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連日の逃げ切りとなった南魚沼
ロードレースは孫崎大樹が3位、シリーズ若手トップに津田悠義が再浮上
ロードレースは孫崎大樹が3位、シリーズ若手トップに津田悠義が再浮上
●南魚沼ロードレース(Jプロツアー)
12km × 12laps = 144km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
12km × 12laps = 144km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
国内ロードレースシリーズ「Jプロツアー」における最高峰、経済産業大臣旗に指定された南魚沼ロードレースが9月18日に行われ、8選手で臨んだKINAN Racing Teamはレース前半に組まれた先頭グループに加わった孫崎大樹がそのまま優勝争いへ。
最後の力勝負で惜しくも敗れたものの、3位で表彰台の一角は押さえた。
シリーズ上位を争っている津田悠義は10位とし、23歳未満の選手を対象とする「ネクストリーダー」で首位に再浮上している。
最後の力勝負で惜しくも敗れたものの、3位で表彰台の一角は押さえた。
シリーズ上位を争っている津田悠義は10位とし、23歳未満の選手を対象とする「ネクストリーダー」で首位に再浮上している。
2月のシリーズ開幕から13戦目とし、いよいよ最もプライオリティの高いレースを迎えた。
伝統の「経済産業大臣旗」は順位に応じて獲得できるポイントが大きく、同時に団体表彰も行われることから、個人・チームの力が明確に反映される一戦になる。
昨年と同じく新潟県南魚沼市が舞台で、三国川ダムをめぐる高低の変化の多いコースが採用に。
1周12kmを12周回。抜けきらない暑さも影響し、サバイバル化することが見込まれた。
伝統の「経済産業大臣旗」は順位に応じて獲得できるポイントが大きく、同時に団体表彰も行われることから、個人・チームの力が明確に反映される一戦になる。
昨年と同じく新潟県南魚沼市が舞台で、三国川ダムをめぐる高低の変化の多いコースが採用に。
1周12kmを12周回。抜けきらない暑さも影響し、サバイバル化することが見込まれた。
KINAN Racing Teamは孫崎、津田のほか、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大、畑中勇介の8人が出走。
同じメンバーで走った前日の南魚沼クリテリウムでは、ドリューとライアンが前方でレースを進めて最終的に2位と3位を収めている。
同じメンバーで走った前日の南魚沼クリテリウムでは、ドリューとライアンが前方でレースを進めて最終的に2位と3位を収めている。
この日はスタートを前に、9月8日のツール・ド・北海道第1ステージ中の事故で亡くなった中央大学・五十嵐洸太選手の冥福を祈り、選手・関係者全員で1分間の黙祷。
いま一度安全に、熱いレースを創り上げていくことをみんなで誓っている。
いま一度安全に、熱いレースを創り上げていくことをみんなで誓っている。
迎えたレースでは、序盤からKINANメンバーが集団前方を固めて流れを作っていく。
畑中らのペーシングから、宮崎や新城が前をうかがうシーンも見られる。
これを機にプロトンが活性化すると、4周目を前に孫崎が6人の先頭グループに加わった。
畑中らのペーシングから、宮崎や新城が前をうかがうシーンも見られる。
これを機にプロトンが活性化すると、4周目を前に孫崎が6人の先頭グループに加わった。
一時は先頭合流を目指して数人が追走を図る場面も見られたが、大きな局面には至らずに6人のリードは徐々に拡大。
レースの半分を過ぎようかという段階で、この日最大となる約4分差がついた。
レースの半分を過ぎようかという段階で、この日最大となる約4分差がついた。
この状況を受けて、メイン集団ではKINAN勢がペーシングを本格化。
4分近くまで開いていたタイム差は周回を経るごとに1分単位で縮まっていき、9周目を終えようかという段階でその差は40秒ほどに。
宮崎、新城、トマと代わる代わる牽引役を務め、メイン集団の人数を20人まで減らす。
同時に、前線では孫崎が意識的に先頭交代のローテーションから外れ、集団待機の選手たちの合流を待つ構えをとる。
4分近くまで開いていたタイム差は周回を経るごとに1分単位で縮まっていき、9周目を終えようかという段階でその差は40秒ほどに。
宮崎、新城、トマと代わる代わる牽引役を務め、メイン集団の人数を20人まで減らす。
同時に、前線では孫崎が意識的に先頭交代のローテーションから外れ、集団待機の選手たちの合流を待つ構えをとる。
戦える状況が着々と整うと、さらにKINANメンバーがレースを動かしていく。
先頭では孫崎が一瞬のスキを突いてアタックを試み、6人から3人に絞り込む。
メイン集団では追走を試みるチーム間での意思がまとまらずペースダウン。無理に追う必要がないKINAN勢もこの状況を静観。
先頭では孫崎が一瞬のスキを突いてアタックを試み、6人から3人に絞り込む。
メイン集団では追走を試みるチーム間での意思がまとまらずペースダウン。無理に追う必要がないKINAN勢もこの状況を静観。
これで先頭3人とメイン集団との差は再び1分40秒ほどまで拡大し、前日のクリテリウムに続く逃げ切りの可能性が高まった。
タイム差は最終周回を迎える段階までほぼ変わらず、俄然先頭メンバーが優位となった。
最後に1周に入って早々にフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)がアタック。
長く一緒に逃げ続けてきた孫崎も即座に反応し食らいつくが、周回前半の長い上りでマンセボ選手がさらに加速。
孫崎は石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)と一緒に追う体制へ。
協調して追走を図ったが、マンセボ選手のトップは変わらなかった。
タイム差は最終周回を迎える段階までほぼ変わらず、俄然先頭メンバーが優位となった。
最後に1周に入って早々にフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)がアタック。
長く一緒に逃げ続けてきた孫崎も即座に反応し食らいつくが、周回前半の長い上りでマンセボ選手がさらに加速。
孫崎は石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)と一緒に追う体制へ。
協調して追走を図ったが、マンセボ選手のトップは変わらなかった。
孫崎はメイン集団から飛び出したホセ・ビセンテ・トリビオ選手(マトリックスパワータグ)にかわされはしたものの、3番手は譲らず。
レース前半からの逃げが奏功し、大一番での表彰台を押さえた。
レース前半からの逃げが奏功し、大一番での表彰台を押さえた。
KINAN勢は孫崎の直後にライアン、津田、ドリューと続き、チーム内上位3選手の順位合計で競う団体戦は2位。
シリーズランキングでは孫崎が3位にジャンプアップし、津田も5位につける。
津田はネクストリーダー争いで首位に立って、次戦からはスペシャルジャージ「ネクストリーダージャージ」に再び袖を通すことになった。
シリーズランキングでは孫崎が3位にジャンプアップし、津田も5位につける。
津田はネクストリーダー争いで首位に立って、次戦からはスペシャルジャージ「ネクストリーダージャージ」に再び袖を通すことになった。
南魚沼での2戦ともあと一歩勝利に届かなかったものの、レース全体をコントロールする姿勢は崩さず、チーム力の充実をアピールしている。
Jプロツアーは翌週に群馬での2連戦が控えており、勝ちを目指していくと同時に、シリーズランキングや津田のネクストリーダージャージを意識してレースを進めていくことになる。
シーズン終盤らしい、緊張感のある日々が続いていく。
Jプロツアーは翌週に群馬での2連戦が控えており、勝ちを目指していくと同時に、シリーズランキングや津田のネクストリーダージャージを意識してレースを進めていくことになる。
シーズン終盤らしい、緊張感のある日々が続いていく。
南魚沼ロードレース(144km)結果
1 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)3時間38分22秒
2 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+56秒
3 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分18秒
4 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+1分20秒
5 中井唯晶(シマノレーシング)
6 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分21秒
10 津田悠義(KINAN Racing Team)+1分23秒
12 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分32秒
25 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+12分7秒
26 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
1 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)3時間38分22秒
2 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+56秒
3 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分18秒
4 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+1分20秒
5 中井唯晶(シマノレーシング)
6 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分21秒
10 津田悠義(KINAN Racing Team)+1分23秒
12 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+1分32秒
25 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+12分7秒
26 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
●選手コメント
孫崎大樹
「調子が良く、うまく逃げにも乗れた。集団でチームメートが動いてくれている間は先頭で脚を休めながら、後半に備えていた。残り3周でのアタックは、先頭グループを崩したかったのと、後ろからチームメートが合流して数的優位を作り出したいとの考えから。結果的に逃げ切りの可能性が高まって、上りに強いマンセボ選手を意識していたが、最後は力負けしてしまった。
チームとしてレースをを作る動きはできたが、勝ち切れなかった点は反省材料。今日は脚を残していながら勝てなかった僕にも責任がある。ただ、チーム全体の方向性は間違っていないので、展開に合った勝利プランを明確にできれば結果に結び付けられると思う。今後も大事なレースが続くので、今回の2連戦で得たものをつなげていきたい」
孫崎大樹
「調子が良く、うまく逃げにも乗れた。集団でチームメートが動いてくれている間は先頭で脚を休めながら、後半に備えていた。残り3周でのアタックは、先頭グループを崩したかったのと、後ろからチームメートが合流して数的優位を作り出したいとの考えから。結果的に逃げ切りの可能性が高まって、上りに強いマンセボ選手を意識していたが、最後は力負けしてしまった。
チームとしてレースをを作る動きはできたが、勝ち切れなかった点は反省材料。今日は脚を残していながら勝てなかった僕にも責任がある。ただ、チーム全体の方向性は間違っていないので、展開に合った勝利プランを明確にできれば結果に結び付けられると思う。今後も大事なレースが続くので、今回の2連戦で得たものをつなげていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU