後半戦突入のツール・ド・台湾
積極策を崩さず第4ステージも走り切る
積極策を崩さず第4ステージも走り切る
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
3月19日 第4ステージ 高雄市 146.44km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
3月19日 第4ステージ 高雄市 146.44km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが臨んでいるツール・ド・台湾は後半戦へ。
南部の街・高雄市に舞台を移して行われた第4ステージは、集団スプリントで決着。
序盤から再三の攻撃に出たKINANメンバーも最後まで崩れることなく走り終え、残る1日にすべてを賭ける構えとしている。
南部の街・高雄市に舞台を移して行われた第4ステージは、集団スプリントで決着。
序盤から再三の攻撃に出たKINANメンバーも最後まで崩れることなく走り終え、残る1日にすべてを賭ける構えとしている。

ここまでの3日間は雨や寒さが続き、台湾とは思えないコンディション下でのレースに。
それでもKINANメンバーの奮闘が目立っており、前日の第3ステージでは1日を通して攻撃的にレースを展開。
山越えによって20人ほどまでに絞り込まれたメイン集団から、ドリュー・モレがフィニッシュ前600mでアタック。逃げ切りかと思われる猛攻で見せ場を作った。
それでもKINANメンバーの奮闘が目立っており、前日の第3ステージでは1日を通して攻撃的にレースを展開。
山越えによって20人ほどまでに絞り込まれたメイン集団から、ドリュー・モレがフィニッシュ前600mでアタック。逃げ切りかと思われる猛攻で見せ場を作った。

残る2日間は、引き続き逃げやアタックから流れを引き寄せるべく、一層攻撃的な走りが求められる。
ステージ優勝を最重要視しながら、トップが見える位置で追走する個人・チームそれぞれの総合成績にもフォーカスする。
ステージ優勝を最重要視しながら、トップが見える位置で追走する個人・チームそれぞれの総合成績にもフォーカスする。

そんななかで迎える第4ステージは、台湾仏教の聖地・佛光山を出発し、3つの山越えの後に高雄の市街地へ。
中盤までに3つのカテゴリー山岳を立て続けにクリアするが、後半にかけては下り基調。
これまでのステージと同様に、ハイペースで進行することが予想されている。
中盤までに3つのカテゴリー山岳を立て続けにクリアするが、後半にかけては下り基調。
これまでのステージと同様に、ハイペースで進行することが予想されている。

この日もKINAN勢は狙い通りに序盤からアクションを起こしていく。
リアルスタートと同時に山本元喜がアタックを試み、続けざまに新城雄大も前線へ。
多くのチームが先行策でのレース展開を狙ったこともあり、逃げのグループ形成にはなかなか至らないが、活性化されたまま距離をこなしていく。
リアルスタートと同時に山本元喜がアタックを試み、続けざまに新城雄大も前線へ。
多くのチームが先行策でのレース展開を狙ったこともあり、逃げのグループ形成にはなかなか至らないが、活性化されたまま距離をこなしていく。

その流れが変わらぬままスタートから40kmを過ぎ、1回目の中間スプリントポイントへ。
チーム最上位の個人総合13位でスタートしているレイン・タラマエが上位通過でのボーナスタイム獲得を狙って前方に位置するが、ここは主導権を争う数チームに譲り、再び集団内で先を目指す形に。
この直後にはトマ・ルバが上りを利用してアタックを試みるなど、なおも集団は活発な状況。
やがて6人がメイン集団から数十秒のリードを得て、山岳区間へと入っていった。
チーム最上位の個人総合13位でスタートしているレイン・タラマエが上位通過でのボーナスタイム獲得を狙って前方に位置するが、ここは主導権を争う数チームに譲り、再び集団内で先を目指す形に。
この直後にはトマ・ルバが上りを利用してアタックを試みるなど、なおも集団は活発な状況。
やがて6人がメイン集団から数十秒のリードを得て、山岳区間へと入っていった。

6人の先頭グループには、個人総合上位の選手が数選手入ったこともあり、この状況を嫌ったチームが集団のペースをより速いものに。
立て続けにこなすカテゴリー山岳で集団が複数に割れるが、上位戦線を走るレイン、トマ、ドリューは安定してメイン集団に位置。
主要な上りを終えると後続選手たちが集団に合流し、勢いを増して先頭を行く選手たちに迫る。
フィニッシュまで50kmを切ると、レインやドリューが一時的ながら集団から先行。攻撃戦に拍車をかけた。
立て続けにこなすカテゴリー山岳で集団が複数に割れるが、上位戦線を走るレイン、トマ、ドリューは安定してメイン集団に位置。
主要な上りを終えると後続選手たちが集団に合流し、勢いを増して先頭を行く選手たちに迫る。
フィニッシュまで50kmを切ると、レインやドリューが一時的ながら集団から先行。攻撃戦に拍車をかけた。

115.84km地点に設置された2回目の中間スプリントは、逃げの選手たちがすべて押さえ、その後に集団が彼らをキャッチ。
新たに7人が飛び出したが、この頃にはスプリント勝負を狙うチームがメイン集団を統率し、タイム差を調整。
残り5kmで逃げの選手をとらえると、ステージ優勝争いはスプリントへとゆだねられた。
新たに7人が飛び出したが、この頃にはスプリント勝負を狙うチームがメイン集団を統率し、タイム差を調整。
残り5kmで逃げの選手をとらえると、ステージ優勝争いはスプリントへとゆだねられた。

KINANメンバーはいずれも最終局面をセーフティにクリアし、ステージを完了。問題なく次のステージへと駒を進めている。
レインの個人総合成績には変動なく、チーム最上位の13位でトップとは17秒差。
トマとドリューも23秒差で続いている。また、トップのエウスカルテル・エウスカディから10秒差で追っているチーム総合時間も2位をキープしている。
レインの個人総合成績には変動なく、チーム最上位の13位でトップとは17秒差。
トマとドリューも23秒差で続いている。また、トップのエウスカルテル・エウスカディから10秒差で追っているチーム総合時間も2位をキープしている。

台湾での激戦も残すところ1ステージ。大会最終日は、南部の文化と歴史の中心地・屏東県を走る121.41km。
台湾海峡に向かって南下したのち、北へと針路をとり直してフィナーレへ。
同地の特徴でもある平地の多い地形が生かされたレイアウトで、スピード感のあふれるレースで締めくくられることになる。
KINAN Racing Teamは一発逆転をかけて、最後の最後までアグレッシブな姿勢を維持する。
台湾海峡に向かって南下したのち、北へと針路をとり直してフィナーレへ。
同地の特徴でもある平地の多い地形が生かされたレイアウトで、スピード感のあふれるレースで締めくくられることになる。
KINAN Racing Teamは一発逆転をかけて、最後の最後までアグレッシブな姿勢を維持する。

ツール・ド・台湾 第4ステージ(146.44km)結果
1 イタマル・アインホルン(イスラエル・プレミアテック)3時間8分34秒
2 フィリッポ・フォルティン(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0秒
3 ポール・エヌカン(エウスカルテル・エウスカディ)
4 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)
5 カールパトリック・ラウク(クイックプロサイクリング)
6 ダヴィデ・ボンボイ(ユニベット・ティテマ・ロケッツ)
55 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
63 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
74 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
92 山本元喜(KINAN Racing Team)
99 新城雄大(KINAN Racing Team)+31秒
・個人総合時間
1 ブレディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック)11時間10分50秒
2 モーリッツ・クレッチュ(イスラエル・プレミアテック)+0秒
3 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ)+6秒
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
5 ジャコモ・バッラビオ(Hrinkow Advarics)+7秒
6 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)+11秒
13 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+17秒
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+23秒
17 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
68 新城雄大(KINAN Racing Team)+16分46秒
75 山本元喜(KINAN Racing Team)+18分25秒
・ポイント賞
26 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
40 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts
・山岳賞
13 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
・チーム総合
1 エウスカルテル・エウスカディ 24時間7分41秒
2 KINAN Racing Team +10秒
1 イタマル・アインホルン(イスラエル・プレミアテック)3時間8分34秒
2 フィリッポ・フォルティン(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+0秒
3 ポール・エヌカン(エウスカルテル・エウスカディ)
4 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)
5 カールパトリック・ラウク(クイックプロサイクリング)
6 ダヴィデ・ボンボイ(ユニベット・ティテマ・ロケッツ)
55 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
63 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
74 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
92 山本元喜(KINAN Racing Team)
99 新城雄大(KINAN Racing Team)+31秒
・個人総合時間
1 ブレディ・ギルモア(イスラエル・プレミアテック)11時間10分50秒
2 モーリッツ・クレッチュ(イスラエル・プレミアテック)+0秒
3 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ)+6秒
4 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)
5 ジャコモ・バッラビオ(Hrinkow Advarics)+7秒
6 シュテファン・デボッド(トレンガヌサイクリングチーム)+11秒
13 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+17秒
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+23秒
17 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
68 新城雄大(KINAN Racing Team)+16分46秒
75 山本元喜(KINAN Racing Team)+18分25秒
・ポイント賞
26 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
40 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)2pts
・山岳賞
13 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)6pts
・チーム総合
1 エウスカルテル・エウスカディ 24時間7分41秒
2 KINAN Racing Team +10秒

●選手コメント
トマ・ルバ
「ツール・ド・台湾はその年によって展開が大きく変わるので、プランニングが難しいレース。今日はとにかく攻撃をやめず、中間スプリントポイントでボーナスタイムを稼ぐことに力を注いだ。レインやドリューも良い位置につけているので、自分も含めた誰かが上位に行ければベストだった。結果としては昨日までとあまり変わらなかったけど、それもツール・ド・台湾のスタイルだと感じている。
(チーム総合では2位)私たちは今大会のベストチームのひとつだと思う。メンバー5人全員それぞれに調子が良いので、自信をもって走ることができている。明日のステージも全力でトライする。
最優先はレインの総合ジャンプアップ。明日は平坦コースだけど、攻撃しない手はないし、やれるだけのことはやらないといけない」
トマ・ルバ
「ツール・ド・台湾はその年によって展開が大きく変わるので、プランニングが難しいレース。今日はとにかく攻撃をやめず、中間スプリントポイントでボーナスタイムを稼ぐことに力を注いだ。レインやドリューも良い位置につけているので、自分も含めた誰かが上位に行ければベストだった。結果としては昨日までとあまり変わらなかったけど、それもツール・ド・台湾のスタイルだと感じている。
(チーム総合では2位)私たちは今大会のベストチームのひとつだと思う。メンバー5人全員それぞれに調子が良いので、自信をもって走ることができている。明日のステージも全力でトライする。
最優先はレインの総合ジャンプアップ。明日は平坦コースだけど、攻撃しない手はないし、やれるだけのことはやらないといけない」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU