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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ペニンシュラ 第3ステージ レポート

ツアー・オブ・ペニンシュラ第3ステージは2選手の逃げ切り
メイン集団で走り終えたKINAN勢は翌日のクイーンステージ勝負へ
●ツアー・オブ・ペニンシュラ(UCIアジアツアー2.1)
第3ステージ クアンタン~カラク 172.7km

●KINAN Cycling Team出場選手
椿大志
マルコス・ガルシア
山本大喜
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Cycling Teamが出場中のマレーシアのステージレース「ツアー・オブ・ペニンシュラ(Tour of Peninsular、UCIアジアツアー2.1)」は、10月17日に第3ステージが行われた。
このステージでは2選手が逃げ切る形になったが、KINAN Cycling Teamの6選手は11秒差でフィニッシュしたメイン集団でレースを完了。
翌日に控える山岳ステージに向けて、状況を整えている。

マレー半島をめぐるレースは中盤戦へ。
第3ステージはクアンタンからカラクまでの172.7kmに設定された。
ここまで2日間は海沿いを走ってきたが、この日からは内陸部へと入っていく。
とはいえ、これまで同様に平坦基調で、スプリンター向けの1日となりそうだ。
KINAN Cycling Teamは第2ステージまでを終えて、サルバドール・グアルディオラとマルコス・ガルシアが総合で上位が見える位置を走行中。
他のメンバーもコンディションをしっかりと上げてきている。

レースを控えたチームの様子

迎えたこの日のレースは、前日までと同様にスタート直後から激しいアタックの応酬。
逃げを狙った動きに、KINAN勢も再三反応。
主要チームがメンバーを送り込んだ大規模な先行にはトマがしっかりと加わり、よい形でレースを展開したかに思えたが、これもメイン集団の容認は得られず。
その後も各選手が次々と前方をうかがってみせたが、集団から抜け出すところまでは及ばず、24km地点に設けられた1つ目の中間スプリント、52.3km地点に置かれたこの日唯一の4級山岳を一団のまま通過する。

レースが中盤に入って、ようやく緊迫した流れに変化が生まれる。
2選手の飛び出しが容認され、メイン集団はスプリント狙いのチームが本格的にコントロールを開始。
しかし、実力者がそろった逃げは快調に飛ばしていく。着々と築いた貯金を生かしながら、逃げ切りを目指す構え。

結局、最後まで先頭2人とメイン集団との構図が変わらず。
2分近いリードを保って残り10kmを切った逃げメンバーは、ペースを落とすことなく最終局面へ。
そのまま逃げ切りが決まり、追撃を図ったメイン集団は11秒差でのフィニッシュライン通過となった。

25位でステージを終えたサルバドール・グアルディオラ。総合成績でも好位置につける

たびたび集団からのリードを得たかに思えたKINAN勢の果敢な動きだったが、この日は結果的に大多数の選手たちと一緒にレースを終えることとなった。
前日に続き、新城雄大がチーム最上位の17位。
ここまでの総合成績では、サルバドールが19位、マルコスが26位とし、ともにトップとの総合タイム差は32秒。
まだまだ上位の見える位置を押さえている。

開幕から3日間、平坦基調が続いたレースはいよいよ山岳地帯へ。
第4ステージはスンガイ・コヤンからキャメロンハイランドまでの89.5km。
今大会の最短ステージにして最難関ステージ。スタートから上り基調が続き、レース半ばからその上りは本格化。
78km地点で1級山岳リングレットを越えると、いよいよアジア屈指の超級山岳キャメロンハイランドへ。
頂上の標高は1440m、フィニッシュ前5kmは細かな変化もあり、選手たちの脚を試すにはこれ以上ない舞台。
今大会の総合争いの大勢が見えるクイーンステージだ。
クライマーが複数控えるKINAN Cycling Teamとしては、上位進出が至上命題となる1日だ。

3ステージを終えた選手たち。いよいよ翌日は今大会の最重要ステージを迎える

ツアー・オブ・ペニンシュラ第3ステージ(172.7km)結果
1 アミルルファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 3時間49分59秒
2 アミール・コラドウズ(イラン、タイユアンミオジェサイクリング) +0秒
3 モハドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +11秒
4 マフディ・ナテギ(イラン、フーラッド・モバラケ・セパハン)
5 ドミニク・ペレス(フィリピン、セブンイレブン・クリック・エアー21)
6 アブドゥル・ガニ(インドネシア、KFCサイクリングチーム)
17 新城雄大(KINAN Cycling Team)
25 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
37 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
42 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
68 山本大喜(KINAN Cycling Team)
71 椿大志(KINAN Cycling Team)


個人総合
1 アミルルファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 11時間18分9秒
2 エルチン・アサドフ(アゼルバイジャン、アゼルバイジャンナショナルチーム) +0秒
3 クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チーム サプラサイクリング) +4秒
4 ムハマド・エディスハイディ(マレーシア、マレーシアナショナルチーム) +6秒
5 イゴール・チザン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +10秒
6 ローハン・ドゥプローイ(南アフリカ、プロタッチ) +13秒
19 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +32秒
26 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
39 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +3分59秒
48 新城雄大(KINAN Cycling Team) +5分23秒
65 椿大志(KINAN Cycling Team)
85 山本大喜(KINAN Cycling Team) +14分50秒


ポイント賞
1 アミルルファクルディン・マズキ(マレーシア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) 44pts

山岳賞
1 アイマン・カヤディ(インドネシア、PGNサイクリングチーム) 10pts

チーム総合
1 チーム サプラサイクリング 33時間55分41秒
8 KINAN Cycling Team +3分49秒
●選手コメント
・サルバドール・グアルディオラ
「今日はスタートからアタックが本当に多くて、2人の逃げが決まるまでかなりの時間がかかった。それ以降は、自分とマルコスは無理なく走ることを心掛けて、総合上位を狙えるポジションでレースを終えることができた。

個人的に明日の山岳はチャンスがあると思っている。ベストを尽くし、チームに好成績をもたらすことができるよう走りたい」
※レポートはメディアリリースから

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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