NEWS
ヘラルド・サン・ツアー 第3ステージ レポート
ヘラルド・サン・ツアーは今大会最長の第3ステージ
サルバドールがチーム最上位12位、トマとマルコスも総合順位キープ
サルバドールがチーム最上位12位、トマとマルコスも総合順位キープ
●ジャイコ・ヘラルド・サン・ツアー(UCIオセアニアツアー2.1)
第3ステージ ブライト-ワンガラッタ 178.1km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
第3ステージ ブライト-ワンガラッタ 178.1km
●KINAN Cycling Team出場選手
山本元喜
椿大志
マルコス・ガルシア
サルバドール・グアルディオラ
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
KINAN Cycling Teamが出場しているオーストラリアのステージレース、ヘラルド・サン・ツアーは2月7日に第3ステージが行われた。
全ステージ中最長の178.1kmのステージは、サルバドール・グアルディオラがチーム最上位の12位でフィニッシュ。
個人総合で上位が見える位置につけるトマ・ルバ、マルコス・ガルシアもメイン集団でレースを終えて、次のステージへと向かうことになった。
今大会最初の山頂フィニッシュとなった第2ステージでチームは、序盤に山本元喜が逃げグループでレースを展開。
山岳を前に集団へと戻るが、その上りでサルバドールがアタック。
これも集団にキャッチされるが、プロトンを活性化させるきっかけとなった。
そして、最終的にトマがステージ9位。
個人総合でも9位につけている。
全ステージ中最長の178.1kmのステージは、サルバドール・グアルディオラがチーム最上位の12位でフィニッシュ。
個人総合で上位が見える位置につけるトマ・ルバ、マルコス・ガルシアもメイン集団でレースを終えて、次のステージへと向かうことになった。
今大会最初の山頂フィニッシュとなった第2ステージでチームは、序盤に山本元喜が逃げグループでレースを展開。
山岳を前に集団へと戻るが、その上りでサルバドールがアタック。
これも集団にキャッチされるが、プロトンを活性化させるきっかけとなった。
そして、最終的にトマがステージ9位。
個人総合でも9位につけている。
フォールズ・クリークは前日の激闘から一転、静かな朝を迎えた
大会の中日となる第3ステージは、その距離もさることながら、スタートして早々にやってくる標高800mまで上るカテゴリー山岳や、大小さまざまなアップダウンをこなしながら進行していくことになる。
レース後半に入って平坦基調がしばし続くが、フィニッシュ前約16kmで上る3級山岳もポイントの区間となり得る。
あらゆる流れが想定され、タフなレース展開への対応力も試される1日となる。
レース後半に入って平坦基調がしばし続くが、フィニッシュ前約16kmで上る3級山岳もポイントの区間となり得る。
あらゆる流れが想定され、タフなレース展開への対応力も試される1日となる。
トマ・ルバは前日のステージ9位を受けて、第3ステージの作戦について現地テレビに語った
スタートが切られると、やはりスタート直後から激しい攻撃の応酬となった。
出入りの多い状況はこの日1つ目の山岳の上りでも続き、やがて集団はいくつにも割れる。
頂上を越え、下りを終える頃には約60人が先頭集団を形成し、その後方でも数十人単位のパックが先頭復帰を目指し急ぐ。
先頭集団では、さらなる絞り込みを狙ったペースアップや、逃げ狙いのアタックが頻発した。
出入りの多い状況はこの日1つ目の山岳の上りでも続き、やがて集団はいくつにも割れる。
頂上を越え、下りを終える頃には約60人が先頭集団を形成し、その後方でも数十人単位のパックが先頭復帰を目指し急ぐ。
先頭集団では、さらなる絞り込みを狙ったペースアップや、逃げ狙いのアタックが頻発した。
50km地点でアタックを成功させた逃げグループ
この状況が落ち着いたのは、スタートから50kmを迎える頃。
8人の逃げグループが決まると、実質のメイン集団となっていた先頭集団がレースのコントロールにシフト。
これをきっかけに、後方に取り残されていた選手たちも続々と集団に復帰することとなる。
KINAN勢は一時、トマとマルコス、サルバドールが先頭集団でレースを進めていたが、山本元喜、椿大志、中島康晴も前方復帰に成功した。
8人の逃げグループが決まると、実質のメイン集団となっていた先頭集団がレースのコントロールにシフト。
これをきっかけに、後方に取り残されていた選手たちも続々と集団に復帰することとなる。
KINAN勢は一時、トマとマルコス、サルバドールが先頭集団でレースを進めていたが、山本元喜、椿大志、中島康晴も前方復帰に成功した。
メイン集団でレースを進める椿大志
その後、前を行く8人とメイン集団とは最大タイム差4分で進行。
レース半ばを過ぎるとUCIワールドチーム勢を中心に集団のペースを徐々に上げて、そのタイム差を縮めていく。
一方の先頭グループも距離を追うごとに人数を絞り込みながら、逃げ切りのチャンスに賭ける。
しかし、後半に入ると勢いは完全にメイン集団が勝り、フィニッシュまで残り11kmとなったところで最後まで粘っていた3人を吸収した。
タイミングを同じくして、メイン集団ではこの日最後のカテゴリー山岳である3級の上りでスピードアップを図り、人数が一気に絞り込まれる。
これによりKINAN勢ではトマ、マルコス、サルバドールが残り、そのままフィニッシュを目指していくことになった。
レース半ばを過ぎるとUCIワールドチーム勢を中心に集団のペースを徐々に上げて、そのタイム差を縮めていく。
一方の先頭グループも距離を追うごとに人数を絞り込みながら、逃げ切りのチャンスに賭ける。
しかし、後半に入ると勢いは完全にメイン集団が勝り、フィニッシュまで残り11kmとなったところで最後まで粘っていた3人を吸収した。
タイミングを同じくして、メイン集団ではこの日最後のカテゴリー山岳である3級の上りでスピードアップを図り、人数が一気に絞り込まれる。
これによりKINAN勢ではトマ、マルコス、サルバドールが残り、そのままフィニッシュを目指していくことになった。
ステージ優勝はミッチェルトン・スコットのカーデン・グローブス選手
この日のステージ優勝争いは、絞り込まれた集団でのスプリント。
最終局面で前方に位置したサルバドールが12位となり、チーム最上位。
トマ、マルコスも問題なくフィニッシュラインを通過した。
最終局面で前方に位置したサルバドールが12位となり、チーム最上位。
トマ、マルコスも問題なくフィニッシュラインを通過した。
12位でフィニッシュするサルバドール・グアルディオラ
そのほか、山本、椿、中島も後方のグループでレースを完了。
新城雄大が途中でリタイアに終わったため、翌日のステージからは6選手で戦っていくこととなる。
このステージまでを終えた時点での個人総合成績では、トマが前日からの9位をキープ。
マルコスが1つ順位を上げて、14位としている。
新城雄大が途中でリタイアに終わったため、翌日のステージからは6選手で戦っていくこととなる。
このステージまでを終えた時点での個人総合成績では、トマが前日からの9位をキープ。
マルコスが1つ順位を上げて、14位としている。
個人総合9位を維持したトマ・ルバ
いよいよ、大会はクイーンステージを迎える。
翌8日に行われる第4ステージは、標高約1400mのマウント・ブラー頂上をめがけての山岳決戦。
中盤にはトルミーの丘越えも控えており、どれだけ消耗を避けてマウント・ブラーへと入っていけるかが勝負のポイント。
最終の第5ステージは平坦基調とあり、マウント・ブラーを上り終えた時点での総合成績がそのまま最終結果に反映される可能性が高い。
大会のハイライトとなる1日に向け、KINAN Cycling Teamもトマとマルコスの上位進出をかけて戦っていく。
翌8日に行われる第4ステージは、標高約1400mのマウント・ブラー頂上をめがけての山岳決戦。
中盤にはトルミーの丘越えも控えており、どれだけ消耗を避けてマウント・ブラーへと入っていけるかが勝負のポイント。
最終の第5ステージは平坦基調とあり、マウント・ブラーを上り終えた時点での総合成績がそのまま最終結果に反映される可能性が高い。
大会のハイライトとなる1日に向け、KINAN Cycling Teamもトマとマルコスの上位進出をかけて戦っていく。
ジャイコ・ヘラルド・サン・ツアー2020 第3ステージ(178.1km)結果
1 カーデン・グローブス(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 4時間7分27秒
2 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チーム サンウェブ) +0秒
3 ミヒケル・レイム(エストニア、イスラエル・スタートアップネイション)
4 モレノ・ホフラント(オランダ、EFプロサイクリング)
5 マイケル・ライス(オーストラリア、ARAプロサイクリング・サンシャインコースト)
6 マイケル・フライバーグ(オーストラリア、ARAプロサイクリング・サンシャインコースト) +2秒
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
20 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
28 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
58 中島康晴(KINAN Cycling Team) +4分26秒
60 山本元喜(KINAN Cycling Team)
69 椿大志(KINAN Cycling Team)
DNF 新城雄大(KINAN Cycling Team)
個人総合
1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 9時間50分30秒
2 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +4秒
3 セバスティアン・バーウィック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +6秒
4 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング) +23秒
5 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チーム サンウェブ) +47秒
6 ジェシー・イワート(オーストラリア、チーム サプラサイクリング) +59秒
9 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分15秒
14 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分21秒
28 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +9分7秒
64 椿大志(KINAN Cycling Team) +24分1秒
69 中島康晴(KINAN Cycling Team) +25分42秒
70 山本元喜(KINAN Cycling Team) +25分49秒
ポイント賞
1 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チーム サンウェブ) 18pts
山岳賞
1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 30pts
チーム総合
1 チーム サンウェブ 29時間33分44秒
5 KINAN Cycling Team +10分29秒
1 カーデン・グローブス(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) 4時間7分27秒
2 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チーム サンウェブ) +0秒
3 ミヒケル・レイム(エストニア、イスラエル・スタートアップネイション)
4 モレノ・ホフラント(オランダ、EFプロサイクリング)
5 マイケル・ライス(オーストラリア、ARAプロサイクリング・サンシャインコースト)
6 マイケル・フライバーグ(オーストラリア、ARAプロサイクリング・サンシャインコースト) +2秒
12 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team)
20 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
28 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team)
58 中島康晴(KINAN Cycling Team) +4分26秒
60 山本元喜(KINAN Cycling Team)
69 椿大志(KINAN Cycling Team)
DNF 新城雄大(KINAN Cycling Team)
個人総合
1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 9時間50分30秒
2 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +4秒
3 セバスティアン・バーウィック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +6秒
4 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFプロサイクリング) +23秒
5 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チーム サンウェブ) +47秒
6 ジェシー・イワート(オーストラリア、チーム サプラサイクリング) +59秒
9 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1分15秒
14 マルコス・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +2分21秒
28 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、KINAN Cycling Team) +9分7秒
64 椿大志(KINAN Cycling Team) +24分1秒
69 中島康晴(KINAN Cycling Team) +25分42秒
70 山本元喜(KINAN Cycling Team) +25分49秒
ポイント賞
1 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チーム サンウェブ) 18pts
山岳賞
1 ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、チーム サンウェブ) 30pts
チーム総合
1 チーム サンウェブ 29時間33分44秒
5 KINAN Cycling Team +10分29秒
●選手コメント
・サルバドール・グアルディオラ
「まずまずの調子で今日を迎えられた。1つ目の山岳で人数が一気に絞られたが、トマとマルコスとともに残ることができた。それからは前方でレースを進めることを心掛けて、リーダーチーム(チーム サンウェブ)がコントロールした最後の上りも上手くクリアできた。スプリントの感触もよくて、日を追うごとに調子が上がってきている実感がある。明日はもっとよいコンディションで走れると思う。
明日(第4ステージ)はトマとマルコスのケアを最優先する。彼らは総合上位が狙えるし、タイム差的にもトップ5に食い込むチャンスがあると思うので、チームとしてトライしていきたい。
スペインの冬は寒く、雪も多かったので、シーズンオフのトレーニングから今に至るまで厳しい面もあったが、暖かいオーストラリアでハイレベルのレースに出場できているので、コンディションは上がってきている。レースを経るごとに調子を上げていけると思うので、春にはパーフェクトなコンディションにできるはずだ」
・サルバドール・グアルディオラ
「まずまずの調子で今日を迎えられた。1つ目の山岳で人数が一気に絞られたが、トマとマルコスとともに残ることができた。それからは前方でレースを進めることを心掛けて、リーダーチーム(チーム サンウェブ)がコントロールした最後の上りも上手くクリアできた。スプリントの感触もよくて、日を追うごとに調子が上がってきている実感がある。明日はもっとよいコンディションで走れると思う。
明日(第4ステージ)はトマとマルコスのケアを最優先する。彼らは総合上位が狙えるし、タイム差的にもトップ5に食い込むチャンスがあると思うので、チームとしてトライしていきたい。
スペインの冬は寒く、雪も多かったので、シーズンオフのトレーニングから今に至るまで厳しい面もあったが、暖かいオーストラリアでハイレベルのレースに出場できているので、コンディションは上がってきている。レースを経るごとに調子を上げていけると思うので、春にはパーフェクトなコンディションにできるはずだ」