KINAN Racing Team

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Race Report

レースリポート

ツアー・オブ・サムスン 第2ステージ ラディク-ラディク

先頭グループに3選手を送り込む積極戦 ツアー・オブ・サムスン第2ステージを終えて小石祐馬が総合9位につける

●ツアー・オブ・サムスン2026(UCIヨーロッパツアー2.2)
8月28日 第2ステージ
ラディク-ラディク 143.5km

・出場選手
橋川丈
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
新城雄大
小石祐馬

ツアー・オブ・サムスン第2ステージは、ラディクを発着する143.5km。
序盤からトルコ勢を中心に激しいアタックが続く中、KINAN Racing Teamは小石祐馬、レイン・タラマエ、橋川丈を先頭グループに送り込んだ。
終盤はレインが牽引し、勝負を託された小石が10位でフィニッシュ。個人総合では9位につけ、上位14人が1分以内にひしめく接戦のまま後半戦へ進む。

第2ステージは、サムスン県南部のラディクを舞台に行われる143.5km。
総獲得標高は1616mで、第1ステージ以上に起伏への対応力が求められる一日となった。

スタート・フィニッシュ地点となるラディクは、今大会の基点であるサムスンから南へ約80km、標高約950mに位置する高原の街。
アクダー山の麓に広がり、周辺にはラディク湖や高原地帯など豊かな自然が残る。黒海沿岸部とは異なる、内陸ならではの景観が広がるエリアでもある。

コースはラディクを出発し、西側のハヴザ方面へ向かったのち、再びラディクへ戻るレイアウト。
スタート直後から標高を下げ、約40km地点でこの日の低地点を迎える。その後は長い登り返しに入り、山岳区間を越えたあとは標高900~1000m前後の高地に設定された周回路を2周してフィニッシュへ向かう。

大きな峠をひとつ越えるというより、後半までアップダウンが繰り返されるのがこのステージの特徴。
最終盤に大きな登坂はないものの、積み重なる起伏への対応力が求められ、個人総合を狙う選手にとっても重要な一日となる。

予定されていたニュートラル区間がカットされ、スタートラインからレース開始に。
序盤の下り区間から、リーダージャージを擁するコンヤ・B・B・スポルをはじめとしたトルコ勢が連携しながらペースを上げる。

15km地点付近から始まる農道の登り区間に入っても、その動きは止まらない。
アタックが繰り返される中で集団はいくつかのグループに分かれ、50kmを過ぎる頃にはプロトンが大きく二分された。

KINAN勢は、先頭グループには橋川、小石、レインの3人が入り、その約20秒後方の追走グループに新城雄大、ルーカス・カーステンゼン、草場啓吾が位置した。

先頭グループが山岳区間へ入ると、再びペースアップ。イスタンブールチームなどが積極的に仕掛け、さらに選別が進んでいく。
この上りでは、前日の落車による傷を抱えながら出走していた橋川が遅れ、小石とレインの2人を前方に残す形となる。

20人ほどに絞られた先頭グループでは、レインが前方に立って積極的に牽引。
後続との差を広げ、先頭グループの逃げ切りを決定づけるべくペースを作っていく。
周回コースに入ってからもリードを維持し、一時は新城やルーカス、草場を含んだ追走グループが差を縮めたものの、先頭への合流には至らなかった。

残り20kmほどになると、レインは牽引を終え、勝負を小石に託す。
最終盤には先頭グループが12人まで絞られ、小石も単独での抜け出しを狙って動いたものの、厳しいチェックを受けて決定的な差を作ることはできなかった。

勝負はそのまま先頭グループによるスプリントへ。小石は10位でフィニッシュし、個人総合では9位につけた。

上位14人が1分以内にひしめく僅差の総合争いとなり、残り2ステージへ向けても予断を許さない状況が続く。

翌29日に行われる第3ステージは、サムスンをスタートし、黒海沿岸を西へ進んでアラチャムにフィニッシュする130.6km。総獲得標高は821mと前日より起伏が少なく、スプリントでの勝負を視野に入れて臨むことになる。

●選手コメント
小石祐馬
「前半はトルコ籍の2チームが協力しながら積極的に仕掛けていた。下り基調のコースということもあり、人数をそろえて展開されると非常に厳しい状況になるため、チームとしてはそこを打開し、できるだけ多くの選手を先頭に残せるように動いていった。

先頭グループには選手が次々と合流し、リーダーチームを含むいくつかのチームが複数名を送り込む展開になった。その中で、KINANも最終的に3人を先頭グループに残すことができたので、そこは良かったと思う。

力で押し切るように形成された逃げだったので、そのまま逃げ切りの展開になった。レインのコンディションが万全ではないということもあり、最後は自分が勝負を任された。スプリントでの勝負は得意ではないので、何度か抜け出しを狙ったけど、周囲のチェックも厳しくて決め切ることができなかった。

上位選手のタイム差が小さく、同タイムの選手たちで互いにチェックが厳しくなると思うけど、その分展開を見ながら動くことがより重要になる。残るステージでもチャンスを逃さず、チームとして良い形につなげられるように走っていきたい」

Photos, Text: Ryo KODAMA
Edit: Syunsuke FUKUMITSU

ステージ成績

  1. 1 ラマザン・ユルマズ(コンヤ・B・B・スポル) 3時間13分45秒
  2. 2 ジェローム・ゴティエ(プロジェクト・エシュロン・レーシング) +0秒
  3. 3 メワエル・ギルマイ(イスタンブールチーム)
  4. 4 ボリスラフ・パラシェフ(ムーラ・ビュユクシェヒル・ベレディイェシ・スポル・クルビュ)
  5. 5 ダニエル・プロンスキー(チーム・ヴィノ-ノース・カザフスタン・リージョン)
  6. 6 バティルハン・アリク(アルマトイ・コンチネンタルチーム)
  7. 10 小石祐馬(KINAN Racing Team)
  1. 31 新城雄大(KINAN Racing Team) +1分3秒
  2. 33 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
  3. 39 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
  4. 56 橋川丈(KINAN Racing Team) +14分4秒
  5. 57 草場啓吾(KINAN Racing Team)

2026 個人総合時間

  1. 1 ラマザン・ユルマズ(コンヤ・B・B・スポル) 7時間2分56秒
  2. 2 メワエル・ギルマイ(イスタンブールチーム) +18秒
  3. 3 ジェローム・ゴティエ(プロジェクト・エシュロン・レーシング) +20秒
  4. 4 ダニエル・プロンスキー(チーム・ヴィノ-ノース・カザフスタン・リージョン) +25秒
  5. 5 カラム・マクラウド(ムーラ・ビュユクシェヒル・ベレディイェシ・スポル・クルビュ) +26秒
  6. 6 ナトナエル・ベルハネ(イスタンブールチーム)
  7. 9 小石祐馬(KINAN Racing Team)
  1. 31 新城雄大(KINAN Racing Team) +1分29秒
  2. 32 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team)
  3. 34 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
  4. 56 草場啓吾(KINAN Racing Team) +14分30秒
  5. 59 橋川丈(KINAN Racing Team)

チーム総合時間

  1. 1 ムーラ・ビュユクシェヒル・ベレディイェシ・スポル・クルビュ 21時間10分6秒
  2. 6 KINAN Racing Team +2分6秒
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