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トマ・ルバ ステージ3位! ツアー・オブ・タイランド 第4ステージ レポート
ツアー・オブ・タイランド第4ステージでトマ・ルバが3位
個人総合での逆転を狙っての攻勢で逃げ切りを決める
個人総合での逆転を狙っての攻勢で逃げ切りを決める
●プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ “ツアー・オブ・タイランド”(UCIアジアツアー2.1)
第4ステージ ナーン~パヤオ 145.5km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
第4ステージ ナーン~パヤオ 145.5km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
タイ北部で開催中のツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1)は、4月4日に第4ステージが行われた。
3選手を個人総合上位に送り込んでいるKINAN Cycling Teamは、そのうちのトマ・ルバがレース前半の山岳区間でアタック。
以降は先頭グループでレースを展開し、そのまま逃げ切り。
ステージ3位とまとめ、個人総合でも3位へと押し上げることに成功している。
3選手を個人総合上位に送り込んでいるKINAN Cycling Teamは、そのうちのトマ・ルバがレース前半の山岳区間でアタック。
以降は先頭グループでレースを展開し、そのまま逃げ切り。
ステージ3位とまとめ、個人総合でも3位へと押し上げることに成功している。
この日もシリントーン王女への挨拶から始まる
前日の第3ステージは、今大会最長の197.2kmに加え、急峻な山々をめぐるコースを走行。
マルコス・ガルシアが中盤の山岳区間で単独で飛び出し追走を図ったばかりか、いったん集団へ戻ってから迎えた終盤には、再び単独アタック。
そのままステージ2位を確保した。
さらには、サルバドール・グアルディオラもフィニッシュを目前に飛び出し、3位と続くなど、クイーンステージの呼び声が高かった1日を成功させた。
このステージを終えた時点で、マルコスが個人総合2位、サルバドールが同3位、トマも同7位につける。
プロトンは引き続き山岳ルートを走行。
第4ステージは、2日間を過ごしたナーンを離れ、北西へと針路をとってパヤオを目指す145.5km。
スタートして20kmから上りが始まり、立て続けに2つのカテゴリー山岳を通過する。
その後も、山岳にカテゴライズされない急坂区間があり、片時も気を抜くことができない。
フィニッシュまでの45kmは下りと平坦で構成されており、レース終盤はスピード感のある展開になることが考えられた。
マルコス・ガルシアが中盤の山岳区間で単独で飛び出し追走を図ったばかりか、いったん集団へ戻ってから迎えた終盤には、再び単独アタック。
そのままステージ2位を確保した。
さらには、サルバドール・グアルディオラもフィニッシュを目前に飛び出し、3位と続くなど、クイーンステージの呼び声が高かった1日を成功させた。
このステージを終えた時点で、マルコスが個人総合2位、サルバドールが同3位、トマも同7位につける。
プロトンは引き続き山岳ルートを走行。
第4ステージは、2日間を過ごしたナーンを離れ、北西へと針路をとってパヤオを目指す145.5km。
スタートして20kmから上りが始まり、立て続けに2つのカテゴリー山岳を通過する。
その後も、山岳にカテゴライズされない急坂区間があり、片時も気を抜くことができない。
フィニッシュまでの45kmは下りと平坦で構成されており、レース終盤はスピード感のある展開になることが考えられた。
パレードスタートを切る山本元喜
アクチュアルスタートが切られてからしばらくはアタックとチェックの繰り返しだったが、20km地点を過ぎて山岳へと入って3選手がリードを開始。
総合成績に関与していない選手たちであることから、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルを中心に容認ムード。
それからも数人が単発で飛び出していくが、集団は徐々に落ち着きを見せていく。
総合成績に関与していない選手たちであることから、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルを中心に容認ムード。
それからも数人が単発で飛び出していくが、集団は徐々に落ち着きを見せていく。
低い姿勢でペースアップに対応する中島康晴
そんな状況を一変させたのはトマのアタックだった。
序盤は山本元喜や新城雄大らが主に集団前方の動きをフォローしたが、上りが本格化してその動きを総合上位につける選手たちへとシフト。
集団からの飛び出しに成功すると、下りを利用して一気に加速。
追走を図っていた数人とパックを編成して、前を行く3選手を目指していく。
そして、この日2つ目の上り途中で先頭グループへの合流に成功した。
序盤は山本元喜や新城雄大らが主に集団前方の動きをフォローしたが、上りが本格化してその動きを総合上位につける選手たちへとシフト。
集団からの飛び出しに成功すると、下りを利用して一気に加速。
追走を図っていた数人とパックを編成して、前を行く3選手を目指していく。
そして、この日2つ目の上り途中で先頭グループへの合流に成功した。
先頭グループに合流し先を急ぐトマ・ルバ
トマを含むグループは7人に膨らみ、力のある選手がそろったことも相まって快調に飛ばしていく。
山岳にカテゴライズされない急坂もうまく利用してメイン集団とのリードを広げると、その差は最大で5分近いものとなる。
総合タイム差6分34秒でこのステージに臨んでいるトマにとっては、トップまで一気に駆け上がる可能性も生まれる状況に。
さらには、113.5km地点に設定された中間スプリントポイントを1位で通過。
3秒のボーナスタイムを獲得し、俄然総合ジャンプアップへの機運を高めていった。
山岳にカテゴライズされない急坂もうまく利用してメイン集団とのリードを広げると、その差は最大で5分近いものとなる。
総合タイム差6分34秒でこのステージに臨んでいるトマにとっては、トップまで一気に駆け上がる可能性も生まれる状況に。
さらには、113.5km地点に設定された中間スプリントポイントを1位で通過。
3秒のボーナスタイムを獲得し、俄然総合ジャンプアップへの機運を高めていった。
先頭交代のローテーションを行うトマ・ルバ
だが、メイン集団も難易度の高い上りを終え、下りから平坦にかけてペースアップ。
さらなるタイム差拡大は許さず、徐々にながらその差は縮小傾向へ。
フィニッシュまで残り20kmで約3分差。
このステージでのトマの個人総合首位浮上は難しい情勢となった。
さらなるタイム差拡大は許さず、徐々にながらその差は縮小傾向へ。
フィニッシュまで残り20kmで約3分差。
このステージでのトマの個人総合首位浮上は難しい情勢となった。
メイン集団の前方に新城雄大やマルコス・ガルシアの姿が見える
それからも、トマは総合順位アップにかけて先頭グループを長い時間にわたって牽引。
中盤までの貯金が生き、逃げ切りが濃厚になってからは、自らのステージ優勝のチャンスも探りつつ攻めの姿勢を貫いた。
中盤までの貯金が生き、逃げ切りが濃厚になってからは、自らのステージ優勝のチャンスも探りつつ攻めの姿勢を貫いた。
先頭グループを牽引するトマ・ルバ
先頭グループはそのまま7人によるスプリント勝負に。
残り数キロでアタックした選手を他の6人が追う格好での争いとなり、トマは優勝こそ逃したものの3位でフィニッシュ。
レース前半からの積極策が奏功し、メイン集団から逃げ切ってみせた。
残り数キロでアタックした選手を他の6人が追う格好での争いとなり、トマは優勝こそ逃したものの3位でフィニッシュ。
レース前半からの積極策が奏功し、メイン集団から逃げ切ってみせた。
攻めの姿勢を貫いたトマ・ルバはステージ3位
なお、メイン集団はこの日のトップから1分17秒差でフィニッシュへ到達。
マルコス、サルバドール、山本、新城、中島康晴はいずれもこの中でレースを終えている。
この結果、トマが個人総合で3位に浮上。
メイン集団から奪ったタイム差に加え、中間スプリントとフィニッシュでのボーナスタイム合計7秒を獲得。
個人総合首位とは5分11秒差。
また、マルコスは同2位をキープ。
サルバドールも含め、KINAN Cycling Teamが個人総合2~4位を固めている。
総合争いにおいては、翌日の第5ステージが事実上の最終決戦。
パヤオからラムパーンまでの164.03kmは、スタートして20km地点を前に山岳区間へ。
約10kmにわたる上りは、高度にして400mほどの上昇。
その後はおおむね平坦基調へと変わっていく。
KINAN Cycling Teamは総合上位進出を強固なものにしつつ、引き続きステージ優勝にもフォーカスして戦っていく。
マルコス、サルバドール、山本、新城、中島康晴はいずれもこの中でレースを終えている。
この結果、トマが個人総合で3位に浮上。
メイン集団から奪ったタイム差に加え、中間スプリントとフィニッシュでのボーナスタイム合計7秒を獲得。
個人総合首位とは5分11秒差。
また、マルコスは同2位をキープ。
サルバドールも含め、KINAN Cycling Teamが個人総合2~4位を固めている。
総合争いにおいては、翌日の第5ステージが事実上の最終決戦。
パヤオからラムパーンまでの164.03kmは、スタートして20km地点を前に山岳区間へ。
約10kmにわたる上りは、高度にして400mほどの上昇。
その後はおおむね平坦基調へと変わっていく。
KINAN Cycling Teamは総合上位進出を強固なものにしつつ、引き続きステージ優勝にもフォーカスして戦っていく。
ツアー・オブ・タイランド第4ステージ(145.5km)結果
1 マラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム) 3時間50分30秒
2 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) +1秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
4 サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)
5 フロリアン・ウドリ(フランス、インタープロサイクリングアカデミー) +4秒
6 ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネイト) +7秒
32 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1分17秒
44 新城雄大(KINAN Cycling Team)
47 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
49 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
67 山本元喜(KINAN Cycling Team)
個人総合成績
1 ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 17時間39分2秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分55秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +5分11秒
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分1秒
5 ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) +6分28秒
6 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)
42 新城雄大(KINAN Cycling Team) +38分46秒
43 山本元喜(KINAN Cycling Team)
52 中島康晴(KINAN Cycling Team) +45分3秒
スプリント賞
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 35pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 26pts
11 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 17pts
13 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
18 中島康晴(KINAN Cycling Team) 12pts
山岳賞
1 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) 75pts
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 22pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts
11 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 53時間10分26秒
2 KINAN Cycling Team +3分4秒
1 マラルエルデネ・バトムンフ(モンゴル、トレンガヌ INC. TSGサイクリングチーム) 3時間50分30秒
2 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) +1秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
4 サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム)
5 フロリアン・ウドリ(フランス、インタープロサイクリングアカデミー) +4秒
6 ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネイト) +7秒
32 中島康晴(KINAN Cycling Team) +1分17秒
44 新城雄大(KINAN Cycling Team)
47 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
49 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
67 山本元喜(KINAN Cycling Team)
個人総合成績
1 ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 17時間39分2秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分55秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +5分11秒
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分1秒
5 ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) +6分28秒
6 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)
42 新城雄大(KINAN Cycling Team) +38分46秒
43 山本元喜(KINAN Cycling Team)
52 中島康晴(KINAN Cycling Team) +45分3秒
スプリント賞
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 35pts
4 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 26pts
11 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 17pts
13 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
18 中島康晴(KINAN Cycling Team) 12pts
山岳賞
1 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) 75pts
4 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 22pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 20pts
11 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 53時間10分26秒
2 KINAN Cycling Team +3分4秒
●選手コメント
・トマ・ルバ
「アタックが結果的に逃げ切りにつながったことはよかった。個人総合でトップになる可能性もあると信じて(メイン集団に対し)5分近くまでリードを広げることができたが、残り40km以降タイム差が縮まっていると知ってからはステージ優勝も意識して走った。終盤は平坦基調で作戦が立てにくかったこともあり、良くも悪くもない形で終えることが精いっぱいだった。
マルコス、サルバドールと合わせて個人総合2~4位を占めている状況は喜ばしい。残り2ステージあるが、実質総合争いができるのは1日だけ(第5ステージ)。正直、トップとの約5分差を逆転することはとても難しいと思う。それでもチャレンジは続けるつもりだ」
・トマ・ルバ
「アタックが結果的に逃げ切りにつながったことはよかった。個人総合でトップになる可能性もあると信じて(メイン集団に対し)5分近くまでリードを広げることができたが、残り40km以降タイム差が縮まっていると知ってからはステージ優勝も意識して走った。終盤は平坦基調で作戦が立てにくかったこともあり、良くも悪くもない形で終えることが精いっぱいだった。
マルコス、サルバドールと合わせて個人総合2~4位を占めている状況は喜ばしい。残り2ステージあるが、実質総合争いができるのは1日だけ(第5ステージ)。正直、トップとの約5分差を逆転することはとても難しいと思う。それでもチャレンジは続けるつもりだ」
Rider's specifications
Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE