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KINAN RACING

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ツール・ド・ルート・サルヴェイション第4ステージ レポート

サルヴェイション最終・第4ステージはトマ・ルバが8位
個人総合でも8位に上げて4日間の戦いを終える
●ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation、UCIヨーロッパツアー2.2)
第4 ステージ チャンクル-アンカラ 168.4km

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
KINAN Racing Teamが出場したツアー・オブ・ルート・サルヴェイション(Tour of Route Salvation)は、現地9月2日に最終日を迎えた。
最後を飾ったのは、トルコの首都・アンカラを目指す168.4km。
レースは後半の山岳区間で大きく動いて、最前線に残った12選手によるステージ優勝争いに。
ここにトマ・ルバが加わって、最終的にステージ8位。
個人総合成績でも8位に挙げて、4日間の戦いを締めくくった。
8月30日に黒海沿岸の街・サムスンからスタートしたレースは、少しずつ南進して、いよいよ首都のアンカラへと到達する。
トルコでは第2の規模を誇る都市で、中東ならびに西アジアにおいてはイスタンブールと並ぶ世界都市としても知られる。
この日はチャンクルを出発し、大小のアップダウンをこなしながら山岳区間へと足を踏み入れる。
中間地点を過ぎると1級山岳を越え、一度下ったのちに今大会最後の本格登坂となる2級山岳へ。
これを越えたらテクニカルなダウンヒルをこなしてアンカラの街にたどり着く。レース距離は168.4kmに設定される。
KINAN勢は前日の第3ステージでトマがステージ優勝争いに加わって、個人総合でもトップ10圏内へ。
ここまでと同様にステージ優勝を狙いつつ、トマの総合ジャンプアップの可能性も探っていく。
そうして迎えたレースは、序盤から複数チームが逃げを狙う流れ。
リーダーチームのチーム フランダース・リージョンが早々からコントロールを始め、逃げ狙いの動きを徹底して選別する構え。
簡単には逃げが決まらないムードの中でも、KINAN勢は果敢にトライを続けた。
スタートから30kmを過ぎたところで、約10人が集団からの飛び出しに成功。
リーダーチームがこれを容認したこともあって、タイム差が少しずつ拡大していく。
KINAN勢では山本元喜と新城雄大がジョインし、メイン集団に対して最大3分のリードを確保した。
さらに30kmほど進んで1級山岳に向けた登坂が始まると、メイン集団がペースアップ。
山本、新城らのグループとのタイム差を急速に縮め、数十秒差まで迫る。
78.8km地点に設定された1級山岳頂上を通過後に再度リードを広げた先頭グループだったが、中間地点を過ぎて2級山岳に向けて上り基調になったところで逃げメンバーはすべてキャッチ。
新たに散発的なアタックが発生したが、どれもレースの流れを大きく変えるまでには至らなかった。
それでも、この山岳区間でメイン集団が大幅に絞り込まれて、やがて12人による精鋭グループに。
KINAN勢はトマが前線に残り、ステージ獲りをうかがう。
ダウンヒル区間を経て、アンカラへの平坦区間に入ってからはアタックで勝機を見出そうと、果敢にトライした。
結果的に先頭グループは大きく崩れず、ステージ優勝争いはスプリントに。
トマは8位で終え、連日の上位フィニッシュとした。

個人総合順位に幾分の変動があり、トマは前日から2つ順位を上げて8位に浮上。
UCIポイント3点を獲得している。
大会を通じて逃げで魅せた新城と山本のほか、孫崎大樹、宮崎泰史、畑中勇介も走り切って、全4ステージを完走した。

今季4度目のトルコでの戦いは、シーズン後半戦、さらにはその先を見据えたチャレンジの機会に。
十分な手ごたえを得て、秋に控える日本国内でのUCIレースやJプロツアーへと生かしていく。
なお、次戦は9月8日の新城ロードレース(Jプロツアー)。今大会の流れのままに、チームは国内シリーズに向かう。
ツアー・オブ・ルート・サルヴェイション 第4ステージ(168.4km)結果
1 ラトガー・ワウテルス(ベルギー、チーム フランダース・リージョン)4時間8分45秒
2 オリヴァー・マティス(ドイツ、バイクエイド)+0秒
3 ロビー・メラールツ(ベルギー、チーム フランダース・リージョン)+2秒
4 ダニイル・プロンスキー(カザフスタン、ヴィノ・SKOチーム)
5 ヤルモ・ベレンス(ベルギー、チーム フランダース・リージョン)
6 サメト・ブルット(トルコ、イスタンブールBBスポル)
8 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
17 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+4分47秒
28 新城雄大(KINAN Racing Team)+7分41秒
38 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+9分43秒
43 畑中勇介(KINAN Racing Team)+12分34秒
76 山本元喜(KINAN Racing Team)+21分12秒


・個人総合時間
1 ラトガー・ワウテルス(ベルギー、チーム フランダース・リージョン)13時間8分13秒
2 ヴィンツェント・ドルン(ドイツ、バイクエイド)+1分17秒
3 ヤルモ・ベレンス(ベルギー、チーム フランダース・リージョン)+1分25秒
4 オリヴァー・マティス(ドイツ、バイクエイド)+1分29秒
5 マリオット・セスラー(ブラジル、ヴィクトリアスポーツプロサイクリング)+1分31秒
6 ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)
8 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分50秒
18 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+7分19秒
23 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+12分1秒
26 新城雄大(KINAN Racing Team)+15分0秒
49 畑中勇介(KINAN Racing Team)+30分56秒
51 山本元喜(KINAN Racing Team)+31分26秒


・ポイント賞
4 孫崎大樹(KINAN Racing Team)6pts
10 新城雄大(KINAN Racing Team)4pts


・チーム総合
1 チーム フランダース・リージョン 39時間26分55秒
5 KINAN Racing Team +16分19秒
●選手コメント
トマ・ルバ
「ステージを追うごとに調子が上がってきて、今日は特に感触が良かった。レース終盤にかけては数回アタックを試みたけど、チーム フランダース・リージョンの徹底したオーガナイズによって封じられてしまった。それでも全力を尽くしたので、決して悲観はしていない。

チーム全体で4日間良いレースができたと思う。チャレンジ姿勢を崩さず走り切ることができたのは、シーズン後半戦にも必ずつながる。個人的にも秋のレースは本当に楽しみにしていて、素晴らしいコースを走るUCIレースとJプロツアーが控えている。なかでもツール・ド・九州(10月11~14日開催)は昨年、出場を予定していながら走れなかったので、今年こそは…という思いが強い。得意とするコースレイアウトだと思うので、さらにコンディションを上げて臨みたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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