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KINAN RACING

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レイン・タラマエ2位 ジャールジャ・ツアー第3ステージ レポート

シャールジャ・ツアー第3ステージでレイン・タラマエが2位
得意の個人タイムトライアルで総合成績を浮上させて山岳勝負へ
●シャールジャ・ツアー(UAE、UCIアジアツアー2.2)
第3ステージ シャールジャ大学 11.16km個人タイムトライアル

・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール(第2ステージDNF)
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
UAE(アラブ首長国連邦)で開かれているステージレース、シャールジャ・ツアーは現地1月26日に第3ステージを実施。
11.16kmの個人タイムトライアルでKINAN Racing Teamはレイン・タラマエが2位となり、表彰台の一角を確保。
この走りで総合タイムを大きく縮めて、個人総合でも2位に浮上。
続く山岳ステージに向けて、絶好のポジションを押さえている。
ここまで2ステージを終えている今大会。前日の第2ステージでは、スプリントに挑んだ橋本英也が8位。上々の走りでこの先につなげていく。
一方で、第1ステージで上位入りしたネイサン・アールが落車に巻き込まれて負傷。レース続行が不可能となり、残るメンバー5人にその走りを託している。
大会の中日に行われた第3ステージは、シャールジャ大学の敷地内をめぐる平坦コース。
各選手が1分おきにスタートするタイムトライアルは、普段のロードレースとは違って単独走となり、個々の走力とスピードが試される。
とりわけ11.16kmと短めの距離とあって、スピードマン有利のコースセッティング。
タイムトライアルで選手間のタイム差がつきやすいこともあり、このステージで総合成績が劇的に変動することも予想された。
個人総合成績の下位選手から順にコースへと繰り出し、KINAN Racing Teamは全体7番スタートの橋本が先鋒。
持ち味のスピードを生かして走り抜けると、14分21秒で走破。
この段階で一時的にトップタイムとなったこともあり、その後を走る選手はしばし橋本のタイムをターゲットとした。
続いて出走した宇賀隆貴、新城雄大、トマ・ルバも14分台でまとめてステージを完了。
次に控えるステージへとフォーカスしていく。やがて上位選手は13分台を記録。
水準が徐々に上がっていく中で、上位進出をかけてレインが出番を迎えた。
長いプロ生活でタイムトライアルを得意としてきたレインは、自国エストニアのチャンピオンの証であるジャージでコースへ。
序盤から快調に飛ばすと、そのペースは衰えない。後半スタートの選手たちの多くが風の影響を受けた中でもレインはしっかり対応し、トップタイムが狙えるスピードを維持。
最後まで攻めの走りを続けて、フィニッシュへとスパートをかけた。
トップタイム更新かのきわどい勝負。レインはわずかに及ばず、その差100分の4秒差。
しかし、後続選手がレインを上回らなかったこともあり、そのままステージ2位を確定。
レイン、そしてチームともに、今シーズン初の表彰台となった。ちなみに11.16kmを平均時速49.956kmで走り抜いている。
このステージの結果によって、個人総合成績は大シャッフル。レインはこちらも2位番手に浮上し、トップとのタイム差は1秒まで猛追。
リーダージャージ奪取をかけて、次のステージへと向かうこととなった。

その第4ステージは、今大会の最難関。
コース最後に上るアル・スフブ・マウンテンは、最後の6kmで高度にして約600mを一気に駆け上がる。
平均勾配は8.4%で、上りの入口と中腹に10%前後の急斜面が待ち受ける。
このほかにも、レースを通じて合計5つの山岳区間が控えており、本格的なクライミングコースに選手たちが挑む。
KINAN Racing Teamはもちろん、レインの順位アップとジャージ獲得を狙ってチーム一丸で攻撃に出る。
シャールジャ・ツアー 第3ステージ(11.16km個人タイムトライアル)結果
1 カンタン・ベザ(ワグナー・バザン・WB)13分24秒190
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+0秒04
3 ドゥシャン・ラヨビッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+3秒
4 ヴィクトール・パポン(ワグナー・バザン・WB)+7秒
5 アンヘル・フエンテス(ブルゴス・BH)+9秒
6 Mohammad ALMUTAIWEI (UAEチームエミレーツGen Z)+11秒
43 橋本英也(KINAN Racing Team)+57秒
64 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分18秒
73 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+1分23秒
85 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分30秒


・個人総合時間
1 マリオ・アパリシオ(ブルゴス・BH)6時間7分15秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1秒
3 Josh KENCH (Li Ning Star)+13秒
4 アレクサンドル・バルマー(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+15秒
5 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+17秒
6 ヴィクトール・パポン(ワグナー・バザン・WB)+27秒
>34 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+2分5秒
70 新城雄大(KINAN Racing Team)+3分19秒
132 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+7分35秒
146 橋本英也(KINAN Racing Team)+17分46秒

・ポイント賞
6 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)19pts
20 橋本英也(KINAN Racing Team)8pts


・チーム総合時間
1 ブルゴス・BH 18時間22分27秒
5 KINAN Racing Team +2分9秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「レース内容としてはパーフェクトだったと思う。今日は勝つつもりだったから2位という結果は少し残念だけど、自分のパワーがまだトップにあることを実感できた。チームメート、スタッフ、素晴らしいバイク、すべてに感謝したい。エアロフレーム(ORCA AERO OMX)のバイクで走ったことは効果的だった。

今の自分のレベルにはとても満足している。ここまでのレース展開に対応できているし、明日のハードな上りへの準備もしてきた。明日のステージを走り終えたときにどのような結果になっているかが楽しみだ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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