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KINAN RACING

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那智勝浦町 熊野古道ヒルクライム ゲスト参加レポート

晩秋の熊野路を駆けた「那智勝浦町 熊野古道ヒルクライム」
4選手がゲスト参加しライド、グルメ、地域PRにフル回転
世界文化遺産に登録された熊野古道を駆け上がるヒルクライムイベント「那智勝浦町 熊野古道ヒルクライム」が11月3日に行われた。
KINAN Racing Teamからはトマ・ルバ、新城雄大、白川幸希、宮崎泰史の4名がゲスト参加し、晴れの熊野路を舞台に多くのサイクリストと共に秋の1日を過ごした。
自転車を通じ熊野地域の活性化に取り組む「NPO法人 SPORTS PRODUCE 熊野」が主催する、晩秋恒例のヒルクライム。
17回目の開催を迎えるにあたり、チームはまず大会前日の安全祈願に出席。
大会コースでもある熊野路沿いに鎮座する熊野那智大社にて、祈祷を受けた。古くより「結宮(むすびのみや)」とも称され、人の縁や願いを結ぶとされる地で、大会の安全と関係者全ての繁栄を願い、開催への感謝を伝えた。
迎えた大会当日は、雨の前日と打って変わっての快晴。
「毎年必ず参加している」というサイクリストも多く、開会前の早朝から会場内は盛り上がりを見せた。
大門坂駐車場で行われた開会式では那智勝浦町の堀順一郎町長が開会の挨拶を行い、地元に根付いた大会を印象付けている。
例年、長短2種のコースを設定しているが、今年は直前の雨による路面の乱れもあり、大門坂をスタートし妙法山阿弥陀寺を目指す1コースに絞られた。
距離としては9.3キロとやや短めだが、那智御瀧を横目に登坂し、風景も楽しめるレイアウトに。
KINAN Racing Teamからはトマ、新城、白川の3名が走行に参加。リハビリ中の宮崎は、運営側のサポートや参加者への声かけを積極的に行った。
朝日を背中に受け、ゼッケン番号で分けられたグループごとにスタート。
最初のグループが那智御瀧・熊野那智大社を通過する3キロ地点では新城が先頭を積極的に牽き、ゲストライダーとして参加者を盛り上げる。
鍛えられたサイクリストと時に協調しながらフィニッシュを目指し、そのまま一番登頂。
時差スタートのグループで走り出したトマは、オープン参加の参考記録ながら総合トップタイムを叩き出してプロの貫禄を見せている。
やや後ろのグループで登坂開始した白川も、参加者に声をかけながらゴールへと辿り着く。
その後続々とフィニッシュへとやってきた参加者を笑顔で迎えた選手たち。
傾斜がやや急になる最後の直線、「そこで声をかけてもらって頑張れた」という声も聞こえてきた。
なかには、走行記録アプリで好成績を残しているトマの存在が気になっていたというサイクリストの姿も。
同じサイクリストとしてゴール後のふれあいを楽しんだ。
今大会は出走した163名全員が無事にコースを走破。恵まれた気候の中で実力を出し切って、フィニッシュエリアには充実したムードが広がっていた。
また、北は新潟、南は広島と、遠方からの参加者が年代別優勝を獲得するなど、和歌山のみに留まらない大会の拡がりも感じさせた。
走り終えた後はグループごとに下山をし、イベント拠点となる勝浦漁港でグルメイベントと表彰式。
名産のめはり寿司とマグロのお刺身、干物やまぐろのあら汁が参加者全員に振る舞われ、地域の食の魅力を伝えた。
加えて出店ブースの飲食券も配布され、お肉料理からスイーツまで各々の好みに合わせて選択。スポーツの秋、グルメの秋を堪能する1日となった。
KINANメンバーは表彰式のプレゼンターも務め、地元に支えていただいている感謝を伝える機会となった。
チームは数日のトレーニングを挟み、シーズン終盤の大レースとも言えるツール・ド・おきなわに向けて出発。長かったシーズンを締めくくる。
Photos, Text: Midori SHIMIZU
Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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