KINAN Racing Team

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Race Report

ツアー・オブ・ジャパン

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UCI 2.2 / ステージレース

レースリポート

ツアー・オブ・ジャパン 第8ステージ・東京

ルーカス・カーステンゼンが会心のスプリント勝利 多くの悔しさ乗り越えたツアー・オブ・ジャパンを最高の形で締めくくる

●ツアー・オブ・ジャパン2026(UCIアジアツアー2.2)
5月31日 第8ステージ・SPEEDチャンネル 東京
104.0km

・出場選手
山本元喜
橋川丈(第4ステージDNS)
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
小石祐馬(第5ステージDSQ)

8日間の戦いを締めくくる大都市・東京でのハイスピードバトル。
セオリー通りのスプリント勝負となった今大会の最終日に色を加えたのはKINAN Racing Teamだった。
国内最大級のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の最終・第8ステージでルーカス・カーステンゼンが優勝。
大会最終日まで残った4選手が一矢報いるべく気迫の走りで数的不利をはねのけ、今大会初勝利へとつなぐ。会場に集まった多くのファンの前で、大きな1勝を手にした。

5月24日に大阪・堺をスタートしたTOJは、2府4県をめぐっていよいよ最終目的地東京へ。
大井埠頭に設けられる1周6.5kmの周回コースはオールフラットと言えるほどの平坦路。
随所でテクニカルなコーナーが潜み、集団内での位置取りも戦ううえでのポイントに。
16周回・104kmで争われるレースは、ときに時速50kmを超えるようなハイスピードで集団が突き進み、フィニッシュに向かってはさらに速度が上がってのバトルになる。
世界都市・東京を舞台とする絶好の機会とあり、沿道を埋め尽くす多くの観客がその行方を見守る。

KINAN Racing Teamはここまでの戦いで2選手の離脱を余儀なくされ、前日30日に行われた第7ステージでは、山本元喜が守り続けてきた山岳賞をライバルに奪われる結果に。
7日間、悔しい思いを繰り返してきた選手たちは、大会最終日での挽回を目指す。気温が上がる午前11時のレーススタートとあり、ハードな環境下でこそチーム力を発揮したい

迎えたレースはまず、5選手の飛び出しで幕開け。
KINANメンバーはこれらを見送って、集団の中で淡々と進行させる。先頭グループとメイン集団とのタイム差は1分を超えるが、やがてスプリントフィニッシュを狙うチームがアシストを使って本格的にペースメイク。
先頭グループでは9周目に数人の落車が発生したことも影響し、自然と集団が優勢となった。

レースがなかばに差し掛かる頃には、KINANメンバー4選手が隊列を組んで集団前方にポジショニング。
10周目を境に集団が急速に活性化し、逃げていた選手たちを吸収後に新たなアタックが見られるようになったが、いずれも展開を大きく動かすものとはならない。
13周目に2選手が飛び出したのをきっかけに、スプリントへ向けてKINAN勢も集団の主導権争いに加わる。
ここはレイン・タラマエが先頭に立ちペースを上げると、山本が草場啓吾とルーカスを引き上げて、好位置をキープした。

先行2選手とは10秒差で推移させながら、レースは最終周回へ。
レインの長時間の牽引が奏功し残り5kmまでに前を行く選手たちをすべて捕らえると、スプリントに向けて数チームが前方に入り乱れる混戦模様。
KINANメンバーは山本が残り1kmで草場とルーカスを前方へと送り出し、スピードマン2人の勝負強さに賭ける。

草場のリードアウトから加速したルーカスは、最終コーナーを抜けて残り200mで一気に先頭へ。
さらに残り100mで踏み込むと追い込んだ選手たちをかわして一番でフィニッシュラインを通過。
栄えの東京ステージを制する会心のスプリントとなった。

今大会は苦戦が続いたチームだったが、最後の最後に大逆転ともいえる起死回生の1勝。多くのスプリンターが狙いを定めていた大会最終日に価値ある勝利を挙げた。

日本自転車界が世界に誇るビッグイベントを、美しい形で締めくくったKINAN Racing Team。
ツール・ド・熊野からの最重要レースの連戦が終わり、この先は海外レースや国内選手権などに目を向ける。
次戦として6月6日の全日本選手権個人タイムトライアルを予定しており、熊野とTOJでつかんだ手ごたえを国内王者を決める一戦にぶつけていく。

●選手コメント
ルーカス・カーステンゼン
「典型的なスプリントレースで、勝たないといけないと思っていた。レイアウトも難しくはなかったので、最終周回に向けて集中していった。レインの牽きは素晴らしく、最後の1kmでの(山本)元喜と草場のリードアウトも最高だった。スプリントは、フィニッシュ前300mから踏み込んでいって最後の直線で加速。みんながパーフェクトな走りをして、本当にハッピーな勝利になった。

2選手がレースを離れ、総合成績や山岳賞でもチャンスがなくなったのは本当に悔しかった。だからこそ、今日しかない状況下で勝てたことがうれしい。日本をベースとするチームに所属し、日本のレースを勝つことに大きな価値を感じている。たくさんのサポーターと一緒に勝利を喜びあえることも最高の瞬間だ」

Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU

ステージ成績

  1. 1 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) 2時間11分49秒
  2. 2 アレクサンダー・サルビー(リーニンスター) +0秒
  3. 3 ティレン・フィンクスト(ソリューションテックNIPPOラーリ)
  4. 4 山本哲央(TEAM UKYO)
  5. 5 孫崎大樹(ヴィクトワール広島)
  6. 6 グレアム・フリズリー(シーキャッシュ×ボディラップ)
  7. 山本元喜(KINAN Racing Team) +44秒
  1. 18 草場啓吾(KINAN Racing Team)
  2. 50 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +17秒

2026 個人総合時間

  1. 1 マッテオ・ファッブロ(ソリューションテックNIPPOラーリ) 15時間39分24秒
  2. 2 カミール・ボヌー(ソリューションテックNIPPOラーリ) +55秒
  3. 3 ベンジャミ・プラデス(VC福岡) +57秒
  4. 4 エドアルド・セプルベダ(リーニンスター) +1分13秒
  5. 5 ファーガス・ブラウニング(トレンガヌサイクリングチーム) +1分25秒
  6. 6 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO) +1分33秒
  1. 24 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +15分52秒
  2. 48 草場啓吾(KINAN Racing Team) +44分37秒
  3. 60 山本元喜(KINAN Racing Team) +1時間1分52秒
  4. 62 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +1時間2分24秒

チーム総合時間

  1. 1 トレンガヌサイクリングチーム 46時間32分43秒
  2. 13 KINAN Racing Team +1時間30分9秒

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