Race Report
ツアー・オブ・カフラマンマラシュ 第2ステージ カフラマンマラシュ-カフラマンマラシュ
ツアー・オブ・カフラマンマラシュ第2ステージでルーカス2位 好連携でポディウム押さえる
●ツアー・オブ・カフラマンマラシュ2026(UCIヨーロッパツアー2.2)
8月5日 第2ステージ 114km
・出場選手
山本元喜
橋川丈
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
新城雄大
小石祐馬
ツアー・オブ・カフラマンマラシュ第2ステージは、カフラマンマラシュ県内を巡る114kmで争われた。
前日の山岳ステージから一転して平坦基調のレイアウト。
KINAN Racing Teamは終盤にチームで隊列を組み、ルーカス・カーステンゼンをスプリントへ送り込む。
最後はドゥシャン・ラヨヴィッチ選手(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)に続くステージ2位でフィニッシュし、チームとして今大会初のポディウムを獲得した。

ツアー・オブ・カフラマンマラシュ第2ステージは、カフラマンマラシュ県内で完結する114kmのステージ。
カフラマンマラシュ市街地をスタートし、トゥルコグルを経由してパザルチクへ向かう。
獲得標高は747mと、前日の山岳ステージに比べるとほぼ平坦なルートながら、広い道路と見通しの良い区間が続くことから、スピードが上がりやすく、決してイージーではない展開が予想された。

トゥルコグル周辺では平坦路を生かした高速レースが見込まれる一方、開けた道では風向きや風の強さが大きく影響する可能性がある。
横風が強まればプロトンが分断される場面も考えられ、各チームには位置取りと隊列維持の判断が求められる。
さらに後半には起伏のある区間も含まれ、単純なスプリントステージとは言い切れないレイアウト。
フィニッシュへ向かう残り約1km地点にはすスリッピーなラウンドアバウトもあり、最後まで気の抜けない一日となった。

アクチュアルスタート後は、しばらくアタックが発生する展開となる。
一時的にプロトンは活性化したものの、その後は動きが落ち着き、しばらくはスローペースでレースが進んだ。

レースが再び動いたのは、約30km地点に設定されたスプリントポイントを前にした局面。
ボーナスタイムがかかる地点で総合上位につける橋川丈もこの動きに反応したが、タイム獲得には至らなかった。その後、3名がプロトンから抜け出し、逃げグループを形成する。

プロトンでは、この日もソリューションテック・NIPPO・ラーリが中心となってコントロール。
先頭とのタイムギャップを2分以内に抑えながら、レースを進めた。トゥルコグルの街を通過しても、逃げグループとプロトンという構図は変わらず続いていく。

終盤のスプリント勝負を見据えるKINAN Racing Teamは、プロトン内で補給を取りながら状況を確認。
無理に動くことなく、勝負どころへ向けて態勢を整えた。

93km地点の4級山岳に差しかかると、逃げグループとのタイム差は縮小。
後に4名となった先頭グループだったが、フィニッシュへ向かう下り区間を前に吸収され、レースはスプリント勝負へ向かっていった。
残り10kmを切ると、KINAN Racing Teamは本格的に位置取りを開始。
メンバー全員でプロトン前方をうかがい、残り5kmからは先頭付近を確保する。
ハイスピードを維持しながら前方の位置を譲らず、ルーカス・カーステンゼンでの勝負へ向けて隊列を整えた。
終盤はレイン・タラマエ、新城雄大が牽引し、草場啓吾のリードアウトを経てルーカスを発射。
残り300m付近から優勝争いに加わったルーカスは最後まで粘り、ラヨヴィッチ選手に続いてフィニッシュへ飛び込んだ。

懸念されていたフィニッシュ前の危険箇所も冷静にクリアし、チームの連携を結果につなげたKINAN Racing Team。ルーカスがステージ2位に入り、チームとして見事なポディウムを獲得した。
翌日の第3ステージは、エシャブ・ケフをスタートし、バシュコヌシュ高原方面へ向かう約135kmの丘陵ステージ。変化に富んだ地形が続くレイアウトで、総合上位勢が鎬を削ることになる。

●選手コメント
ルーカス・カーステンゼン
「ステージのレイアウト自体はイージーだったけど、暑さやコースも相まってカオスでしたね。チームメイトが水や氷を運んでくれたし、レース終盤のKOMからフィニッシュまでのダウンヒルや危険な区間でも全力でフォローしてくれた。最後残り5kmからも全員で集団先頭をキープしてくれたのでいいスプリントができたと思う。
特にフィニッシュまでの草場のリードアウトは本当に素晴らしかった。彼がいたからこそポディウムに立てた。チームでよく戦えたし、良い日だったよ」
Photos, Text: Ryo KODAMA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
ステージ成績
- 1 ドゥシャン・ラヨヴィッチ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) 2時間34分50秒
- 2 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +0秒
- 3 メフメト・チチェク(コンヤ・B・B・スポル)
- 4 クリスティアーンス・ベロフヴォシュチクス(バイクエイド)
- 5 アブドゥル・ラーマン・ハムダン・ワン(トレンガヌサイクリングチーム)
- 6 メワエル・ギルマイ(イスタンブールチーム)
- 36 草場啓吾(KINAN Racing Team)
- 42 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
- 57 橋川丈(KINAN Racing Team)
- 81 新城雄大(KINAN Racing Team)
- 120 小石祐馬(KINAN Racing Team) +1分20秒
- 125 山本元喜(KINAN Racing Team) +0秒
2026 個人総合時間
- 1 キリロ・ツァレンコ (ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) 5時間32分7秒
- 2 サンティアゴ・ウンバ (ソリューションテック・NIPPO・ラーリ) +10秒
- 3 アドネ・ファンエングレン (トレンガヌサイクリングチーム) +12秒
- 4 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +27秒
- 5 アウェト・アマン(イスタンブールチーム) +37秒
- 6 マティアス・ブレンホイ (トレンガヌ・サイクリングチーム) +53秒
- 8 橋川丈(KINAN Racing Team) +1分1秒
- 53 新城雄大(KINAN Racing Team) +6分28秒
- 57 小石祐馬(KINAN Racing Team) +7分32秒
- 83 草場啓吾(KINAN Racing Team) +9分27秒
- 101 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +13分29秒
- 110 山本元喜(KINAN Racing Team) +13分35秒
山岳賞
- 5 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) 1pts
チーム総合時間
- 1 トレンガヌサイクリングチーム 8時間54分2秒
- 5 KINAN Racing Team +5分30秒