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KINAN RACING

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ニュージーランド サイクルクラシック 第3ステージ レポート

ドリュー・モレがニュージーランド最難関ステージで5位
チーム一丸でエースを上位に押し上げる
●ニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)
第3ステージ 1月12日(金)
マスタートン-テ・ワラウ-アドミラル・ヒル 126.9km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
宮崎泰史
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中のニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)は大会3日目。
現地1月12日に行われた第3ステージは、名物のアドミラル・ヒルの頂上を目指す今大会の最難関ステージ。
チームはドリュー・モレを中心に戦術を組んで、上位に押し上げる狙い。
それに応えたドリューが混戦を5位で終え、個人総合でも6位へ。
同時に、連携面の深まりも感じるステージとなった。
ここまでの2ステージは、地元ニュージーランド勢を中心に進行。
KINAN勢としては、迎える第3ステージから勝負に出る形となる。
この日はマスタートンを出発し、アドミラル・ヒルの頂上を目指す126.9km。
マスタートンを基点とする約50kmの大周回を2周すると、レースは終盤戦。
向かうはアドミラル・ヒルの約10kmの上り。緩急の変化が多く、途中では下り区間も控える。
例年プロトンが大きく割れ、登坂力の差がそのまま順位に反映される印象。
チームとしては、上りを得意とするドリューをメインとしながら、ここまで上位が見える位置を走るライアン・カバナや山本元喜もチャンスをうかがっていく形をとった。
この日もプロトンはハイペースで進行。
しばし出入りのある流れだったが、大周回の2周目には5人がリードを開始。
一時は2分台まで集団とのタイム差が広がったものの、70km地点に置かれた山岳ポイントに達する頃にはその差は1分ほどに。
リーダーチームのニュージーランドナショナルチームが主にペースをコントロールし、前を行く選手たちを捕まえるタイミングを計る。
集団内の安全なポジションを確保しながら進んだKINANメンバーも少しずつ位置を上げて終盤戦に備える。
アドミラル・ヒル登坂を迎える前には集団はひとつになり、KINAN勢はチーム単位で前線をうかがう。
上りに向けては、宮崎泰史や孫崎大樹が牽引役となって、KINANトレインを引き上げる。
その後は山本、新城雄大でペースを維持し、そこにライアンも加わる。
タフな上りに集団の人数が絞り込まれる中、予定通りにドリューを残すと、あとは勝負を託すのみ。
いつにない大混戦となり、10人以上がまとまった状態で山頂近くまでやってくると、ステージ優勝争いは小集団での上りスプリントにゆだねられた。
前方に位置しスピードマンを徹底マークしたドリュー。
最後はスプリント力に勝る選手たちに先着を許したものの、意地の走りで5位を確保。
チームメートの働きに報いるクライミングで上位は押さえた。
この結果により、ドリューは個人総合で6位に浮上。
総合成績によるUCIポイント圏内(10位以内)に入り、残り2ステージを走る。

他のKINANメンバー5人も問題なく走り終えて次のステージへ駒を進めている。
翌13日からは大会後半に入り、122kmで争われる第4ステージが控える。
全体的に平坦基調で、カータートンの街を基点とする2つの大周回をめぐるのが特徴。
鋭角コーナーが多く、スピードとテクニックが要求されるコース。
フィニッシュはスプリントでの勝負が予想される。
ニュージーランド サイクルクラシック 第3ステージ(126.9km)結果
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)3時間5分26秒
2 エリオット・シュルツ(オーストラリア、チームブリッジレーン)+0秒
3 オリー・ジョーンズ(ニュージーランド、サザンクロスレーシングアカデミー)
4 アラステア・クリスティ=ジョンストン(オーストラリア、CCACHE x Par Küp)
5 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
6 ローガン・キュリー(ニュージーランドナショナルチーム)
28 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分58秒
43 新城雄大(KINAN Racing Team)+3分9秒
45 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分18秒
61 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+8分13秒
63 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+8分51秒


・個人総合時間
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)9時間33分21秒
2 エリオット・シュルツ(オーストラリア、チームブリッジレーン)+10秒
3 ローガン・キュリー(ニュージーランドナショナルチーム)
4 ボリス・クラーク(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)+14秒
5 オリー・ジョーンズ(ニュージーランド、サザンクロスレーシングアカデミー)
6 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
29 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+2分21秒
39 山本元喜(KINAN Racing Team)+3分41秒
42 新城雄大(KINAN Racing Team)+4分8秒
58 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+8分36秒
70 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+16分3秒


・山岳賞
11 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts
●選手コメント
ドリュー・モレ
「チームメートは素晴らしい働きをしてくれた。最後の上りに向け最高のポジションに引き上げてくれた。ただ、勾配がさほどタフではないこともあって、今回はいつもより大人数で頂上に達する結果になった。順位は満足できないものだったが、また別の機会でトライしたい。

個人総合成績については、最後まで順位アップを試みていく。明日以降は中間スプリントでのボーナスタイムも意識しながら、1つでも上の順位にできるよう努める。コンディションは日々上がっているし、トライする価値はあると思っている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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