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ツアー・オブ・タイランド 第5ステージ レポート
個人総合2~4位を堅守しタイランド第5ステージをフィニッシュ
山本元喜、新城雄大が絶妙のペースメイクでメイン集団をコントロール
山本元喜、新城雄大が絶妙のペースメイクでメイン集団をコントロール
●プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ “ツアー・オブ・タイランド”(UCIアジアツアー2.1)
第5ステージ パヤオ~ラムパーン 164.03km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
第5ステージ パヤオ~ラムパーン 164.03km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
KINAN Cycling Teamが参戦中のツアー・オブ・タイランド(UCIアジアツアー2.1)は、4月5日に第5ステージが行われた。
レース序盤のカテゴリー山岳以降は下りと平坦で主に構成された1日で、チームは6選手すべて問題なくメイン集団フィニッシュ。
レース終盤は、山本元喜と新城雄大のペースメイクで集団をコントロール。
個人総合では、2~4位を占めるマルコス・ガルシア、トマ・ルバ、サルバドール・グアルディオラのポジションを堅守した。
難易度の高い山岳区間を数々通過した大会中盤戦を経て、いよいよ終盤の戦いへと移っていく。
前日の第4ステージでは、レース前半の山岳区間で集団から飛び出したトマ・ルバが他の6選手とともに逃げ切り。
ステージ3位とし、個人総合でも3位に浮上。
第3ステージで上位フィニッシュしたマルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラと3選手で個人総合2~4位を占める。
レース序盤のカテゴリー山岳以降は下りと平坦で主に構成された1日で、チームは6選手すべて問題なくメイン集団フィニッシュ。
レース終盤は、山本元喜と新城雄大のペースメイクで集団をコントロール。
個人総合では、2~4位を占めるマルコス・ガルシア、トマ・ルバ、サルバドール・グアルディオラのポジションを堅守した。
難易度の高い山岳区間を数々通過した大会中盤戦を経て、いよいよ終盤の戦いへと移っていく。
前日の第4ステージでは、レース前半の山岳区間で集団から飛び出したトマ・ルバが他の6選手とともに逃げ切り。
ステージ3位とし、個人総合でも3位に浮上。
第3ステージで上位フィニッシュしたマルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラと3選手で個人総合2~4位を占める。
6選手揃ってスタート前の記念撮影
続く第5ステージは、パヤオからラムパーンまでの164.03km。
スタートから20kmを前に山岳区間へと入っていく。
登坂距離は約10kmにおよび、高度にして400mほどの上昇となる。
今大会を通じても最後のカテゴリー山岳となり、このポイントを通過すると、細かなアップダウンこそあるものの全体を通してみると平坦基調のレイアウト。
KINAN Cycling Teamはこのステージに臨むにあたり、マルコス、トマ、サルバドールの個人総合成績をしっかり固めることを最優先としながら、ステージ優勝のチャンスもうかがっていく。
山本元喜、中島康晴、新城雄大の好調な日本人3選手も積極的にレースを動かしていくことが求められた。
スタートから20kmを前に山岳区間へと入っていく。
登坂距離は約10kmにおよび、高度にして400mほどの上昇となる。
今大会を通じても最後のカテゴリー山岳となり、このポイントを通過すると、細かなアップダウンこそあるものの全体を通してみると平坦基調のレイアウト。
KINAN Cycling Teamはこのステージに臨むにあたり、マルコス、トマ、サルバドールの個人総合成績をしっかり固めることを最優先としながら、ステージ優勝のチャンスもうかがっていく。
山本元喜、中島康晴、新城雄大の好調な日本人3選手も積極的にレースを動かしていくことが求められた。
スタートを前に集中力を高める山本元喜
そうして迎えたレースは、予定通りKINAN勢が積極的に前方でレースを展開。
山本や新城が逃げを狙って強力なアタックに乗じる動きを見せる。
順位のジャンプアップを狙って個人総合上位の選手が仕掛ける場面もたびたび見られ、各チーム・選手の思惑が交錯する。
一時的に数人がリードするものの、いずれも先頭グループの形勢にはつながらない。
その間に、25.7km地点に設けられた山岳ポイント、51.1km地点に設定されたこの日1つ目の中間スプリントポイントを通過。
出入りの激しい状況が長きにわたって続いた。
山本や新城が逃げを狙って強力なアタックに乗じる動きを見せる。
順位のジャンプアップを狙って個人総合上位の選手が仕掛ける場面もたびたび見られ、各チーム・選手の思惑が交錯する。
一時的に数人がリードするものの、いずれも先頭グループの形勢にはつながらない。
その間に、25.7km地点に設けられた山岳ポイント、51.1km地点に設定されたこの日1つ目の中間スプリントポイントを通過。
出入りの激しい状況が長きにわたって続いた。
横に大きく広がる集団。前方にトマ・ルバと新城雄大の姿が見える
均衡が破られたのは、スタートから約90km進んだあたり。
5人による逃げが決まり、そのまま先頭グループ形成される。
再三逃げを狙ったKINAN勢は、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルの厳しいチェックもあり、メイン集団に待機してその後を展開。
先行する5人はいずれも総合成績に大きく影響を及ぼす選手ではないことから、この状況を静観しながら進む形をとった。
5人による逃げが決まり、そのまま先頭グループ形成される。
再三逃げを狙ったKINAN勢は、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルの厳しいチェックもあり、メイン集団に待機してその後を展開。
先行する5人はいずれも総合成績に大きく影響を及ぼす選手ではないことから、この状況を静観しながら進む形をとった。
6選手が隊列を編成して進む
淡々とレースを進行していたKINAN勢が満を持して動き出したのは、残り30kmを切ってから。
先頭グループとの差が3分以上に開いたのを見て、個人総合2~4位のポジションを確実に守るべく、タイムギャップをコントロール。
山本と新城が集団前方へと上がってペースメイクを行った。
先頭グループとの差が3分以上に開いたのを見て、個人総合2~4位のポジションを確実に守るべく、タイムギャップをコントロール。
山本と新城が集団前方へと上がってペースメイクを行った。
マルコス・ガルシアと山本元喜が並んで進んでいく
2人の働きが奏功し、最終的なタイム差は16秒。
5人の逃げ切りとなったものの、チームとしては総合成績に影響しない状況を作り出してフィニッシュを迎えることに成功。
最終局面は中島康晴を含む6選手全員がセーフティーなポジションに位置し、トラブルなくレースを終えることができている。
これにより、マルコス、トマ、サルバドールによる個人総合2~4位を占める状勢は変わらず。
チーム総合でも2位として5つ目のステージを走り切った。
5人の逃げ切りとなったものの、チームとしては総合成績に影響しない状況を作り出してフィニッシュを迎えることに成功。
最終局面は中島康晴を含む6選手全員がセーフティーなポジションに位置し、トラブルなくレースを終えることができている。
これにより、マルコス、トマ、サルバドールによる個人総合2~4位を占める状勢は変わらず。
チーム総合でも2位として5つ目のステージを走り切った。
トマ・ルバはセーフティーなポジションでフィニッシュ
大会は残すところ1ステージ。
いよいよ最終目的地のチェンマイへと到達する。
ラムパーンをスタートし、40kmほど進んだところで上りが待ち受けるが、山岳にはカテゴライズされず、以降はチェンマイに向けて下りと平坦路を進行。
最終日は期間中で最も短い116km。
チームは総合成績のキープを重視し堅実に走りつつも、チャンスがあればアタックやスプリントからステージ優勝を狙ってアグレッシブに攻める構えだ。
いよいよ最終目的地のチェンマイへと到達する。
ラムパーンをスタートし、40kmほど進んだところで上りが待ち受けるが、山岳にはカテゴライズされず、以降はチェンマイに向けて下りと平坦路を進行。
最終日は期間中で最も短い116km。
チームは総合成績のキープを重視し堅実に走りつつも、チャンスがあればアタックやスプリントからステージ優勝を狙ってアグレッシブに攻める構えだ。
ツアー・オブ・タイランド第5ステージ(164.03km)結果
1 サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) 3時間54分35秒
2 ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネイト) +0秒
3 ゴン・ヒョソク(韓国、LXサイクリングチーム)
4 ジョ・ミデム(韓国、ソウルサイクリングチーム)
5 プチョン・サイウドムシン(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) +6秒
6 マルティン・ラース(エストニア、チーム イルミネイト) +16秒
17 中島康晴(KINAN Cycling Team)
22 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
37 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
47 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
64 新城雄大(KINAN Cycling Team)
73 山本元喜(KINAN Cycling Team)
個人総合成績
1 ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 21時間33分53秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分55秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +5分11秒
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分1秒
5 ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) +6分28秒
6 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)+6分34秒
40 新城雄大(KINAN Cycling Team) +38分46秒
41 山本元喜(KINAN Cycling Team)
51 中島康晴(KINAN Cycling Team) +45分3秒
スプリント賞
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 47pts
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 26pts
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 17pts
17 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
21 中島康晴(KINAN Cycling Team) 12pts
山岳賞
1 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) 83pts
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 24pts
7 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 22pts
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 64時間54分59秒
2 KINAN Cycling Team +3分4秒
1 サラウット・シリロンナチャイ(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) 3時間54分35秒
2 ホルヘ・カスティブランコ(コロンビア、チーム イルミネイト) +0秒
3 ゴン・ヒョソク(韓国、LXサイクリングチーム)
4 ジョ・ミデム(韓国、ソウルサイクリングチーム)
5 プチョン・サイウドムシン(タイ、タイランドコンチネンタルサイクリングチーム) +6秒
6 マルティン・ラース(エストニア、チーム イルミネイト) +16秒
17 中島康晴(KINAN Cycling Team)
22 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
37 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
47 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
64 新城雄大(KINAN Cycling Team)
73 山本元喜(KINAN Cycling Team)
個人総合成績
1 ライアン・カバナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 21時間33分53秒
2 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分55秒
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +5分11秒
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +6分1秒
5 ジュン・ウホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) +6分28秒
6 マルセロ・フェリペ(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)+6分34秒
40 新城雄大(KINAN Cycling Team) +38分46秒
41 山本元喜(KINAN Cycling Team)
51 中島康晴(KINAN Cycling Team) +45分3秒
スプリント賞
1 ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 47pts
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 26pts
13 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 17pts
17 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 14pts
21 中島康晴(KINAN Cycling Team) 12pts
山岳賞
1 フェリックス・バロン(コロンビア、チーム イルミネイト) 83pts
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 24pts
7 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 22pts
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 8pts
チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 64時間54分59秒
2 KINAN Cycling Team +3分4秒
●選手コメント
・新城雄大
「個人的には逃げに入ってステージ優勝を狙いたいと考えていたが、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルのチェックが厳しかったので、途中からは切り替えてチームメートの総合成績を脅かす可能性のある選手をマークして走ることを心掛けた。自分だけではなく、みんながよい動きをしてくれて、総合にかかわらない選手の逃げを容認できるところまで持ち込むことができた。終盤は(個人総合4位の)サルバドールの順位を落とさないよう、先頭グループとのタイム差のコントロールを(山本)元喜さんと行って、ステージを無事に終えられた。
(前戦の)ツール・ド・台湾では上りでのフィーリングがあまりよくなかったが、今大会に入って調子が上がってきて、自らの総合成績も狙える手ごたえはあった。結果的に順位を落としてしまい、アシストに専念することになったが、そうした中でもペダルにしっかりと力を加えることができているので、今回の走りは次につながると思う。
残り1ステージは、まずは落車やトラブルがないよう走り切ること。チームとして個人総合2~4位を確定させることを最優先しながら、チャンスがめぐってくればステージ優勝を狙って攻めていきたい」
・新城雄大
「個人的には逃げに入ってステージ優勝を狙いたいと考えていたが、リーダーチームのセントジョージコンチネンタルのチェックが厳しかったので、途中からは切り替えてチームメートの総合成績を脅かす可能性のある選手をマークして走ることを心掛けた。自分だけではなく、みんながよい動きをしてくれて、総合にかかわらない選手の逃げを容認できるところまで持ち込むことができた。終盤は(個人総合4位の)サルバドールの順位を落とさないよう、先頭グループとのタイム差のコントロールを(山本)元喜さんと行って、ステージを無事に終えられた。
(前戦の)ツール・ド・台湾では上りでのフィーリングがあまりよくなかったが、今大会に入って調子が上がってきて、自らの総合成績も狙える手ごたえはあった。結果的に順位を落としてしまい、アシストに専念することになったが、そうした中でもペダルにしっかりと力を加えることができているので、今回の走りは次につながると思う。
残り1ステージは、まずは落車やトラブルがないよう走り切ること。チームとして個人総合2~4位を確定させることを最優先しながら、チャンスがめぐってくればステージ優勝を狙って攻めていきたい」
Rider's specifications
Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE