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KINAN RACING

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ドリュー2位・ライアン3位 南魚沼クリテリウム レポート

酷暑の南魚沼クリテリウムはドリューとライアンが2位・3位
序盤からの逃げを決めて勝利にあと一歩まで迫る
●南魚沼クリテリウム(Jプロツアー)
1.24km × 40laps = 49.6km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
国内のロードレースシリーズ「Jプロツアー」はおおよそ2カ月空いて、後半戦がスタート。
9月17日には南魚沼クリテリウムを実施。
新潟県南魚沼市の市街地を使ってのレースにはKINAN Racing Teamから8選手が出場。
序盤に飛び出したドリュー・モレとライアン・カバナがそのまま逃げ切って優勝争いへ。
勝利まではあと一歩届かなかったものの、2位と3位を押さえて状態の良さをアピールしている。
2月の開幕からここまで好レースが続いているシリーズ戦。
KINAN Racing Teamも2勝を挙げているほか、津田悠義が個人ランキングでは3番手につける。
トップとは約160点差あるが、今後のレース次第では逆転も十分に可能。
チーム一丸となってタイトル獲得を目指していく。
そのうえで重要となるのが、南魚沼での2連戦。
初日は街を流れる魚野川をまたぐようにして走るクリテリウム。
1周1.24kmのコースを40周回する49.6kmで争われる。
大事な戦いに、今季は国際レースを中心に戦ってきたドリューとライアンを招集。
両選手とも自国オーストラリアで順調にトレーニングを積んで、日本でのレースに照準を定めている。
この2人のほか、津田、孫崎大樹、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大、畑中勇介を加え、厚みのある選手層で各レースに挑んでいく。
1周回のパレード走行で沿道を盛り上げたのちに、レースがスタートが切られる。
早くから前線を固め主導権を獲りに行ったのはKINANメンバーだった。
畑中やトマらが代わる代わる先頭に立ちペーシングを図ると、プロトンはあっという間に縦長に。
クリテリウムらしいハイペースを作り出していった。
さらにドリューがレースを動かしていく。
石原悠希選手(シマノレーシング)と石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)の動きに合わせると、そのまま3人逃げの態勢に。
このまま数周回にわたってリードを続けると、その後ろではライアンが集団からの飛び出しを図る。
もう1人引き連れての先頭合流となり、この時点で先行するのは5選手。
うちKINAN勢はドリューとライアンで、数的優位な情勢となった。
スプリントを狙うと見られた3チームが逃げを図ったことで、集団ではコントロールするチームがなかなか現れない。
やがてKINAN勢やシマノ勢が前に出て、ペースを意識的に落とす方向に。
力のあるメンバーが先頭にいることから、そのまま逃げを容認する構えに持ち込んでいった。
ドリューとライアンらのグループは4人に人数を減らしながらも、快調に飛ばし続ける。
メイン集団に対して最大で1分10秒近いリードを得て、周回を減らすにつれて有利な状況に。
一時的に集団がペースを上げておおよそ45秒差まで縮めたものの、再びKINANメンバーが前に出て抑えに入るとタイム差は再拡大。
残り5周を切っても流れは大きく変わらず、前を行く選手たちの逃げ切りは決定的になった。
この間ドリューとライアンは繰り返しアタックを試みるが、どれも決定打には至らない。
4人の形勢が崩れぬまま最終周回を迎え、勝負はフィニッシュ前でのスピードにゆだねられることに。
こうなるとドリューとライアンは厳しいマークを受けることになり、狙ったタイミングでの仕掛けが決められない。
一方で、最終コーナーを抜けたところで石原選手が加速すると、ドリューとライアンは追い上げきれずに先行を許してしまう。
結果的に、ドリューが2位、ライアンが3位で終える形になった。
なお、ライアンは25周目に設定された中間スプリントポイントを1位通過しており、このレースのスプリント賞を獲得している。
しばらくしてメイン集団もフィニッシュへやってきて、残ったメンバーでのスプリント。
孫崎が6位、津田が7位として、それぞれ上位につける個人ランキングにポイントを加算させている。
気温が35度になろうかという暑さの中でのレースで、出走した75人のうち完走したのは24人とサバイバル化。
惜しくもこの一戦での勝利はならずも、次に控える重要レースに向けては各選手とも手ごたえは十二分につかんでいる。
選手・チームともに自信をもって翌日の南魚沼ロードレースに向かう。
このレースはJプロツアーで最高カテゴリーのプラチナに設定され、格式高いタイトルの「経済産業大臣旗」にも指定されている。
個人のみならず、チーム順位も競うレースとあり、チーム力がそのまま反映される傾向にある。
KINAN Racing Teamはクリテリウムと同じ8選手が走り、個人・チームそれぞれのタイトル獲得を目指していく。
南魚沼クリテリウム(49.6km)結果
1 石原悠希(シマノレーシング)1時間6分2秒
2 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+0秒
3 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1秒

4 石上優大(愛三工業レーシングチーム)+4秒
5 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+20秒
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+21秒
7 津田悠義(KINAN Racing Team)
17 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分1秒
18 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
24 畑中勇介(KINAN Racing Team)+1分43秒
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
●選手コメント
ドリュー・モレ
「今日のレース展開には自信があって、最後のシチュエーションはライアンのスプリントで勝ちたいと考えていた。ただ、私もライアンも小さなミスやトラブルがあって、イメージ通りにはいかなかった。それ以上に、石原選手が強かった。彼にはおめでとうと伝えたい。

ここまで調子が良いので、明日のレースは一層楽しみだ。メインプランとしては(個人ランキングチーム最上位の)津田をサポートすることだが、個人的にも好リザルトを残したい。日本のレースはとても気に入っていて、今日は初めてのJプロツアーだったけどとても楽しめた。素晴らしいオーガナイズで、レースに集中できる環境を用意してくれている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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