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KINAN RACING

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宇都宮ジャパンカップロードレース レポート

宇都宮ジャパンカップロードレースは宮崎泰史が26位
世界基準のレース展開に奮闘しUCIポイント圏内でレースを終える
●宇都宮ジャパンカップロードレース
10月19日(日)
10.3km×14周=144.2km

・出場選手
レイン・タラマエ
宇賀隆貴
新宮颯太
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
アジア最高峰のワンデーレース「宇都宮ジャパンカップロードレース」が10月19日に行われ、6選手で挑んだKINAN Racing Teamは宮崎泰史が26位でフィニッシュ。
世界のトップを行くUCIワールドチームが構築するレース展開に食らいつき、UCIポイント圏内で走り切った。
今年も沿道には多くのファンが集まり、選手たちを後押し。KINANメンバーもその声に応えるべく、奮闘した。
ワンデーレースとしてはアジア最高位の「UCIプロシリーズ」にカテゴライズされる今大会。
今年で32回目を迎えるが、レースのレベルは年々高まっている。
それを裏付けるように、トップカテゴリーのチーム群・UCIワールドチームが主導し、それに日本チーム・選手が追随する展開が例年の流れ。
宇都宮市森林公園を基点とする10.3kmの周回コースは、最大の難所である古賀志林道の上りが選手たちの脚を試す。
その後もテクニカルなダウンヒルや、細かなアップダウンがレースの流れに変化をもたらす。
サバイバル戦になるのが通例で、ワールドクラスの選手にしても苦しむコースを日本勢は地の利を生かしつつ戦い抜きたい。
KINAN Racing Teamは今回、宮崎のほか、レイン・タラマエ、宇賀隆貴、新宮颯太、トマ・ルバ、新城雄大の6人が出走。
前々日17日のチームプレゼンテーションで顔見せし、18日には宇都宮市中心部でのクリテリウムに出走。各選手が上々の走りで来る本戦へとつないだ。
今年もレースは序盤からハイスピードで進行。スタート直後の古賀志林道1回目の上りからアタックがかかり、頂上通過後の下りで数人が先頭パックを形成。
少しばかりのシャッフルがあって6人が逃げの形を整える。これを受けてメイン集団はペースが落ち着いて、KINANメンバーも集団待機で次の動きに備えた。
大きな変化があったのは4周目。古賀志林道の上りでメイン集団が一気にペースアップ。
数チームが集団を崩しにかかると、急坂区間でいくつにも分断。
1分前後で推移していた先頭グループとの差はあっという間に縮まって、次の周回に入って合流。
この間、KINAN勢では宮崎と宇賀が第2集団に入り前を追う形に。前線からこぼれてくる選手たちを拾いながら、少しずつ順位アップを図っていく。
これ以降、最大で35人ほどだったメイン集団は周回を経るごとに人数が減り、19人に絞られたところから最終盤は6選手による優勝争いへ。
最後はレニー・マルティネス選手(バーレーン・ヴィクトリアス)が最終周回の古賀志林道の上りでアタックを決め、独走勝利を決めた。
上位戦線の後ろでも、完走と40位までに付与されるUCIポイントをかけた戦いが繰り広げられた。
KINAN勢では宮崎が粘り、第2集団での走行をキープ。先頭を行く選手たちとの差は広がっていったものの、ひとつでも上の順位を目指して孤軍奮闘。
一定ペースを保って走り続けた宮崎は、集団前方でのフィニッシュをかけてスプリントにトライ。
最終的なリザルトは26位。表彰対象となるベストアジアンライダーには一歩届かなかったものの、世界基準のレースにおいて一線級のライダーに交じり完走を果たしている。

この結果、宮崎はUCIポイント5点を獲得。おおよそ半数の選手が途中でバイクを降りた中で、価値ある走りとなった。
今大会期間中は、メインスポンサーの株式会社キナンのほか、ラフィネグループさまからもスタッフが応援に駆け付け、選手たちの走りを後押し。アジア最高の舞台で、これ以上ない力添えをいただいている。

KINAN Racing Teamにとって、今年残るロードレース公式戦は11月9日のツール・ド・おきなわ(UCIアジアツアー1.2)のみとなった。
長かったシーズンを最高の形で終えるため調整を継続しながら、各地でのイベント参加やアクティブな活動に取り組んでいく。
2025宇都宮ジャパンカップロードレース(144.2km)結果
1 レニー・マルティネス(バーレーン・ヴィクトリアス)3時間30分00秒
2 アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト)+32秒
3 ヨン・イサギレ(コフィディス)
4 マティス・ロンデル(チューダー・プロサイクリングチーム)+40秒
5 アレッサンドロ・ファンチェル(TEAM UKYO)
6 ライリー・シーアン(イスラエル・プレミアテック)+49秒
26 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+6分59秒
DNF 宇賀隆貴(KINAN Racing Team)
DNF 新城雄大(KINAN Racing Team)
DNF レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
DNF トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
DNF 新宮颯太(KINAN Racing Team)
●選手コメント
宮崎泰史
「4周目で集団が割れたときは後ろに位置していて、下り終わる頃には完全に前とは離れてしまっていた。何とか先を行く選手たちに追いつきながら、確実にUCIポイント圏内で走ることにフォーカスした。最後は脚が持たずベストアジアンライダーにはなれなかったけど、UCIポイントを獲れて安心している。

ハードな中でもレース状況を把握しながら走ることはできていた。チームのみんなが遅れてしまった分、何とかひとつでも上の順位で終えたいと思っていたし、今日できることはすべて果たせたと感じている。

今年は調子の上がっていた春に怪我をしてしまい、前半戦は悔しい思いをした。それでも、このタイミングでコンディションが戻ってきた。今日は感触が良かったし、この先につながるレースにできた」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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