

シャールジャ・ツアー第4ステージ レポート
激闘のシャールジャ・ツアー最難関ステージ
レイン・タラマエが上位で走り切り個人総合で表彰台圏内をキープ
レイン・タラマエが上位で走り切り個人総合で表彰台圏内をキープ
●シャールジャ・ツアー(UAE、UCIアジアツアー2.2)
第4ステージ カルバ-アル・スフブ・マウンテン 132.32km
・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール(第2ステージDNF)
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
第4ステージ カルバ-アル・スフブ・マウンテン 132.32km
・出場選手
橋本英也
ネイサン・アール(第2ステージDNF)
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamの2025年開幕戦、シャールジャ・ツアーは後半戦へ。
現地1月27日に行われた第4ステージは、今大会の最難関。
最終登坂のアル・スフブ・マウンテンでの争いで、レイン・タラマエが7位フィニッシュ。
上位で走り終えると、個人総合でも表彰台圏内をキープ。
中盤以降は長くレース全体をコントロールするなど、チームが一丸となってレインの走りを支えた。
現地1月27日に行われた第4ステージは、今大会の最難関。
最終登坂のアル・スフブ・マウンテンでの争いで、レイン・タラマエが7位フィニッシュ。
上位で走り終えると、個人総合でも表彰台圏内をキープ。
中盤以降は長くレース全体をコントロールするなど、チームが一丸となってレインの走りを支えた。

ここまで丘陵、平坦、個人タイムトライアルと、趣きの異なるステージを走ってきた今大会。
前日26日の第3ステージでは、11.16kmの個人タイムトライアルでレインが快走。
自身も「パーフェクトだった」と胸を張ったその走りで2位に。
個人総合でもトップから1秒差の2位につけ、いよいよ勝負できるポジションへと上がってきた。
前日26日の第3ステージでは、11.16kmの個人タイムトライアルでレインが快走。
自身も「パーフェクトだった」と胸を張ったその走りで2位に。
個人総合でもトップから1秒差の2位につけ、いよいよ勝負できるポジションへと上がってきた。

迎えた第4ステージは、UAE(アラブ首長国連邦)北東の街・カルバを出発。
序盤は3つの3級山岳を含んだ丘陵地帯を行き、中盤からはオマーン湾を見ながら北上。
再び丘陵地に入って2級山岳を越えると、最後にそびえるのが1級山岳アル・スフブ・マウンテン。
登坂距離6.6kmで、平均勾配8.4%。中腹には10%超の急坂区間も待ち受け、選手たちの脚を試す。
標高約600mの頂上にフィニッシュラインが設けられ、このステージの結果次第で総合成績が大きく動くことになる。
序盤は3つの3級山岳を含んだ丘陵地帯を行き、中盤からはオマーン湾を見ながら北上。
再び丘陵地に入って2級山岳を越えると、最後にそびえるのが1級山岳アル・スフブ・マウンテン。
登坂距離6.6kmで、平均勾配8.4%。中腹には10%超の急坂区間も待ち受け、選手たちの脚を試す。
標高約600mの頂上にフィニッシュラインが設けられ、このステージの結果次第で総合成績が大きく動くことになる。

KINAN Racing Teamは絶好のポジションにつけるレインのリーダージャージ奪取を狙い、攻めの姿勢をキープする。
特にリーダーチームであるブルゴス・BHが大きなライバルとなり、彼らの動きを注視しながらレースを進めていくことでチーム全体の意思統一が図られた。
特にリーダーチームであるブルゴス・BHが大きなライバルとなり、彼らの動きを注視しながらレースを進めていくことでチーム全体の意思統一が図られた。

これまでのステージと同様に、先行を狙って飛び出す選手たちの動きが目立った序盤戦。
数人が仕掛けては集団が追う流れが連続し、ブルゴス・BHの選手がアクションを起こした局面ではきっちりとKINANメンバーが対応。
簡単には逃げを容認せず、前をうかがう選手たちを選別しながら距離を進めていく。
数人が仕掛けては集団が追う流れが連続し、ブルゴス・BHの選手がアクションを起こした局面ではきっちりとKINANメンバーが対応。
簡単には逃げを容認せず、前をうかがう選手たちを選別しながら距離を進めていく。

連続する3級山岳を越える間に6人ほどの先頭グループが形成され、さらに4人が追走。
37.9km地点に設置された1回目の中間スプリントポイント通過後に、この2つのパックがまとまって、レースをリードすることとなった。
37.9km地点に設置された1回目の中間スプリントポイント通過後に、この2つのパックがまとまって、レースをリードすることとなった。

レース中盤に入ると、KINAN勢から橋本英也がメイン集団の統率役として前線へ。
先頭グループとのタイム差を3~4分で推移させながら、安定したペースを刻んでいく。
その形勢を維持しながら途中の2級山岳を越え、後半部へ。
最終の1級山岳を前にした平坦区間も橋本の走りが生き、それまで集団内で待機した新城雄大や宇賀隆貴も山岳に備えてレインやトマ・ルバを好位置へと送り出す役割をこなした。
先頭グループとのタイム差を3~4分で推移させながら、安定したペースを刻んでいく。
その形勢を維持しながら途中の2級山岳を越え、後半部へ。
最終の1級山岳を前にした平坦区間も橋本の走りが生き、それまで集団内で待機した新城雄大や宇賀隆貴も山岳に備えてレインやトマ・ルバを好位置へと送り出す役割をこなした。

1級山岳の上りに入る頃には、逃げていた選手たちを完全に射程圏に捉えていた集団。
上り始めて早々に人数が絞られていくと、粘っていた逃げ残りの選手たちを次々とキャッチ。
山岳決戦の様相となり、KINANメンバーは狙い通りレインとトマが加わった。
トマの引き上げから勝負をレインに託すと、ステージ優勝争いは5人ほどまで絞られる。
フィニッシュまで3kmを残したタイミングでアタックがかかり始めると、レインみずから前を行く選手を追走。同時にライバルを振り切るべくペースアップを図った。
上り始めて早々に人数が絞られていくと、粘っていた逃げ残りの選手たちを次々とキャッチ。
山岳決戦の様相となり、KINANメンバーは狙い通りレインとトマが加わった。
トマの引き上げから勝負をレインに託すと、ステージ優勝争いは5人ほどまで絞られる。
フィニッシュまで3kmを残したタイミングでアタックがかかり始めると、レインみずから前を行く選手を追走。同時にライバルを振り切るべくペースアップを図った。

懸命に追ったレインだったが、トップまでは届かず。
後続の猛追もあり、結果的にステージ7位でのフィニッシュ。
最大のターゲットであったリーダージャージの奪取まではならなかったものの、このステージを終えて個人総合では3番手として表彰台圏内に踏みとどまった。
後続の猛追もあり、結果的にステージ7位でのフィニッシュ。
最大のターゲットであったリーダージャージの奪取まではならなかったものの、このステージを終えて個人総合では3番手として表彰台圏内に踏みとどまった。

レインの走りを盛り立てた残る4選手もきっちりと走り切って、次のステージへ。
大会最終日の翌28日は第5ステージとして、基幹都市であるシャールジャをめぐる平坦コースが設定される。
KINAN Racing Teamはレインの総合表彰台を固いものとすると同時に、スプリントフィニッシュも見据えてレースを組み立てることになる。
大会最終日の翌28日は第5ステージとして、基幹都市であるシャールジャをめぐる平坦コースが設定される。
KINAN Racing Teamはレインの総合表彰台を固いものとすると同時に、スプリントフィニッシュも見据えてレースを組み立てることになる。
シャールジャ・ツアー 第4ステージ(132.32km)結果
1 Josh KENCH (Li Ning Star)3時間9分46秒
2 ジョシュ・バーネット(ニュージーランド)+26秒
3 アドネ・ファンエンゲレン(トレンガヌサイクリングチーム)
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+38秒
5 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+55秒
6 Lars QUAEDVLIEG(Universe Cycling Team)+1分1秒
7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1分4秒
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分48秒
104 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分47秒
108 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+11分7秒
114 橋本英也(KINAN Racing Team)+14分26秒
・個人総合時間
1 Josh KENCH (Li Ning Star)9時間17分4秒
2 ジョシュ・バーネット(ニュージーランド)+52秒
3 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1分2秒
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1分8秒
5 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+1分21秒
6 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+1分22秒
19 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分50秒
94 新城雄大(KINAN Racing Team)+13分3秒
110 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+18分39秒
135 橋本英也(KINAN Racing Team)+32分9秒
・ポイント賞
6 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)23pts
20 橋本英也(KINAN Racing Team)8pts
・チーム総合時間
1 チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 27時間57分2秒
10 KINAN Racing Team +9分31秒
1 Josh KENCH (Li Ning Star)3時間9分46秒
2 ジョシュ・バーネット(ニュージーランド)+26秒
3 アドネ・ファンエンゲレン(トレンガヌサイクリングチーム)
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+38秒
5 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+55秒
6 Lars QUAEDVLIEG(Universe Cycling Team)+1分1秒
7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1分4秒
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分48秒
104 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分47秒
108 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+11分7秒
114 橋本英也(KINAN Racing Team)+14分26秒
・個人総合時間
1 Josh KENCH (Li Ning Star)9時間17分4秒
2 ジョシュ・バーネット(ニュージーランド)+52秒
3 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+1分2秒
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1分8秒
5 Duarte MARIVOET(UAEチームエミレーツGen Z)+1分21秒
6 ジャムバルジャムツ・サインバヤル(ブルゴス・BH)+1分22秒
19 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分50秒
94 新城雄大(KINAN Racing Team)+13分3秒
110 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+18分39秒
135 橋本英也(KINAN Racing Team)+32分9秒
・ポイント賞
6 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)23pts
20 橋本英也(KINAN Racing Team)8pts
・チーム総合時間
1 チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ 27時間57分2秒
10 KINAN Racing Team +9分31秒

●選手コメント
レイン・タラマエ
「今日のみんなの働きには心から感謝している。“本当にありがとう”と伝えたい。あと1ステージ残されているけど、シーズンの初戦で総合表彰台に上がることができれば好スタートだと思う。最後までチームとして走り切りたい」
レイン・タラマエ
「今日のみんなの働きには心から感謝している。“本当にありがとう”と伝えたい。あと1ステージ残されているけど、シーズンの初戦で総合表彰台に上がることができれば好スタートだと思う。最後までチームとして走り切りたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU