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KINAN RACING

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シャールジャ・ツアー第2ステージ レポート

シャールジャ・ツアー第2ステージはスプリント決着
8位で終えた橋本英也は自身の走りに手ごたえ
●シャールジャ・ツアー(UAE、UCIアジアツアー2.2)
第2ステージ アル・マダム-アル・ダイド 127km

・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが出場しているUAE(アラブ首長国連邦)開催のステージレース、シャールジャ・ツアーは現地1月25日に第2ステージを実施。
今大会1回目となった平坦でのレースは、大方の予想通りにスプリントによるステージ優勝争い。
橋本英也が勝負に挑んで、8位でのフィニッシュ。また、レース序盤にネイサン・アールが落車し負傷。リタイアを余儀なくされている。
チームにとって2025年の開幕戦として臨む今大会。
前日24日の第1ステージでは早くも総合成績を意識した激しい駆け引きが展開された。
KINAN Racing Teamはネイサンとレイン・タラマエを前線に送り込むことに成功。
それぞれ7位と10位でフィニッシュし、個人総合でもトップが見える位置につけている。
迎えた第2ステージは、平坦基調の127km。わずかな高低の変化はあるものの、おおむねハイペースで進行することが予想される。
KINAN Racing Teamとしては、スプリントフィニッシュに向けて橋本のスピードを生かす構えで臨む。
レースは序盤に飛び出した6人がレースをリード。
個人総合トップの選手を擁するブルゴス・BHが先行する選手たちの動きを容認し、2分前後のタイム差で進行する。

集団に待機していたKINANメンバーだったが、30km地点に差し掛かったところでアクシデント。
総合でチーム最上位につけていたネイサンが数選手と絡む落車に見舞われる。
地面に体を激しく打ち付け、レース続行は不可能な状況。
思わぬ形でリタイアを余儀なくされ、残る5選手で走り続けることとなった。
しばし先頭とメイン集団との構図は変わらず進んだが、レース後半にかけてスプリントでのフィニッシュ勝負を狙う数チームが集団のペーシングを開始。
KINAN勢は宇賀隆貴がコントロール役を担って、先頭グループとのタイム差を着実に縮めていった。
フィニッシュまで残り20kmを前に約1分となった先頭と集団とのタイム差は、やがて数十秒まで縮小。
タイミングを同じくして先頭グループは2人にまで絞られる。
残り5kmを迎えようかというところで、集団は逃げていた選手たちを吸収。
ステージ優勝争いはフィニッシュ前でのスプリントにゆだねられることとなった。
宇賀の集団コントロールを継いで、レインやトマ・ルバが前方でのポジショニング。
橋本に向けて位置取り争いに加わる。最後は新城雄大が橋本を引き上げて、スプリント態勢を整えた。
最後はコースいっぱいに広がってのスピード勝負。
橋本は結果的に8位で終えることとなったが、一時は先頭に立つなど勝負できる脚があることを証明。
最終局面での連携の精度を上げれば近いうちに勝てると手ごたえを得たレースになった。
このステージを終えて、レインが個人総合成績を5つ挙げて7位に。
依然トップが見えるポジションをキープし、この先のステージにフォーカスする。ネイサンを欠く分は、5選手でカバーしていく。

大会の中日となる第3ステージは、11.16kmの個人タイムトライアル。
短い距離ながら各選手の独走力が反映される1日。個人総合争いにも大きなウエイトを占めており、順位が大幅にシャッフルされる可能性も秘めている。
シャールジャ・ツアー 第2ステージ(127.0km)結果
1 ドゥシャン・ラヨビッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)2時間43分45秒
2 Yacine HAMZA(Dubai Police Cycling Team)+0秒
3 ダヴィデ・ペルシコ(ワグナー・バザン・WB)
4 Wan Abdul Rahman HAMDAN(トレンガヌサイクリングチーム)
5 ダヴィデ・ステッラ(UAEチームエミレーツ Gen Z)
6 Theodor OBHOLZER(Óbidos Cycling Team)
8 橋本英也(KINAN Racing Team)
48 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
92 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
96 新城雄大(KINAN Racing Team)
148 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+36秒
DNF ネイサン・アール(KINAN Racing Team)


・個人総合時間
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)5時間53分33秒
2 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+9秒
3 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+12秒
4 アレクサンドル・バルマー(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+17秒
5 ジョスラン・バグラン(ワグナー・バザン・WB)+18秒
6 Lars QUAEDVLIEG(UAEチームエミレーツGen Z)+19秒
7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
26 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+52秒
76 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分19秒
133 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+6分30秒
155 橋本英也(KINAN Racing Team)+17分7秒


・ポイント賞
15 橋本英也(KINAN Racing Team)8pts
22 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts


・チーム総合時間
1 ブルゴス・BH 17時間41分25秒
3 KINAN Racing Team +44秒
●選手コメント
橋本英也
「みんなのおかげで良い形でスプリントに持ち込むことができた。宇賀の集団コントロールがあって、レイン、トマ、(新城)雄大と、素晴らしい働きをしてもらった。個人的にも脚の状態が良く、勝負できる態勢が整っていた。最後の局面で雄大と離れてしまい、ポジショニングがうまくいかなかったあたりは経験不足。ただ、形はとても良かったので、すぐにでも勝てる自信を得られたレースになった。

(トラック競技とロードレースとの両立)世界的に見れば、トラックの中距離種目を走る選手はロードでスプリンターとして活躍している選手が多い。自分も同様で、トラックのスピードをロードでも生かせているし、ロードレースを走ることでトラックでの持久力につなげられると思う。それぞれの良さを発揮できる選手になっていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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