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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ レポート

スプリントで決したツアー・オブ・ジャパン第4ステージ
トラブル回避に努め大会後半戦へ備える
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)
第4ステージ 美濃 139.4km

●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
大久保陣
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
日本国内最大のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」は、5月22日に第4ステージを岐阜県美濃市で実施。
例年に違わずスプリント勝負となったこの日、KINAN Cycling Teamは今後の戦いを見据えてトラブル回避を重視。
レース終盤には、トマ・ルバがマルコス・ガルシアやサルバドール・グアルディオラを好位置へ引き上げる任務を果たすなど、各選手がそれぞれの役割をこなして1日を終えている。

チームのホームタウンである三重県いなべ市で開催された第3ステージは、マルコス・ガルシアがチーム最上位となるステージ11位。
レースを通じ主導権を握る時間が長く、チーム力を示す1日となった。
また、レース後には選手・スタッフがステージへと上がり、大きな声援を送ってくれたファンに感謝を伝えた。

主会場となった美濃和紙の里会館前には多くのファンが応援に駆けつけた

そんな熱き1日を経て、さらに戦いに集中していく。
第4ステージは、うだつの上がる町並みからパレードスタートし、やがて1周21.3kmの周回コースへ。
ここを6周回する139.4kmで争われる。
コース途中の半道坂に山岳ポイントが設定されるほかは、おおむねフラットなレイアウト。
スプリントによるステージ優勝争いとなるのが通例だ。

KINAN Cycling Teamは、先々を見据えてトラブルなく走り切ることを重視。
このステージの特性を熟知する大久保が展開次第でスプリントを狙うことになった。

隊列を組んで進む3選手。マルコス・ガルシア(中央)を守りながら進む

レースは、周回コースに入った直後に3選手が集団から抜け出し、リードを開始。
メイン集団がこの動きを容認すると、少しずつ全体に落ち着きが生まれる。
KINAN勢はいずれも集団内に待機。
6選手が固まってポジショニングをしながら、着々と進行していく。

集団前方で半道坂の上りをこなすマルコス・ガルシアと新城雄大

最大で3分30秒ほどに広がった先頭3人とメイン集団とのタイム差は、4周目に入ったのを境に徐々に縮小傾向に。
追撃ムードがさらに高まった5周目には、その差が1分を切り、完全に射程圏内へ。
淡々と走ってきたKINAN勢も集団内でのポジションを上げつつ、レース終盤を迎えた。

コーナーへ入っていくトマ・ルバ

見せ場は最終周回にやってきた。スプリント狙いのチームと総合系ライダーを抱えるチームとが入り乱れた集団の主導権争いは、逃げ3人を吸収した残り15kmからさらに拍車がかかる。
最後の半道坂でトマが先頭に躍り出ると、それに呼応する形でマルコスとサルバドールも前へと上がっていく。
余裕をもって頂上を通過すると、その後の下り区間を経て最終局面の平坦路へ。
集団内の安全な位置を見定めて、フィニッシュを目指していった。

コーナーを抜ける大久保陣

勝負はスプリントにゆだねられ、KINAN勢はその後方で無理なくレースを終えることを選択。
ステージ優勝を争った選手間で落車が発生したが、KINANメンバーはこれを回避しフィニッシュラインを通過。
マルコス、サルバドール、トマはメイン集団内でこのステージを終えたほか、終盤までポジショニングやボトル運びなどの役目を果たした山本、大久保、新城も次のステージへ進んでいる。

レースを終えて引き上げる山本元喜

大会は半分を終了。総合成績では、マルコスが1つ順位を上げて22位。
サルバドールが24位で続いている。
ここまで上々の戦いをしているチームは、勝負どころが続く後半戦へと向かう。
その第1の関門と言えるのが、23日に行われる第5ステージ。
123kmで争われるレースは、南信州の丘陵地帯を走るアップダウンに富んだコースが舞台。
総合成績に変動が起こる可能性の高い、重要ステージだ。

無事ステージを終えたマルコス・ガルシアはホッと一安心

ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ(139.4km)結果
1 レイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) 3時間14分20秒
2 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) +0秒
3 オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)
4 イメリオ・チーマ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
5 フェデリコ・ズルロ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)
6 リカルド・スタキオッティ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)
23 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
37 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
60 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
77 大久保陣(KINAN Cycling Team) +2分27秒
79 山本元喜(KINAN Cycling Team) +3分15秒
80 新城雄大(KINAN Cycling Team) +3分40秒


個人総合
1 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、リュブリャナ・グスト・サンティック) 9時間17分30秒
2 エイデン・トゥーベイ(オーストラリア、チーム ブリッジレーン) +1秒
3 アダム・トーパリック(チェコ、ザワーランド・NRW・P/B SKSジャーマニー) +2秒
4 入部正太朗(シマノレーシングチーム) +9秒
5 オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) +11秒
6 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) +12秒
22 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +33秒
24 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
57 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +10分4秒
60 山本元喜(KINAN Cycling Team) +12分6秒
81 新城雄大(KINAN Cycling Team) +27分16秒
87 大久保陣(KINAN Cycling Team) +40分30秒


ポイント賞
1 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) 55pts
15 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 13pts
35 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) 1pts


山岳賞
1 フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 16pts

チーム総合
1 チーム ブリッジレーン 27時間53分34秒
10 KINAN Cycling Team +1分11秒
●選手コメント
・トマ・ルバ
「忙しい1日だった。特に最後の2周回はトラブルに巻き込まれないよう注意が必要で、決して楽なステージではなかった。そうした中でも、少しは体力を温存しながら走ることはできたのではないかと感じている。

個人の総合成績は諦めざるを得ない状況だが、チームメートを押し上げる役目がある。みんなで話し合って明日のステージをよいものにしたいし、富士山、そしてその先のステージと、チームリーダーのために走る気持ちは高まっている」
Rider's specifications

Tire: IRC TIRE FORMULA PRO
Sensor Pad: AIRFIT
Frame: YONEX CARBONEXHR & AEROFLIGHT
Wear: Champion System
Wheel: FULCRUM Racing Speed 40T & 55T
Helmet & Eyeware: uvex
Foods: ATHLETUNE, POWERBAR
Chemicals: WAKO'S
UV care: Aggressive Design
Sports Aroma: Igname Sports Aroma
Trainer: MINOURA HYBRID ROLLER FG540 & HYBRID ROLLER FG220
Shoes: NORTHWAVE
Conditioning: KT TAPE
Insole: La NICO CUSTOM INSOLE
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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