●2025 広島トヨタ 広島クリテリウム
7月6日（日）
予選 1.7km×6周＝10.2km
決勝 1.7km×25 周=42.5km
広島県広島市西区商工センター

出場選手
ドリュー・モレ
橋本英也
山本元喜
宇賀隆貴
新宮颯太
新城雄大

プロとハイアマチュアで構成されるJクリテリウムツアーの「2025 広島トヨタ 広島クリテリウム」が7月6日に開催。
KINAN Racing Teamからは3名が予選を勝ち上がり決勝に進出。チームとして積極的な動きを見せ、最終的には橋本英也が6位で終えている。

前日の広島県中央森林公園から、商業施設や工場が立ち並ぶ広島市西区に舞台を移し「2025 広島トヨタ 広島クリテリウム」が行われた。
KINAN Racing Teamからはドリュー・モレ、橋本、山本元喜、宇賀隆貴、新宮颯太、新城雄大の6名が出走した。

エントリー選手を2組に分けた予選は、各組60名ほどが出走し上位25名が勝ち上がりというシビアなもの。
予選距離は10.2kmと短く、激しい展開が予想された。予選1組目には橋本、新宮、新城が割り当てられると、この組は積極的にレースが動き、一列棒状というシーンが多く見られるハイスピードな展開に。
新城は先頭を引くなど終始前方でレースを進め、橋本も持ち前のスプリントを生かし1位で予選を通過。新城も決勝へと駒を進める。

2組目にはドリュー、山本、宇賀がエントリー。1組目とは打って変わって、集団が横に広がるシーンの多い、大集団スプリントが予見される展開となった。
そんな中でも飛び出すなど積極的に動いた山本が集団内前方でフィニッシュ。決勝進出を決めた。

パレードランやチームプレゼンテーションをはさんで迎えた決勝は、1.7km×25周の42.5kmでの争い。
気温は予選時よりも上がり、37.8度を知らせるアナウンスに場内が騒めく場面も見られた。

決勝に3選手を送り込んだKINAN Racing Teamは、さらに多くの人数を揃える地元ヴィクトワール広島や宇都宮ブリッツェンを警戒しレースを進める。
時折海からの風が吹くものの、強い日差しを受けるコースレイアウト。クリテリウムに補給ゾーン設定はなく、選手は手持ちのボトルを飲用したり、体にかけたりと工夫を凝らした。

いくつかアタックがかかるものの決定的な逃げには生まれないレース前半。
KINAN勢は山本を中心に危険と思われる動きをチェックし周回数を重ねる。
レース終盤が近づくと新城を中心にまとまって、橋本を前方へ引き上げていく。

20名弱でのスプリントとなったフィニッシュ勝負。
ここに橋本が挑んだが加速で及ばず、チーム最上位の6位でレースを終えた。

この日はレースにとどまらず、大都市広島での開催を祝うべくKINANメンバーも催しに参加。
パレードランには地元チームのヴィクトワール広島とともに、ドリュー・宇賀・新宮の3選手がゲスト参加。
キッズから競技者まで、あらゆる年代の参加者とともにペダルを漕いだ。

広島での戦いを終えたチームは次戦、7月13日（日）に東京都で行われるUCI公認国際自転車ロードレース 「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」（UCIアジアツアー1.2）に臨む。

2025 広島トヨタ 広島クリテリウム決勝（42.5km）結果
1 岡篤志（宇都宮ブリッツェン）1時間8分39秒
2 孫崎大樹（ヴィクトワール広島）+1秒
3 草場啓吾（愛三工業レーシングチーム）
4 岡本隼（愛三工業レーシングチーム）
5 日野泰静（Velolien松山）
6 橋本英也（KINAN Racing Team）
24 新城雄大（KINAN Racing Team）+34秒
34 山本元喜（KINAN Racing Team）+1分46秒

●選手コメント
橋本英也
「今日は（山本と新城が）僕のために良いポジションを取ってくれたが、スピードが足りなかった。最後の最後でごちゃついたというのもあるが、加速する足がなかったというのがある。」

Photos, Reports: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU