Race Report
ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ・Astemo大鹿
ツアー・オブ・ジャパン新採用のチームタイムトライアルで6位 各メンバーが好調をキープして大会後半戦へ
●ツアー・オブ・ジャパン2026(UCIアジアツアー2.2)
5月27日 第4ステージ・Astemo大鹿
11.4kmチームタイムトライアル
・出場選手
山本元喜
橋川丈(第4ステージDNS)
草場啓吾
ルーカス・カーステンゼン
レイン・タラマエ
小石祐馬
KINAN Racing Teamが挑んでいる国内最大級のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)。
5月27日は第4ステージとして、新採用のチームタイムトライアルを実施。
長野県大鹿村に設けられた起伏のあるコースで行われたチーム戦で、KINAN Racing Teamは6位。上々の走りでまとめ、大会前半戦を終えた。
個人総合では、レイン・タラマエの7位がチーム最上位。後半戦で猛攻を誓う。

ここまで3ステージを終えた大会は、4日目にして新たなアクセント。
11.4kmのチームタイムトライアルは、TOJ新開催地の大鹿村になる。
レース距離が短く、15~16分で決着するが、チームが持つスピードと連携が試される重要な一戦。
KINAN Racing Teamは、上位戦線にレインと小石祐馬を送り込んでおり、このチームタイムトライアルをジャンプアップの足掛かりにしたい。

同村の大西公園を基点とする3.8kmコースを3周回。
前半は下り基調で、周回最後の1kmで高度にして100m近く上る。各チームのタイムは3番目にフィニッシュした選手の計測が有効となり、遅れた選手はその分のタイムが自身の総合記録に加算される。
KINAN Racing Teamは、前日の第3ステージで落車した橋川丈が出走を取りやめ、ここからは5選手での戦い。タイムトライアルを得意とするレインと小石を軸に好ペースを構築する。

出走順は、チーム総合の下位チームから。全体4番目でコースに飛び出したKINANメンバーは、まずルーカス・カーステンゼンと草場啓吾のスピードマン2人が下り区間を牽引。
ハイペースで攻めて1周目を5分16秒で刻む。2周目にはタイム計測ギリギリの3人まで人数を減らしたが、レイン、小石、山本元喜が先頭交代のローテーションを行いながら5分20秒前後のラップタイムを維持。
3人は脚を残しつつも、順に先頭に立って他の2選手の風よけを図りながら牽引。
最終の3周目は前の周回よりもラップタイムを上げてフィニッシュへとやってきた。

最終局面の登坂区間も一糸乱れぬ隊列をキープした3選手は、11.4kmを16分1秒で走破。
レインを中心としたレースの組み立てが奏功し、一時的ながらもトップタイムに。
その後5チームがKINAN Racing Teamのタイムを上回ったため、最終順位は6位だったが重要な1日を乗り切りチームに安堵の色が広がった。

この結果を受けて、個人総合成績ではレインが7位。
トップとの総合タイム差を47秒とし、残る4ステージでの順位アップを目指す。
翌28日は、長野県飯田市での第5ステージ。TOJ名物となっている勾配10%超の登坂区間や、そこからのダウンヒルセクションと、選手たちのレーススキルを試すコースセッティング。
個人総合にとどまらず、山岳賞争いにおいても重要区間。同賞争いでは山本が1点差の2位につけており、チームとして総力戦の1日になる。

●選手コメント
レイン・タラマエ
「今日がハードな1日になることはチームのみんなとも話をしていた。チームの力を考えれば良いレースができることは分かっていたし、実際のタイムも良かった。チームタイムトライアルは戦術が重要だが、今日は特にメンバーひとりひとりがしっかりと役割を果たすことができていた。ワンチームで戦えたことが本当にうれしい。今日をどう走るべきかは、昨夜からずっと考えていた。レース前の試走でコースを最終確認し、メンバーそれぞれの脚質も踏まえてみんなに指示を出した。
昨日(第3ステージ・いなべ)のコースは自分にとって登坂距離が短かった。明日(第5ステージ・信州飯田)は得意とするレイアウトだからトライしていきたい。いまはステージひとつずつ大事に走ることだけを考えている」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
ステージ成績
- 1 ソリューションテック NIPPO ラーリ 15分44秒18
- 2 TEAM UKYO +1秒45
- 3 スワットクラブ +5秒11
- 4 Astemo宇都宮ブリッツェン +8秒44
- 5 トレンガヌサイクリングチーム +13秒00
- 6 KINAN Racing Team +17秒15
2026 個人総合時間
- 1 トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO) 6時間0分38秒
- 2 フェデリコ・イアコモーニ(TEAM UKYO) +10秒
- 3 ベンジャミ・プラデス(VC福岡) +28秒
- 4 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO) +31秒
- 5 ジャコモ・ガラヴァーリャ(スワットクラブ) +41秒
- 6 マッテオ・ファッブロ(TEAM UKYO) +46秒
- 7 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) +47秒
- 18 小石祐馬(KINAN Racing Team) +1分12秒
- 46 草場啓吾(KINAN Racing Team) +11分16秒
- 62 山本元喜(KINAN Racing Team) +20分41秒
- 70 ルーカス・カーステンゼン(KINAN Racing Team) +22分52秒
ポイント賞
- 8 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team) 14pts
- 28 山本元喜(KINAN Racing Team) 2pts
- 30 草場啓吾(KINAN Racing Team) 2pts
山岳賞
- 2 山本元喜(KINAN Racing Team) 9pts
チーム総合時間
- 1 TEAM UKYO 17時間31分23秒
- 11 KINAN Racing Team +9分26秒