宇賀隆貴3位! ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション第3ステージ レポート
大混戦のスプリントで宇賀隆貴が3位
個人総合で2選手がトップ10圏内でルート・サルヴェイション最終日へ
個人総合で2選手がトップ10圏内でルート・サルヴェイション最終日へ
●ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation、UCIヨーロッパツアー2.2)
8月29日(金) 第3ステージ
アサルチュク~ヤカケント 144.8km
・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
8月29日(金) 第3ステージ
アサルチュク~ヤカケント 144.8km
・出場選手
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが戦いを進めるツアー・オブ・ルート・サルヴェイションは、8月29日に第3ステージを実施。
終始主だった動きが見られないまま、勝負はスプリントへ。
フィニッシュ前500mで落車が発生するなど混乱した中、KINAN勢は宇賀隆貴が殊勲の3位。
4秒のボーナスタイムを獲得し、個人総合でも5位にジャンプアップ。大会を通じ好調なKINAN勢は、レイン・タラマエも同2位をキープ。トップ10圏内に2人を送り込んで、最後の1日へと向かう。
終始主だった動きが見られないまま、勝負はスプリントへ。
フィニッシュ前500mで落車が発生するなど混乱した中、KINAN勢は宇賀隆貴が殊勲の3位。
4秒のボーナスタイムを獲得し、個人総合でも5位にジャンプアップ。大会を通じ好調なKINAN勢は、レイン・タラマエも同2位をキープ。トップ10圏内に2人を送り込んで、最後の1日へと向かう。

大会は後半戦へ。前半2ステージではレインが連日の2位フィニッシュで強さをアピール。
個人総合でもトップと9秒差の2位につけ、逆転のチャンスを探っていく。
実質、トレンガヌサイクリングチームとの2強のムードとなり、残るステージではチーム単位での総力戦を想定する。
個人総合でもトップと9秒差の2位につけ、逆転のチャンスを探っていく。
実質、トレンガヌサイクリングチームとの2強のムードとなり、残るステージではチーム単位での総力戦を想定する。

第3ステージは、今大会最長の144.8km。アサルチュクをスタート後、アップダウンをいくつか繰り返すと、黒海沿いへと向かった長いダウンヒル。
ヤカケントの街を目指し西進する間は高低の変化がほとんどなく、スプリントチャンスのコース設定となった。
なお、ポイント賞でも2番手につけるレインは、同賞と個人総合で首位のマティアス・ブレンホイ選手(トレンガヌサイクリングチーム)に替わって、繰り下がりでグリーンのポイント賞ジャージを着用して走る。
ヤカケントの街を目指し西進する間は高低の変化がほとんどなく、スプリントチャンスのコース設定となった。
なお、ポイント賞でも2番手につけるレインは、同賞と個人総合で首位のマティアス・ブレンホイ選手(トレンガヌサイクリングチーム)に替わって、繰り下がりでグリーンのポイント賞ジャージを着用して走る。

リアルスタートが切られると、立ち上がりこそアタックが散発したものの、レースリーダーのトレンガヌサイクリングチームが容認せず、そのまま一団となって進行。
目立った動きがないまま中盤を過ぎ、レースは後半へ。112.5km地点に設定された中間スプリントポイントは一時的に先行した3人がそのまま上位通過。
目立った動きがないまま中盤を過ぎ、レースは後半へ。112.5km地点に設定された中間スプリントポイントは一時的に先行した3人がそのまま上位通過。

やがてひとつに戻った集団では、スプリントを狙うチームがコントロールを担い、プロトンをコントロール。
快調にレースを進めるKINANメンバーも前方を固め、クラッシュの危険を回避しながら残り距離を踏んでいった。
終盤にかけては山本元喜がチーム隊列の先頭に立ち、残り5kmを切ったところからはトマ・ルバやネイサン・アールも牽引に加わる。
スプリントに向けて主導権争いが激化した状態で最後の1kmへ。KINAN勢もポジションを上げていきながら、残り500mへ。
快調にレースを進めるKINANメンバーも前方を固め、クラッシュの危険を回避しながら残り距離を踏んでいった。
終盤にかけては山本元喜がチーム隊列の先頭に立ち、残り5kmを切ったところからはトマ・ルバやネイサン・アールも牽引に加わる。
スプリントに向けて主導権争いが激化した状態で最後の1kmへ。KINAN勢もポジションを上げていきながら、残り500mへ。

コーナーが連続し、さらには幅員が狭まるとともに舗装が荒くなる最終局面でクラッシュが多発。
集団前方でも落車する選手が出る中、KINANメンバーはいずれもトラブルを回避してフィニッシュを目指す。
集団前方でも落車する選手が出る中、KINANメンバーはいずれもトラブルを回避してフィニッシュを目指す。

宇賀はこの順位により、4秒のボーナスタイムを獲得。
このステージのスタート時点では13選手が総合同タイムで並んでいたが、抜け出すことに成功。
個人総合順位を一気にジャンプアップさせて、5位に浮上した。
このステージのスタート時点では13選手が総合同タイムで並んでいたが、抜け出すことに成功。
個人総合順位を一気にジャンプアップさせて、5位に浮上した。

宇賀に続いて新城雄大も6位でまとめたほか、総合成績がかかるレインも問題なくレースを完了。
7選手がそろったまま、最後の1日へと駒を進める。
レインは個人総合2位で変わらず。ブレンホイ選手との総合タイム差は9秒となっている。
7選手がそろったまま、最後の1日へと駒を進める。
レインは個人総合2位で変わらず。ブレンホイ選手との総合タイム差は9秒となっている。

大会最終日、第4ステージはアラチャムから今大会の基点であるサムスンまでの139.1km。
山岳ポイントはなく、前後半合わせて2カ所の中間スプリントを行ったのち、クライマックスへ。
KINAN Racing Teamにとってはレインの総合逆転をかけた大一番。最後の最後まで緊張感のあるレースが繰り広げられる。
山岳ポイントはなく、前後半合わせて2カ所の中間スプリントを行ったのち、クライマックスへ。
KINAN Racing Teamにとってはレインの総合逆転をかけた大一番。最後の最後まで緊張感のあるレースが繰り広げられる。

ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション第3ステージ(144.8km)結果
1 ワン・アブドゥル・ラフマン・ハムダン(トレンガヌサイクリングチーム)3時間6分9秒
2 ヨナス・ミュラー(CLN)+0秒
3 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
4 Tahir Yigit(Spor Toto Cycling Team)
5 エヴェン・エマネ(Istanbul Büyüksehir Belediye Spor Türkiye)
6 新城雄大(KINAN Racing Team)
36 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
44 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
49 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
52 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
73 山本元喜(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)8時間49分18秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+9秒
3 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)+15秒
4 エヴェン・エマネ(Istanbul Büyüksehir Belediye Spor Türkiye)+24秒
5 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+1分33秒
6 Mattew-Denis Piciu(MENtoRISE Teem CCN)+1分37秒
31 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分3秒
32 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
72 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分45秒
76 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
77 山本元喜(KINAN Racing Team)
・ポイント賞
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)9pts
10 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)1pts
・チーム総合時間賞
1 トレンガヌサイクリングチーム 26時間30分15秒
2 KINAN Racing Team +2分41秒
1 ワン・アブドゥル・ラフマン・ハムダン(トレンガヌサイクリングチーム)3時間6分9秒
2 ヨナス・ミュラー(CLN)+0秒
3 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
4 Tahir Yigit(Spor Toto Cycling Team)
5 エヴェン・エマネ(Istanbul Büyüksehir Belediye Spor Türkiye)
6 新城雄大(KINAN Racing Team)
36 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
44 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
49 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
52 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
73 山本元喜(KINAN Racing Team)
・個人総合時間賞
1 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)8時間49分18秒
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+9秒
3 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)+15秒
4 エヴェン・エマネ(Istanbul Büyüksehir Belediye Spor Türkiye)+24秒
5 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)+1分33秒
6 Mattew-Denis Piciu(MENtoRISE Teem CCN)+1分37秒
31 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+3分3秒
32 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
72 新城雄大(KINAN Racing Team)+9分45秒
76 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
77 山本元喜(KINAN Racing Team)
・ポイント賞
2 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)9pts
10 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)3pts
・山岳賞
5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)1pts
・チーム総合時間賞
1 トレンガヌサイクリングチーム 26時間30分15秒
2 KINAN Racing Team +2分41秒

●選手コメント
宇賀隆貴
「チームとして中間スプリントポイントからボーナスタイムを獲りに行ければ理想的だったけど、うまくいかなかったのでフィニッシュでもう一度チャレンジしようと考えていた。最後500mの落車を何とかかわしたら、自分の前にいたのは3人だけ。何としてでも一人は追い抜こうと思って踏み込んで、3位に入ることができた。
最後のステージに向けては、レインが総合で逆転できるようアシストすることが最優先。その中で、自分にも上位入りのチャンスがめぐってくるなら確実につかみたい。1点でも多くUCIポイントを獲ることが大切になるので、最善の策で走り抜きたい」
宇賀隆貴
「チームとして中間スプリントポイントからボーナスタイムを獲りに行ければ理想的だったけど、うまくいかなかったのでフィニッシュでもう一度チャレンジしようと考えていた。最後500mの落車を何とかかわしたら、自分の前にいたのは3人だけ。何としてでも一人は追い抜こうと思って踏み込んで、3位に入ることができた。
最後のステージに向けては、レインが総合で逆転できるようアシストすることが最優先。その中で、自分にも上位入りのチャンスがめぐってくるなら確実につかみたい。1点でも多くUCIポイントを獲ることが大切になるので、最善の策で走り抜きたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU












