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KINAN RACING

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三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ 決勝・交流戦レースレポート

三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ
決勝・交流戦とも見せ場を作り会場を盛り上げる
2022年の国内ロードシーンの開幕戦「三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ」は、大会2日目の3月20日に決勝レースや交流戦を実施。
前日の予選を勝ち上がった中島康晴と新城雄大が決勝レースで上位争いに参戦。
最終的に中島が11位で終えた。
また、交流戦では畑中勇介が単独逃げ切りに成功。
圧巻の走りに会場内が大きな盛り上がりを見せた。
ジャパンサイクルリーグ(JCL)、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)、日本学生自転車競技連盟(JICF)、3団体の加盟チームがそろった大会として注目度が高まった今回。
大会1日目には各団体ごとの予選レースを実施。
それぞれ上位25人がこの日行われた決勝レースへと駒を進めた。
このうち、KINAN Racing Teamからは中島と新城が勝ち上がり。
大会の最後を飾るメインレースへと臨むこととなった。

舞台は予選と同様に、富士市のメインストリート・青葉通りに設けられた1.8kmの周回コース。
決勝は、予選から倍となる30周回・54kmで争われる。
スピード感と合わせて、めまぐるしく変わる展開は観る者の心を惹きつける。
75人による決勝レースは、予選の結果をもとにチームごとの出走者が変動。
最大5人出走から、1人で走ることになったチームまで、その状況はさまざま。
KINAN Racing Teamも2人と数的には不利な中でスタートを迎えた。

レースが始まると、地元・レバンテフジ静岡勢のファーストアタックをきっかけに逃げ狙いの動きが散発。
どれもメイン集団の容認が得られないまま序盤が過ぎていく。
11周目には新城が動いて5人ほどの先頭パックが形成されたが、ほどなくして集団へと引き戻された。
流れが大きく変わったのは、中間地点が近づく15周目。
4人の飛び出しをきっかけに、次々と力のある選手たちが合流。
11人まで膨らむと、足並みがそろったこともあって集団に対してリードを広げる。
ここではKINAN勢2人は集団に待機し、次の展開を待った。

優勝候補を含んだ先頭グループが優勢かと思われたレースだったが、フィニッシュまで残り6周になったあたりからチーム ブリヂストンサイクリングを中心にメイン集団のペースを上げる。
その差はみるみる縮まっていき、残り4周でふりだしに。
その後も断続的に数人がアタックを繰り出すも決定打には至らず。
残り2周では新城を含んだ6人が集団から飛び出したが、これも最終周回の鐘と同時に集団に吸収された。
それからは新城が中島を前線に引き上げてスプリント態勢へ。
7番手につけて最終の直線を迎えると、残り200mから優勝をかけたスピード勝負。
わずかな上り基調のスプリントで中島は11位だった。
出入りが激しく、一時は大人数の先頭グループが先行した中で、勝負どころを見極めてスプリントに挑んだKINANメンバー2選手。
上位入りを逃した悔しさを抱きつつも、展開を読んで冷静にレースを走り抜いたあたりに、シーズン初戦の収穫を見出している。
また、決勝レースに先立って行われた交流戦には、畑中のほか山本元喜、花田聖誠、トマ・ルバが出走。
それぞれ序盤から前線をうかがう積極的な走りを披露。
レース後半に形成された先頭グループに畑中が入ると、メイン集団との差を広げて終盤へ。
最終周回を前に単独でアタックを決めると、その後は完全に独走態勢。
後続に7秒差をつけて1着でフィニッシュラインを通過した。
まずは無事にシーズン開幕戦を終えたKINAN Racing Team。
今後は、主戦場の1つである「三菱地所 JCLプロロードレースツアー」に向けて準備を進める。
4月16日の「カンセキ真岡芳賀ロードレース」、同17日の「カンセキ宇都宮清原クリテリウム」で2022年シリーズの幕が開ける。
三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ 決勝(30周回・54km)結果

1 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)1時間16分35秒
2 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)+1秒
3 中川拳(愛三工業レーシングチーム)
4 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
5 今村駿介(チーム ブリヂストンサイクリング)
6 レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)
11 中島康晴(KINAN Racing Team)
55 新城雄大(KINAN Racing Team) +27秒 
(日本大学の一員として出走した仮屋和駿は29位)



三菱地所 富士クリテリウムチャンピオンシップ 交流戦(15周回・27km)結果
※KINAN Racing Teamの結果のみ

1 畑中勇介(KINAN Racing Team)38分33秒
7 花田聖誠(KINAN Racing Team)+16秒
15 山本元喜(KINAN Racing Team)+17秒
25 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+20秒
●選手コメント

・中島康晴
「レース中盤で逃げグループが形成されたが、スプリント力の高いチームが集団内に人数をそろえていたこともあり、(新城)雄大には焦らず集団でレースを進めるよう指示した。大人数の逃げを嫌ったチーム ブリヂストンサイクリングが集団のペースを上げたことで1つにまとまったが、終盤に逃げの動きがあればチャンスがあると思っていたので、そうなれば雄大にトライするよう話をしていた。

最終周回は8人ほどが先行する場面があって、雄大がその差を埋めてくれた。それからは7番手で最後の直線に入ったが、早めの加速が思い通りにはいかず、伸びきらないまま終わってしまった。

中盤に逃げグループが先行した際は、まったく焦ることはなかった。雄大とは次の動きに備えて待とうという話もしていた。チームとしてもう少し決勝に人数をそろえられていれば逃げの動きもできたと思うが、今回ばかりは2人でできることを精いっぱいやったつもり。これまで培ってきた雄大とのコンビネーションも今日はうまくいっていたと思う。

シーズン序盤に苦しんでも、そこから盛り返してチーム力を発揮してきた。特にこのチームではそれを強く感じている。個人的にも、最終シーズンと知って応援してくれる人が多いことにとても感謝している」
・新城雄大
「2人でのレースだったので、できることとできないこととを割り切って臨んでいた。終盤のアタックでチャンスが生まれる可能性があったのでチャレンジしたが、集団が強かった。ただ、逃げが決まるかどうか紙一重のところに自分が加わることができたのは収穫だった。

中島さんとの連携は4年間かけて築いてきて、これが最終シーズン。表彰台の頂点に立ってほしいので、そのために全力を尽くしたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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