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KINAN RACING

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ツアー・オブ・メルスィン第1ステージ レポート

今季2度目のトルコ遠征、ツアー・オブ・メルスィン開幕
終始攻めの姿勢を崩さず、トマを上位が見える位置へ送り込む
●ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)
第1ステージ 4月4日(木)
アネムリウム・エンティック・シティ-ヤニシュル 102.4km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
レイモンド・クレダー
柚木伸元
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
KINAN Racing Teamにとって今季2度目となるトルコへの遠征。
自転車熱の高まりを見せる同国で開幕したのが、UCIヨーロッパツアー2.2クラスにカテゴライズされるツアー・オブ・メルスィン。
現地4月4日に第1ステージが行われ、中盤から終盤にかけて続いたアップダウン区間でKINAN勢が積極策。
最後はトマ・ルバをメイン集団へと送り込み、上位が見える位置で大会初日を終えた。
今年で6回目と、新興レースにあたる今大会には世界各地から25チームが集結。
国際自転車競技連合(UCI)公認の国際レースとしては最下部の2クラスとはいえ、各地から精鋭がエントリーするイベントとなっている。
大会の基幹都市であるメルスィンは、首都イスタンブールから南東へ約1000km離れている、地中海に面した港湾都市。
KINAN Racing Teamのお膝元、和歌山県の紀南地域に属する串本町が姉妹都市提携を結んでいることでも知られる。
チームとして2カ月ぶりに臨むトルコ開催のレースへは、7選手を招集。
ここまで国内外でレースをこなしてきた孫崎大樹、山本元喜、レイモンド・クレダー、柚木伸元、トマ・ルバ、新城雄大、畑中勇介の主力組が全4ステージの戦いのスタートラインにつく。
この日行われた第1ステージは、アネムリウム・エンティック・シティからヤニシュルまでの102.4km。
古代ローマ時代に栄えた都市の遺構を見ながらスタートを切り、地中海沿いを東進。
レース中盤から終盤にかけては大小のアップダウンが連続するレイアウト。
少しばかりのパレード走行を経てリアルスタートが切られると、いくつかの街を抜けながら地中海沿いのルートを進行。
たびたび飛び出しを図る選手が出るものの、どれも集団が容認せず、出入りの多い流れに。
KINAN勢も孫崎、山本、新城が中心となって前線を狙うが、逃げの態勢までは至らない。
こうした動きを繰り返す中、一時的に山本ら3選手が先頭に立つ。
集団とは30秒から1分程度の差となったが、中間地点を過ぎてから迎える本格的なアップダウンに向けて全体がペースアップ。
結局、登坂区間に入ったところで山本は集団へと戻され、同時に激しい絞り込みが始まった。
実質コース1つ目の峠越えで集団は60人程度まで絞り込まれる。
KINAN勢では山本、レイモンド、トマ、新城が残り、テクニカルなダウンヒルもクリア。
この日最大の難所となる2級山岳を前に再び山本と新城がレースを動かし、6人ほどの先頭グループを形成。
その後にやってきた中間スプリントポイントをきっかけに集団が割れ、トマも合流。
数的優位な状況を作り出すが、他チームのマークもあってリードは奪えず。
迎えた2級山岳の入口から山本が飛び出すも、中腹でキャッチされ、集団の人数もさらに減少。
ここへトマを送り込んで、フィニッシュへと向かう下り区間へと突入した。

最終局面を前に集団から飛び出した1人が逃げ切った形となり、メイン集団は6秒差でのフィニッシュ。
まずはトマがこの中でレースを完了させて、この後のステージへと期待を持たせている。
終始レースを動かした新城や山本は第2・第3集団で終え、レイモンドは第2ステージ以降でスプリントチャンスにかける。
孫崎、畑中、柚木も走り切って次のステージへと駒を進めている。

翌5日に行われる第2ステージは、ギュルナル・ティーチャーハウスからソリ・ポンペイオポリス・エティック・シティまでの153.3km。
序盤は標高1000m級の山岳地帯を走るが、その後20km超の下りを進んだのち地中海沿いの平坦区間を進行。スプリンターにチャンスの1日とみられる。
このステージから本格的にメルスィンを中心とするコースセッティングとなり、大会は一層の盛り上がりを見せることになる。
ツアー・オブ・メルスィン 第1ステージ(102.4km)結果
1 Dawit YEMANE(エリトリア、バイクエイド)2時間20分23秒
2 Marcin BUDZINSKI(ポーランド、MAZOWSZE SERCE POLSKI)+6秒
3 Lyu Xianjing(中国、チャイナグローリーコンチネンタル)
4 ウィリアム・シュミット(南アフリカ、チャイナグローリーコンチネンタル)
5 Yoel HABTEAB(エリトリア、バイクエイド)
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
40 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+1分7秒
42 新城雄大(KINAN Racing Team)
59 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分13秒
111 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分18秒
117 畑中勇介(KINAN Racing Team)+7分29秒
139 柚木伸元(KINAN Racing Team)+13分16秒


・個人総合時間
1 Dawit YEMANE(エリトリア、バイクエイド)2時間20分13秒
2 Marcin BUDZINSKI(ポーランド、MAZOWSZE SERCE POLSKI)+10秒
3 Lyu Xianjing(中国、チャイナグローリーコンチネンタル)+12秒
4 ウィリアム・シュミット(南アフリカ、チャイナグローリーコンチネンタル)+16秒
5 Yoel HABTEAB(エリトリア、バイクエイド)
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
41 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+1分17秒
42 新城雄大(KINAN Racing Team)
59 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分23秒
111 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分28秒
117 畑中勇介(KINAN Racing Team)+7分39秒
139 柚木伸元(KINAN Racing Team)+13分26秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「できる限りエネルギーをセーブしながら、良いポジションで走ることを心掛けた。UCI2.2クラスのレースとはいえ、何が起こるか分からないから気は抜けない。まずは集団内でレースを終えられたことに満足している。

明日以降も激しいレースは続いていくが、総合成績やレイモンドのスプリントで良い結果を残したいという意識で走っていきたい。私もチームも、みんな調子が良いので期待していてほしい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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