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Flashback to victory-マルコス&トマ ワン・ツーフィニシュ! ツアー・オブ・ペニンシュラ2019第4ステージ
過去の名レースをプレイバックする企画「Flashback to victory」。
現所属メンバーの勝利レースをレビューしていきたいと思います。
今回も2019年のレースから。
マルコス・ガルシア選手とトマ・ルバ選手がワン・ツーフィニッシュを決めたツアー・オブ・ペニンシュラ第4ステージをご覧ください。
いまもみなさんの記憶に鮮明に残っているのではないでしょうか。
個の力を結集し、チーム戦でライバルを圧倒した会心のレースでした。
現所属メンバーの勝利レースをレビューしていきたいと思います。
今回も2019年のレースから。
マルコス・ガルシア選手とトマ・ルバ選手がワン・ツーフィニッシュを決めたツアー・オブ・ペニンシュラ第4ステージをご覧ください。
いまもみなさんの記憶に鮮明に残っているのではないでしょうか。
個の力を結集し、チーム戦でライバルを圧倒した会心のレースでした。
Flashback to victory
第1回 山本元喜優勝 全日本選手権ロードレース2018
第2回 中島康晴優勝 スリランカ Tカップ2018第1ステージ
第3回 中島康晴個人総合優勝 スリランカ Tカップ2018第3ステージ
第4回 椿大志優勝 ツール・ド・モルッカ2017第4ステージ
第5回 マルコス・ガルシア優勝 ツアー・オブ・ジャパン2017第7ステージ
第6回 トマ・ルバ優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第5ステージ
第7回 マルコス・ガルシア優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第6ステージ
第8回 マルコス・ガルシア個人総合優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第8ステージ
第9回 トマ・ルバ優勝 ツール・ド・熊野2019第2ステージ
第10回 トマ・ルバ優勝 ツール・ド・熊野2017第2ステージ
第11回 トマ・ルバ個人総合優勝 ツール・ド・インドネシア2019第5ステージ
第12回 マルコス・ガルシア個人総合優勝 ツール・ド・北海道2017第3ステージ
第13回 トマ・ルバ、ステージ優勝&山岳賞獲得 インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン2019第4ステージ
第1回 山本元喜優勝 全日本選手権ロードレース2018
第2回 中島康晴優勝 スリランカ Tカップ2018第1ステージ
第3回 中島康晴個人総合優勝 スリランカ Tカップ2018第3ステージ
第4回 椿大志優勝 ツール・ド・モルッカ2017第4ステージ
第5回 マルコス・ガルシア優勝 ツアー・オブ・ジャパン2017第7ステージ
第6回 トマ・ルバ優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第5ステージ
第7回 マルコス・ガルシア優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第6ステージ
第8回 マルコス・ガルシア個人総合優勝 ツアー・オブ・ジャパン2018第8ステージ
第9回 トマ・ルバ優勝 ツール・ド・熊野2019第2ステージ
第10回 トマ・ルバ優勝 ツール・ド・熊野2017第2ステージ
第11回 トマ・ルバ個人総合優勝 ツール・ド・インドネシア2019第5ステージ
第12回 マルコス・ガルシア個人総合優勝 ツール・ド・北海道2017第3ステージ
第13回 トマ・ルバ、ステージ優勝&山岳賞獲得 インターナショナル・ツール・ド・バニュワンギ・イジェン2019第4ステージ
■まえがき
毎ステージのようにアタックの応酬となっていた大会は、この第4ステージで形勢が明確となります。
というのも、この大会最大にして唯一でもある本格山岳ステージであり、それもアジア屈指の超級山岳であるキャメロンハイランド頂上フィニッシュが設けられたからにほかなりません。
ショートステージながら、スタートからハードな上りが繰り返しやってくるルート設定は、KINAN Cycling Teamにとってはお誂え向き。
レース序盤に形成された先頭グループに次々と入り込み、完全に主導権を握ったことも、この結果を大きく引き寄せたものとなりました。
2019年シーズンでも最高のレースの1つに数えられる大勝利でしたが、そこに至るまでの過程も忘れられないものとなりました。
開催地マレーシアへの出発が大型台風によって遅れ、遠征メンバーの足並みがそろったのは大会開幕後。
最も遅れて合流したのが私であるのですが、チームはもとより、その事情を知った大会主催者が現地に降り立つまでこまめにレース周辺の情報を提供してくれ、合流後も日々トラブルはなかったかと確認に来てくれていました。
秒刻みで変化のあるロードレースの遠征ですが、この経験はホスピタリティのあり方を改めて考える機会にもなりました。
-メディアオフィサー 福光俊介
毎ステージのようにアタックの応酬となっていた大会は、この第4ステージで形勢が明確となります。
というのも、この大会最大にして唯一でもある本格山岳ステージであり、それもアジア屈指の超級山岳であるキャメロンハイランド頂上フィニッシュが設けられたからにほかなりません。
ショートステージながら、スタートからハードな上りが繰り返しやってくるルート設定は、KINAN Cycling Teamにとってはお誂え向き。
レース序盤に形成された先頭グループに次々と入り込み、完全に主導権を握ったことも、この結果を大きく引き寄せたものとなりました。
2019年シーズンでも最高のレースの1つに数えられる大勝利でしたが、そこに至るまでの過程も忘れられないものとなりました。
開催地マレーシアへの出発が大型台風によって遅れ、遠征メンバーの足並みがそろったのは大会開幕後。
最も遅れて合流したのが私であるのですが、チームはもとより、その事情を知った大会主催者が現地に降り立つまでこまめにレース周辺の情報を提供してくれ、合流後も日々トラブルはなかったかと確認に来てくれていました。
秒刻みで変化のあるロードレースの遠征ですが、この経験はホスピタリティのあり方を改めて考える機会にもなりました。
-メディアオフィサー 福光俊介
名峰キャメロンハイランドでマルコス、トマがワン・ツー
マルコスはリーダージャージ獲得でツアー・オブ・ペニンシュラ制覇に王手
マルコスはリーダージャージ獲得でツアー・オブ・ペニンシュラ制覇に王手
●ツアー・オブ・ペニンシュラ(UCIアジアツアー2.1)
第4ステージ スンガイ・コヤン~キャメロンハイランド 89.5km
●KINAN Cycling Team出場選手
椿大志
マルコス・ガルシア
山本大喜
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
第4ステージ スンガイ・コヤン~キャメロンハイランド 89.5km
●KINAN Cycling Team出場選手
椿大志
マルコス・ガルシア
山本大喜
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
新城雄大
マレーシアで開催中のステージレース「ツアー・オブ・ペニンシュラ(Tour of Peninsular、UCIアジアツアー2.1)」は大会4日目。
この日はアジア屈指の超級山岳キャメロンハイランドの頂上フィニッシュが設定され、KINAN Cycling Teamはマルコス・ガルシアとトマ・ルバがワン・ツーフィニッシュを達成。
椿大志と新城雄大からのホットラインも完全に機能し、同国が誇る名峰をチーム全体で征服した。
この日はアジア屈指の超級山岳キャメロンハイランドの頂上フィニッシュが設定され、KINAN Cycling Teamはマルコス・ガルシアとトマ・ルバがワン・ツーフィニッシュを達成。
椿大志と新城雄大からのホットラインも完全に機能し、同国が誇る名峰をチーム全体で征服した。
大会は後半戦へと突入。
ここまでの3ステージはいずれも平坦コースだったが、いよいよ今大会の最難関ステージを迎える。
89.5kmとショートステージながら、スタート直後から上り基調となり、中盤から本格的に山岳区間へ。
78km地点で1級山岳リングレットを越えると、向かうは超級山岳のキャメロンハイランドへ。
標高1440mの頂上にフィニッシュラインが敷かれるが、その手前5kmは細かな変化があり、まさに選手たちの脚を試す難度の高い舞台。
今大会の総合争いの形勢を明確にする最も重要な1日となる。
ここまでの3ステージはいずれも平坦コースだったが、いよいよ今大会の最難関ステージを迎える。
89.5kmとショートステージながら、スタート直後から上り基調となり、中盤から本格的に山岳区間へ。
78km地点で1級山岳リングレットを越えると、向かうは超級山岳のキャメロンハイランドへ。
標高1440mの頂上にフィニッシュラインが敷かれるが、その手前5kmは細かな変化があり、まさに選手たちの脚を試す難度の高い舞台。
今大会の総合争いの形勢を明確にする最も重要な1日となる。
KINAN Cycling Teamはここまで3ステージをクリアし、このステージで勝負をかける。
マルコス、トマ、サルバドール・グアルディオラのクライマーたちを中心に、椿大志、山本大喜、新城雄大の登坂力とスピードを備える選手たちがレースを構築していく。
マルコス、トマ、サルバドール・グアルディオラのクライマーたちを中心に、椿大志、山本大喜、新城雄大の登坂力とスピードを備える選手たちがレースを構築していく。
その狙い通り、KINAN勢がスタート直後から攻撃的な走りを展開する。
まずマルコスと椿が加わった逃げ狙いの動きに、新城とトマが追随。
上りと下りを繰り返す間に先行する選手たちとメイン集団とのタイム差は広がっていき、やがて約20人の先頭グループとして固まる。
KINAN勢はそのまま4選手がレースをリードする形になった。
まずマルコスと椿が加わった逃げ狙いの動きに、新城とトマが追随。
上りと下りを繰り返す間に先行する選手たちとメイン集団とのタイム差は広がっていき、やがて約20人の先頭グループとして固まる。
KINAN勢はそのまま4選手がレースをリードする形になった。
先頭グループは主要チームの多くが選手を送り込んだこともあり、順調に貯金を増やしていく。
4人を送り込んだことでレースの主導権を握ったKINAN勢は、個人総合で上位が見える位置を走るマルコスを軸に、トマ、椿、新城がペースメイク。
これが奏功し、距離を追うごとに先行メンバーの人数を減らしていく。
4人を送り込んだことでレースの主導権を握ったKINAN勢は、個人総合で上位が見える位置を走るマルコスを軸に、トマ、椿、新城がペースメイク。
これが奏功し、距離を追うごとに先行メンバーの人数を減らしていく。
こうした流れから、62km地点に設置されたこの日2つ目の中間スプリントポイントでマルコスが上位通過を狙って加速。
新城のリードアウトも利き、マルコスを2位通過させることに成功。
ボーナスタイム2秒を獲得した。
新城のリードアウトも利き、マルコスを2位通過させることに成功。
ボーナスタイム2秒を獲得した。
レースが残り25kmを切ると、いよいよ本格的に山岳区間へと入っていく。
依然KINAN勢のペースメイクが続き、椿の牽引で次々とライバルを振り落としていく。
椿が役目を終えると、満を持してトマがコントロールへ。
さらに人数が絞られていき、1級山岳リングレットを通過する頃には、先頭にはトマとマルコスを含む4人となっていた。
依然KINAN勢のペースメイクが続き、椿の牽引で次々とライバルを振り落としていく。
椿が役目を終えると、満を持してトマがコントロールへ。
さらに人数が絞られていき、1級山岳リングレットを通過する頃には、先頭にはトマとマルコスを含む4人となっていた。
いよいよ、残すは頂上にフィニッシュが敷かれるキャメロンハイランド。
上りを迎えると4人の形成に変化が見られ、ここまでトマのペーシングで脚を残していたマルコスがついに動き出す。
他選手の厳しいチェックもありながら、残り6kmで一気のスピードアップ。
完全に独走態勢に持ち込むと、追う選手たちとの差はあっという間に広がっていく。
マルコスの後ろでは、トマが他選手の抑えに回り追撃の芽を摘み取っていく。
終始レースを掌握したKINAN勢。
勝負を託されたマルコスは最後までスピードを緩めることなく、単独でフィニッシュへ。
キャメロンハイランド頂上に集まった多くの観衆からの祝福を受けながら勝利の瞬間を迎えた。
上りを迎えると4人の形成に変化が見られ、ここまでトマのペーシングで脚を残していたマルコスがついに動き出す。
他選手の厳しいチェックもありながら、残り6kmで一気のスピードアップ。
完全に独走態勢に持ち込むと、追う選手たちとの差はあっという間に広がっていく。
マルコスの後ろでは、トマが他選手の抑えに回り追撃の芽を摘み取っていく。
終始レースを掌握したKINAN勢。
勝負を託されたマルコスは最後までスピードを緩めることなく、単独でフィニッシュへ。
キャメロンハイランド頂上に集まった多くの観衆からの祝福を受けながら勝利の瞬間を迎えた。
マルコスの歓喜から50秒後、大車輪の働きを見せたトマがこちらも単独でフィニッシュラインへ。
他選手を振り切り、2位を確保しワン・ツーフィニッシュを達成した。
さらに50秒遅れて3位争い、メイン集団でレースを進めた選手たちの多くは、マルコスから3分以上のタイム差でレースを終えることとなった。
他選手を振り切り、2位を確保しワン・ツーフィニッシュを達成した。
さらに50秒遅れて3位争い、メイン集団でレースを進めた選手たちの多くは、マルコスから3分以上のタイム差でレースを終えることとなった。
これらの結果から、このステージを制したマルコスが狙い通りにリーダージャージを確保。
あわせて、山岳ポイントも大量に稼いだことから山岳賞のレッドジャージも手にしている。
チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で競うチーム総合でも首位となり、最重要ステージで個人・チームそれぞれの強さを発揮した。
あわせて、山岳ポイントも大量に稼いだことから山岳賞のレッドジャージも手にしている。
チーム内ステージ上位3選手のタイム合算で競うチーム総合でも首位となり、最重要ステージで個人・チームそれぞれの強さを発揮した。
ツアー・オブ・ペニンシュラ第4ステージ(89.5km)結果
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 2時間21分12秒
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +50秒
3 オディプルノモ・セティアワン(インドネシア、PGNサイクリングチーム) +1分41秒
4 エドガー・ノハレス(スペイン、タイユアンミオジェサイクリング)
5 ジェシー・フートンビー(オーストラリア、オリバーズリアルフードレーシング) +3分12秒
6 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム)
14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分40秒
34 山本大喜(KINAN Cycling Team) +5分28秒
61 椿大志(KINAN Cycling Team) +12分51秒
73 新城雄大(KINAN Cycling Team) +14分51秒
個人総合
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 13時間39分41秒
2 イゴール・チザン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +3分2秒
3 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +3分24秒
4 ゴー・チュンファン(シンガポール、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +4分2秒
5 ムハマドヌルアイマン・モハドザリフ(マレーシア、チーム サプラサイクリング) +4分19秒
6 エルチン・アサドフ(アゼルバイジャン、アゼルバイジャンナショナルチーム) +4分20秒
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +4分23秒
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分52秒
53 椿大志(KINAN Cycling Team) +17分54秒
61 新城雄大(KINAN Cycling Team) +19分53秒
62 山本大喜(KINAN Cycling Team) +19分58秒
山岳賞
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 37pts
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 35pts
チーム総合
1 KINAN Cycling Team 41時間8分36秒
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 2時間21分12秒
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +50秒
3 オディプルノモ・セティアワン(インドネシア、PGNサイクリングチーム) +1分41秒
4 エドガー・ノハレス(スペイン、タイユアンミオジェサイクリング)
5 ジェシー・フートンビー(オーストラリア、オリバーズリアルフードレーシング) +3分12秒
6 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム)
14 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分40秒
34 山本大喜(KINAN Cycling Team) +5分28秒
61 椿大志(KINAN Cycling Team) +12分51秒
73 新城雄大(KINAN Cycling Team) +14分51秒
個人総合
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 13時間39分41秒
2 イゴール・チザン(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +3分2秒
3 メトケル・イヨブ(エリトリア、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +3分24秒
4 ゴー・チュンファン(シンガポール、トレンガヌ.INC・TSGサイクリングチーム) +4分2秒
5 ムハマドヌルアイマン・モハドザリフ(マレーシア、チーム サプラサイクリング) +4分19秒
6 エルチン・アサドフ(アゼルバイジャン、アゼルバイジャンナショナルチーム) +4分20秒
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +4分23秒
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +4分52秒
53 椿大志(KINAN Cycling Team) +17分54秒
61 新城雄大(KINAN Cycling Team) +19分53秒
62 山本大喜(KINAN Cycling Team) +19分58秒
山岳賞
1 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) 37pts
2 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 35pts
チーム総合
1 KINAN Cycling Team 41時間8分36秒
※レースレポートは2019年10月18日付メディアリリースから
※レースレポートの一部に加筆・修正・削除を施しています
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Race report, Photos, Re-edit: Syunsuke FUKUMITSU
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