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KINAN RACING

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ライアン・カバナ敢闘賞! ニュージーランド サイクルクラシック 第4ステージ レポート

ライアン・カバナがニュージーランド第4ステージで敢闘賞
終盤まで逃げ続ける走りでインパクト残す
●ニュージーランド サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)
第4ステージ 1月13日(土)
カーリントンサーキット 122km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
宮崎泰史
新城雄大
KINAN Racing Teamの2024年初戦、ニュージーランド サイクルクラシックは現地1月13日に第4ステージが実施され、レース前半からの逃げでライアン・カバナがインパクトを残す走りを披露。
5人の先頭グループを主導したその走りが評価され、このステージのモストアグレッシブライダー(敢闘賞)を獲得した。
前日12日は今大会のクイーンステージとしてアドミラル・ヒルを登頂したプロトン。
KINAN Racing Teamはドリュー・モレが小集団に絞られた優勝争いに残り、5位でのフィニッシュ。
個人総合では6位までアップさせ、残りステージでさらに上位をうかがう構え。
大会は残り2ステージ。第4ステージはこれまでと同様にマスタートンを出発したのち西に針路をとり、カータートンの街へ。
2つの大周回を8の字を描くようにめぐるサーキットコースをおおむね4周。
全行程122kmはおおむね平坦基調だが、たびたび訪れる鋭角コーナーや、ハイスピードで突き進むレース展開にいかに対応できるかが勝負のポイントとなる。
チームとしては、ドリューの個人総合順位アップを狙いながら、逃げやスプリントでもチャンスをうかがっていく態勢で挑んだ。
これまでのステージに違わず、この日もリアルスタートからハイスピード。
ときおり時速60kmを超えようかという速さに集団は縦長に。
一時的に数人がリードを得てもこのペースに耐え切れず集団へと引き戻されるような状況が続く。
そうした中で、ライアンが繰り返し先頭をめがけて仕掛ける。
周回コースへと移ったところで発生した数人のアタックにひとりで追走し、やがてジョイン。
5人の先頭グループが組まれ、メイン集団からの逃げを開始した。
ライアンたちの先行を始めると、集団はリーダーチームのニュージーランドナショナルチームが組み立てを担って進行。
レースなかばにはタイム差が2分ほどまで開き、ライアンたちに逃げ切りの可能性も見え始める。

ただ、リーダーチームやスプリント狙いのチームのペーシングもあり、後半に入るとライアンたちのリードは徐々に減っていく。
最終周回の鐘を聞く頃には30秒までタイム差は縮まり、少しおいて集団へと戻る結果に。
数十キロ続いた逃げは終わりを迎えた。
ステージ優勝争いはこの日もスプリントで決着。
流れを変えるべく新城雄大がアタックするなど最終盤まで果敢に動いたKINANメンバーだったが、最後は孫崎大樹のスプリントに賭けることに。
ただ、この日も集団前方でクラッシュが発生し、それを回避するのが精いっぱい。
惜しくも勝負には加われずも、落車を間一髪のところで回避している。

長い時間先頭で奮闘したライアンは、積極的な姿勢が高く評価され、このステージの敢闘賞に選出。
ステージ勝者らと並んでポディウム(表彰台)に登壇し、現地関係者やファンからの祝福を受けた。
なお、個人総合ではドリューが同タイムの選手との着順の関係から前日より2つ順位を下げて8位。
ただ、同5位から10位までが同じ総合タイムでひしめいており、最後の1ステージで引き続き順位アップを目指す。
5日間で競う大会は翌14日でフィナーレ。
最後を飾るのは首都ウェリントンでのクリテリウム。
街の中心部に設けられた1.6kmの周回コースが舞台で、スタートから1時間到達後3周回走ってフィニッシュ。
イベントの最後のふさわしい華やかな閉幕の場となる。
ニュージーランド サイクルクラシック 第4ステージ(122km)結果
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)2時間45分3秒
2 ベイリー・オドニール(ニュージーランド、オックスフォードエッジチーム)+0秒
3 アダム・チャップマン(ニュージーランド、ラッシュベロ・リドレー)
4 キーガン・ホーンブロー(ニュージーランド、Couplands Booth's Group)
5 トーマス・ギボンズ(アメリカナショナルチーム)
6 ジョシュ・リベット(ニュージーランド、オックスフォードエッジチーム)
28 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
43 新城雄大(KINAN Racing Team)
63 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
45 山本元喜(KINAN Racing Team)+4分12秒
81 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+7分12秒
82 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 アーロン・ゲイト(ニュージーランドナショナルチーム)12時間18分4秒
2 エリオット・シュルツ(オーストラリア、チームブリッジレーン)+24秒
3 ローガン・キュリー(ニュージーランドナショナルチーム)+30秒
4 オリー・ジョーンズ(ニュージーランド、サザンクロスレーシングアカデミー)
5 ボリス・クラーク(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル)+34秒
6 ジョシュア・バーネット(ニュージーランド、MitoQ-Cycling Project)
8 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
36 新城雄大(KINAN Racing Team)+4分28秒
47 山本元喜(KINAN Racing Team)+8分13秒
53 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+8分56秒
54 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+9分50秒
77 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+23分35秒


・スプリント賞
14 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)4pts

・山岳賞
4 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)10pts
14 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts
●選手コメント
ライアン・カバナ
「今日のステージはスプリントだけではなく、逃げにもわずかな可能性があると思っていた。コース上は風が強く、なかなか集団とのタイム差を広げることができなかった。逃げ切りはまたの機会だね。

シーズン初戦はいつも難しい。決してベストコンディションとは言えないけど、ステージをこなすごとに調子を上げていって、この先に控えるレースにつなげたい。チームの状態も悪くはないが、これからもっと上がっていくことは間違いない。本当の強さを証明する機会はもう少し先だ。

明日のステージについては、孫崎にスプリントに再び挑戦してもらいたいと思っている。良い位置に引き上げてスプリントに挑めるようサポートしたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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