中井唯晶(シマノレーシング)+0秒
3 北野普識(イナーメ信濃山形)
4 石原悠希(シマノレーシング)
5 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
6 今村駿介(チーム ブリヂストンサイクリング)
11 津田悠義(KINAN Racing Team)+1秒
40 新城雄大(KINAN Racing Team)+6秒
45 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+16秒
48 畑中勇介(KINAN Racing Team)+31秒
55 白川幸希(KINAN Racing Team)+50秒
63 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分50秒
●選手コメント
孫崎大樹
「今日もKINANらしい走りで、序盤からどんどん仕掛けていくことを狙っていった。逃げ切りの可能性があることも見込んでスタートから積極的に仕掛けたことで、(新城)雄大さんと自分が逃げに入ることができた。途中からは(山本)元喜さんも合流してくれて、メイン集団との差が開かない状況だったとはいえ自分としては脚を残しながら走ることができていた。

最終局面はチームメートとの連携というよりは、自分で良いポジションを見極めながらスプリントへ向かった感じ。最後の200mでの加速をイメージしていたが、シマノレーシングのトレインが勢いに勝っていたのと、自分の前にいた選手たちとスプリントラインが重なってしまってあと一歩差し切れなかった。

最後に自分が詰め切れなかった点こそあれど、チームとして今日のレースは成功だったと捉えて良いと思う。積極的にレースを進めたことで他チームの消耗を誘うことができていいたし、自分のスプリントにもつなげられた。

トレーニングキャンプの疲れがあった中で、昨日と今日は良いレースができた。あとは疲労を抜いて調整をしっかりできれば、ツアー・オブ・ジャパンとツール・ド・熊野は結果に結び付けられるはず。個人的にも、身体が絞れたことで上りをこなせるようになり、スプリントのキレも増している。もう少しスピードを強化して目指すべきレースに向かっていきたい」
次回チーム活動:
5月6日 iRC Tire Presents KINAN AACA CUP 2023 第4戦(岐阜県海津市・国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コース)
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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