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KINAN RACING

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孫崎大樹2位 新城ロードレース レポート

初開催・新城ロードレースで孫崎大樹が2位
丘陵地を生かした周回コースで大熱戦演じる
●新城ロードレース(Jプロツアー)
16km×10周回=160km

・出場選手
孫崎大樹
白川幸希
柚木伸元
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
日本国内のプロロードレースシリーズ「Jプロツアー」は9月8日、初開催となる新城ロードレースを実施。
丘陵地帯に設定された16kmコースを10周回するレースは、中盤から後半にかけて飛び出した選手たちによる優勝争いへ。
KINAN Racing Teamは最大4人がレースをリードし、最後は孫崎大樹で勝負。
小集団でのスプリントで2位となり、表彰台の一角を確保した。
サイクリングイベントやシクロクロスの開催など、「自転車の街」として活気ある愛知県新城市を舞台に、新設されたプロレース。
同県が2026年にホストするアジア競技大会では自転車ロードレースの開催地となる見通しで、先々を見据えた期待が今大会にかかっている。
2021年にレース開催のプロジェクトが立ち上がり、3年間温めてきた構想がついに実現した格好。
今回は「スポーツ・食・モビリティで新城を楽しむ」をテーマとするイベント・新城モブの目玉としてロードレースが催された。
1周16kmのコースは、周回半ばに最大勾配14%の桧峠の上りが待ち受け、頂上からのテクニカルな下りも特徴に挙げられる。
その後も細かいの高低の変化があり、30度を超える気温も加わってライダーたちの消耗を誘う。
サバイバル化することが見込まれる中で、タフさと勝負強さが試される一戦となる。
KINAN Racing Teamからは孫崎のほか、白川幸希、柚木伸元、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大、畑中勇介の7選手が出走。
トルコでステージレースを戦い終えたメンバーに、国内調整組が加わり、戦力に厚みを増した状態でスタートラインについた。
多くの観客が見守る中でスタートが切られると、序盤は単発のアタックが連続。
いずれも形勢に変化は見られず、逃げを狙った選手たちはいずれも集団に戻されている。
2周目から3周目にかけては、有力どころも動き始めて、徐々にKINAN勢も同調。
一時的ながら、白川や宮崎、トマが10人超のグループを形成したほか、孫崎を含んだ4人のパックが先頭に立つなど、レースを活性化させていった。
均衡が破られたのは5周目。桧峠でトマがペースを上げると、頂上からの下りを経て12人が先頭グループを形成。
ここに白川と宮崎が入り、集団とのタイム差を広げていく。
多くのチームがメンバーを送り込んだこともあって、レース全体がいったん落ち着きを見せた。
6周目を終える段階で1分20秒ほどのタイム差になったが、集団待機していた選手たちが次の周回で追走を本格化。
数人のパックに孫崎とトマが加わって先頭グループへのブリッジを図る。
この周の後半には合流に成功し、最大17人がレースをリード。KINANメンバーが4人入り、そのまま逃げ続ける態勢を整えた。
数的優位に立つKINAN勢は、7周目終わりにトマが、8周目には孫崎が数選手と前をうかがって、他チームの消耗を誘う。
同時に、後続とのタイム差を大きなものとして、逃げ切りは濃厚に。
9周目以降は、優勝争いを意識した駆け引きが本格化した。
そして迎えた最終周回。先頭グループがなおも10人を超えていることもあり、KINANメンバーは孫崎のスプリントにかけて主導権を握る。
トマのペーシングで他選手の決定打を封じ、桧峠でのベンジャミン・ダイボール選手(ヴィクトワール広島)のアタックも確実にチェック。
フィニッシュ前3kmに控えた短い上りでは、ダイボール選手の再度の仕掛けも孫崎みずからが抑えにいき、スプリント勝負へと向かっていった。
残り1kmを切って、最終コーナーを抜けるとトマのリードアウトでスプリントへ。
フィニッシュ前200mから始まったスプリントでは、孫崎が狙い通り先頭に立つが、最後の100mで沢田時選手(宇都宮ブリッツェン)が前へ。
160kmに及んだ熱戦は僅差の勝負になって、孫崎は2位で終えた。
勝ちパターンに持ち込みながらあと一歩及ばなかったKINAN勢。
それでも、終始レースをコントロールし、チームの力を生かしたあたりに選手たちは収穫を見出す。
これ以上ない展開を構築し、チームとして勝利が近づいていることを実感する走りとなった。

表彰台では、新城市の特産品を手にし、さらなる活躍も誓った孫崎。
それに続けと、残るメンバーも秋のレースで大きな結果を目指して走り続ける。
この日は、ブースを出展されたiRC TIREさま訪問や、ステージイベント、ファンサービスなどで新城モブの盛り上げにも寄与。
来年以降のレース継続開催に向けた取り組みに、チームとして引き続き参画していく。
チームの次戦は、9月22日・23日のJプロツアー南魚沼2連戦。
選手たちは好調を維持して2つのレースに挑む。
新城ロードレース(160km)結果
1 沢田時(宇都宮ブリッツェン)3時間53分12秒
2 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+0秒
3 阿曽圭佑(Sparkle Oita Racing Team)
4 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン)
5 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)
6 織田聖(マトリックスパワータグ)+1秒
7 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+8秒
9 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+38秒
23 白川幸希(KINAN Racing Team)+7分1秒
39 柚木伸元(KINAN Racing Team)+10分51秒
46 新城雄大(KINAN Racing Team)+10分53秒
DNF 畑中勇介(KINAN Racing Team)
●選手コメント
孫崎大樹
「トルコ遠征を終えて各選手のコンディションがそろわない中だったが、チーム一丸となって勝利を目指した。誰をエースにするかは定めず、メンバーみんながチャンスを構築していけるようスタートラインについたのが非常に良い形になったと思う。調子が良かった僕のためにトマさんや(宮崎)泰史が動いてくれただけに、勝ち切れなかったのは申し訳なかったけど、良いレースはできた。

スプリントは完全な力負け。沢田選手が強かった。それでも、メンバーひとりひとりのコンディションがバラバラだった中で、今日のようなレースができたのは大きな収穫。かなり自信になったし、この先のレースへの明るい材料になったと感じている。

個人的には、早く勝利を挙げたい。昨年1勝してから時間が経ってしまっているので、近いうちに勝って良い形でシーズン後半戦を進めていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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