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KINAN RACING

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ライアン2位! ニュージーランド・サイクルクラシック第1ステージ レポート

大雨で距離短縮のニュージーランド・サイクルクラシック第1ステージ
終盤に抜け出したライアンがステージ2位の好スタート
●ニュージーランド・サイクルクラシック(UCIオセアニアツアー2.2)
第1ステージ 1月11日(水)
マスタートン-アルフレッドトン-マスタートン 158.1km→123km

・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
山本元喜
ライアン・カバナ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamにとって3年ぶりとなる南半球・ニュージーランドでのシーズンイン。
通算3度目の出場となるニュージーランド・サイクルクラシックが1月11日に開幕。
大会初日から大雨に見舞われ、レース距離が短縮になる中、ライアン・カバナが2位でフィニッシュする好スタート。
終盤の駆け引きから抜け出し、そのまま逃げ切ったメンバーでのステージ優勝争いだった。
ニュージーランドでは唯一のUCI(国際自転車競技連合)公認の国際ステージレースで、これまで数々の名選手を輩出した登竜門的な位置づけのレースでもあるこの大会。
KINAN Racing Teamは2019年の初出場以来シーズン開幕戦として臨んでおり、今年は新型コロナ禍を乗り越えての3年ぶりの出場を果たしている。

今回の舞台となるのは、大会前半が首都・ウェリントンから北東へ100kmほど進んだ街・マスタートン。
後半に入るとウェリントンへと移って、全5ステージで争われる。
久々の参戦に大きな歓迎を受けているチームは、過去に出場経験のある山本元喜、トマ・ルバ、新城雄大の既存の主力組に、ライアン、孫崎大樹、ドリュー・モレのニューフェイスが合流。
新たなメンバーとの融合も、今季初戦の重要なテーマに。直前まで行われていたオーストラリア選手権で好成績を挙げたドリューとライアンには、開催地のメディアも注目しており、KINANメンバーとして早くも真価を問われる場ともなる。
そうして迎えた第1ステージは、拠点のマスタートンを出発し北へ針路をとってアルフレッドトンとを往復するルート。
アルフレッドトンでは35kmの大周回を2回めぐり、マスタートンへと戻る。

例年ハイスピードで展開するのが大きな特徴の今大会にあって、この日選手たちを苦しめたのがスタート以降強まる一方の雨。
次第に風も強くなっていったことから、レース進行中にアルフレッドトンの周回を1回に短縮。
ステージ距離は123kmに変更された。
プロトンでは悪天候をついてアタックする選手が出るものの、どれも脅威とはならず。
KINANメンバーも危険を回避しながら集団内でのポジションを押さえて進行。
膠着状態が続いたが、100km地点を過ぎて均衡が破られる。
地元ニュージーランド選手の飛び出しをきっかけに、数人の追走グループが形成される。
ライアンがこれに乗じ、やがて先頭までブリッジ。
先頭が5人でまとまると、集団に対して少しずつリードを広げて優位な状況を作り出した。
この状況にメイン集団は前を行く選手たちを追い切れず、ライアンたちの逃げ切りは濃厚に。
フィニッシュへ向かう最後の1kmは急坂区間。
好位置をキープして上ったライアン。最後はジェームス・オラム選手(ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)との一騎打ちとなり、先着を許したものの、バッドコンディション下でのレースで2位と上々の走り。
後続にタイム差をつけてのフィニッシュで、残りのステージを見据えても好スタートとなった。
残る5人も終始メイン集団でレースを進め、ステージを完了。翌日へとつなげている。

大会初日からイレギュラーな格好となったが、第2ステージからは一層激しいレースになることが予想される。
次はマスタートンから南下し、マーティンバラを折り返す127.3km。
中盤に登坂区間が控えるが、後半は下り基調で、フィニッシュはスプリントが予想されている。
KINAN Racing Teamは引き続き、ステージ・総合ともにチャンスをうかがいながらレースを進めていく。
ニュージーランド・サイクルクラシック 第1ステージ(123km)結果
1 ジェームス・オラム(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)2時間26分47秒
2 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+0秒
3 アレクサンダー・ホワイト(ニュージーランドナショナルチーム)
4 ベン・オリバー(ニュージーランド、MitoQ - NZ Cycling Project)
5 ジェームス・ハーヴェイ(ニュージーランドナショナルチーム)+5秒
6 カート・イーサー(オーストラリア、CCACHE x Par Küp)+17秒
19 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+22秒
36 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
57 山本元喜(KINAN Racing Team)+49秒
60 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分6秒
61 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分12秒


・個人総合時間
1 ジェームス・オラム(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)2時間26分37秒
2 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+4秒
3 アレクサンダー・ホワイト(ニュージーランドナショナルチーム)+6秒
4 ベン・オリバー(ニュージーランド、MitoQ - NZ Cycling Project)+10秒
5 ジェームス・ハーヴェイ(ニュージーランドナショナルチーム)+15秒
6 ルーク・マグウェイ(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)+24秒
19 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+32秒
36 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
57 山本元喜(KINAN Racing Team)+59秒
60 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分16秒
61 新城雄大(KINAN Racing Team)+1分22秒


・ポイント賞
1 ジェームス・オラム(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング)10pts
2 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)8pts

・チーム総合
1 ニュージーランドナショナルチーム 8時間20分52秒
4 KINAN Racing Team +26秒
●選手コメント
ライアン・カバナ
「とても良いスタートが切れたと思う。ハードなレースになることは予想できていたので、まずは強いチームの動きをうかがいながら走っていた。残り20kmから15kmにかけてのジャンプアップはチャレンジだったし、それを成功させたことで今日の結果につながった。ジェームス・オラム選手に負けてしまったけど、彼はとても強いので、個人的に今日は2位で満足している。KINANジャージで成果を上げられて本当にうれしいよ。

オーストラリア選手権から今大会まで、非常に良い流れできている。自信をもって走れているし、強い仲間もいる。個人総合を意識しながら、この後のステージを戦っていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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