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KINAN RACING

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ツアー・オブ・メルスィン第2ステージ レポート

ツアー・オブ・メルスィン第2ステージは孫崎、山本がステージ優勝争い
フィニッシュ目前のの交通トラブルで勝機を逸する悔しいレースに
●ツアー・オブ・メルスィン(UCIヨーロッパツアー2.2)
第2ステージ 4月5日(金)
ギュルナル・ティーチャーハウス-ソリ・ポンペイオポリス・エティック・シティ 153.3km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
レイモンド・クレダー
柚木伸元
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
KINAN Racing Teamが参戦中のステージレース、ツアー・オブ・メルスィンは現地4月5日に第2ステージを実施。
山岳地帯から地中海沿いへと抜ける153.3kmのステージは、中盤に集団から抜け出した15人がそのままステージ優勝争いへ。
KINAN勢では孫崎大樹と山本元喜が加わり、メイン集団の追い上げをかわすことに成功。
しかし、フィニッシュを目前としたところでの交通トラブルがレースに大きな影響を及ぼし、勝負しきれないままステージを終える格好となった。
第1ステージでは中盤から終盤にかけて続いたアップダウン区間で人数が絞り込まれた中、トマを前線へと送り出した。
山本や新城雄大も一時先頭に出るなど見せ場を作って、持ち味の積極性をヨーロッパのレースでも発揮する。
迎える第2ステージは、内陸の山岳地帯からスタート。
ギュルナルの中心部をスタートしてからは、標高1300m近くまで上ったのちに約20kmのダウンヒル。
その後もアップダウンが連続し、おおよそ中間地点を過ぎてから地中海沿いの平坦区間となる。
そんなレースは、序盤から集団がいくつにも分断。
テクニカルな下りで集団内の複数箇所で中切れが発生。その後のアップダウン区間では、第1グループからさらに逃げのを狙う動きが出て、山本やトマがたびたび前線をうかがう。
レースの流れを決めるところまではいかずも、この間に後方から集団復帰を果たした選手も加わってそのまま突き進む構え。速いペースのままレースは進んだ。
均衡が破られたのが、71km地点に設定された3級山岳を通過した直後。
まず山本が4人ほどのパックで集団から抜け出し、ひとり、またひとりと追随。
やがて15人ほどの先頭グループに膨らみ、KINAN勢では山本と孫崎がジョインした。
これで集団はさらに活性化して追撃態勢に入るが、先頭グループは複数人を乗せたチームが多かったこともあって、それぞれに連携して逃げを試みる。
2選手を送り込んだKINANメンバーも同調。1分前後のタイム差のまま、地中海沿いのルートを進んだ。
そのタイム差に変化がほとんどなく、先頭グループによるステージ優勝争いのムードが高まっていく。
メイン集団では追う意思を見せるチームが多くなかったこともあって、距離を追うごとに前を走る選手たちが有利となっていった。
フィニッシュに向けて、チーム単位での主導権争いが激しくなる中、市街地を行くコースで交通規制が間に合わない状況が発生。
一般車両のコース退避が追いつかない事態も起きる中、選手たちは何とか危険を回避して最終局面へ。
最後はなだれ込むようにフィニッシュラインを通過したが、数時間後に発表された裁定により、フィニッシュ前2km地点でのタイム差が適用に。
先頭グループ15人とメイン集団とは1分20秒差となるとともに、フィニッシュラインでの着順は有効。
結果、孫崎が6位、山本が14位で確定。
また、メイン集団にはトマ、新城、レイモンド・クレダーが含まれ、その後のグループで畑中勇介もステージを完了。途中リタイアとなった柚木伸元をのぞく6選手が第3ステージへと向かう。

良い形でレースを展開しながらも、思わぬ形で勝機を逸し悔しさが残ったステージ。
それを晴らすべく、残りの2ステージで勝負をかける。次の第3ステージは今大会最大の難関。
当初予定されていた134.9kmから95kmに短縮され、1級山岳の頂上にフィニッシュラインが敷かれる。
前半には超級山岳登坂も待ち受け、このステージの結果がそのまま総合成績に反映されることが見込まれる。
KINAN Racing Teamとしては、個人総合で1分27秒差の12位につけるトマの順位ジャンプアップを念頭に戦うことになる。
ツアー・オブ・メルスィン 第2ステージ(153.3km)結果
1 Roman DUCKERT(ドイツ、Team Storck - Metropol Cycling)3時間18分52秒
2 Sven BURGER(オランダ、Wielerploeg Groot Amsterdam)+0秒
3 Oliver MATTHEIS(ドイツ、バイクエイド)
4 Serdear Anil DEPE(トルコ、Spor Toto Cycling Team)
5 Marcin BUDZINSKI(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
14 山本元喜(KINAN Racing Team)
40 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分20秒
43 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)
50 新城雄大(KINAN Racing Team)
119 畑中勇介(KINAN Racing Team)+10分20秒
DNF 柚木伸元(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 Marcin BUDZINSKI(ポーランド、Mazowsze Serce Polski)5時間39分14秒
2 Oliver MATTHEIS(ドイツ、バイクエイド)+7秒
3 Serdear Anil DEPE(トルコ、Spor Toto Cycling Team)
4 ウィリアム・シュミット(南アフリカ、チャイナグローリーコンチネンタル)
5 Sven BURGER(オランダ、Wielerploeg Groot Amsterdam)+1分8秒
6 Torsten DEMEYERE(ベルギー、Tarteletto-Isorex)
12 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分27秒
28 山本元喜(KINAN Racing Team)+2分14秒
39 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+2分28秒
40 新城雄大(KINAN Racing Team)
68 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分19秒
128 畑中勇介(KINAN Racing Team)+17分50秒
●選手コメント
孫崎大樹
「昨日に引き続き、(山本)元喜さん、(新城)雄大さん、自分の3人が積極的に前を狙っていく意識だった。個人的には第1ステージで失敗してしまったので、失うものが何もない分攻めるつもりで臨んだ。複数人で逃げに乗って、最後は自分で勝負という展開を作りたかったので、今日の展開はすごく良かったと思う。

最後は4~5番手をキープして勝負するつもりだったが、危険な状況を回避しながらだったので、どうにか立ち回るので精いっぱいだった。3位までに入ってUCIポイントを獲りたかったが、最後は差し切れずに先着を許してしまったあたりは力不足。

明日は山岳でトマさんを良いポジションへ送り込みたいし、明後日は平坦ステージなのでレイモンドと自分の連携が生かせるはず。今日しっかり動けたことが、残り2ステージに必ずつながると感じている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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