ツール・ド・台湾第3ステージでトマ・ルバが敢闘賞
40km独走で大きなインパクトを残す
40km独走で大きなインパクトを残す
●ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)
第3ステージ
10月4日(火)
浪漫台三線 156.5km
・出場選手
マルコス・ガルシア
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
第3ステージ
10月4日(火)
浪漫台三線 156.5km
・出場選手
マルコス・ガルシア
トマ・ルバ
中島康晴
新城雄大
ツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)は中盤戦。
第3ステージが156.5kmで争われ、トマ・ルバがレース後半の40kmを独走。
最終盤でメイン集団に捕まったものの、この日一番の印象的な走りでステージ敢闘賞を獲得した。
個人総合3位につけるマルコス・ガルシアはその座をキープしている。
第3ステージが156.5kmで争われ、トマ・ルバがレース後半の40kmを独走。
最終盤でメイン集団に捕まったものの、この日一番の印象的な走りでステージ敢闘賞を獲得した。
個人総合3位につけるマルコス・ガルシアはその座をキープしている。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_09-920x613.jpg)
台湾を南へと進行中の大会は、この日が3日目。
新竹市から台中市までのルートは、別名「ロマンチック街道」と呼ばれる国道3号線を進行。
台湾の文化・文明が興った地域と言われ、コース周辺には豊かな自然が広がる。
レース前半で2カ所の中間スプリントポイントを過ぎると、中盤には1級山岳を登坂。
その後無印の上りもこなしつつ、起伏のある後半のコースへ。
この時期としては珍しい気温30度超えの日々が続き、消耗戦の色が濃くなってきている。
KINAN Racing Teamは前日にマルコスがステージ3位で、個人総合でも同順位につける。
トップとの総合タイム差は46秒。このステージを含む3日間で勝負をかける。
新竹市から台中市までのルートは、別名「ロマンチック街道」と呼ばれる国道3号線を進行。
台湾の文化・文明が興った地域と言われ、コース周辺には豊かな自然が広がる。
レース前半で2カ所の中間スプリントポイントを過ぎると、中盤には1級山岳を登坂。
その後無印の上りもこなしつつ、起伏のある後半のコースへ。
この時期としては珍しい気温30度超えの日々が続き、消耗戦の色が濃くなってきている。
KINAN Racing Teamは前日にマルコスがステージ3位で、個人総合でも同順位につける。
トップとの総合タイム差は46秒。このステージを含む3日間で勝負をかける。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_17-920x613.jpg)
迎えたレースは、早い段階で8選手が先頭グループを形成。
メイン集団はリーダーのチーム右京がコントロールし、その差を2分以内にとどめて進む。
前を行く選手たちを射程圏に捉えながら前半戦を終えると、中盤の重要局面である1級山岳へと入った。
この上りで先頭グループが崩壊。
一方でメイン集団はペースを上げて人数を絞りながら前とのタイム差を縮めていく。
頂上までにシャッフルし、先頭は単独で山頂を通過。ほどなくしてメイン集団も上りを終えた。
メイン集団はリーダーのチーム右京がコントロールし、その差を2分以内にとどめて進む。
前を行く選手たちを射程圏に捉えながら前半戦を終えると、中盤の重要局面である1級山岳へと入った。
この上りで先頭グループが崩壊。
一方でメイン集団はペースを上げて人数を絞りながら前とのタイム差を縮めていく。
頂上までにシャッフルし、先頭は単独で山頂を通過。ほどなくしてメイン集団も上りを終えた。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_43-920x613.jpg)
レース半ばの山岳区間を過ぎ、フィニッシュまで残り50kmとなったところでトマが動いた。
直前の下りで追いついてきた選手を含め、メイン集団が15人ほどとなっている中から飛び出すと、そのまま独走態勢に。
集団は再びチーム右京がコントロールを本格的に再開。
KINAN勢ではマルコスがこの中に残って、しばらくはトマの仕掛けに任せた。
快調に飛ばすトマは、集団に対して一時は2分近いタイム差まで広げる。
フィニッシュ前約20kmの位置に置かれた2級山岳も難なくクリアし、終盤へと突入。
メイン集団ではこのカテゴリー山岳の頂上を目前に活性化し始めて、トマとのタイム差が少しずつ縮まっていく。
それからも集団ではリーダージャージを着用するベンジャミン・ダイボール選手(チーム右京)みずからアタックするなど、勢いは増す一方。
アタックの応酬となった中から飛び出した1人にトマが追いつかれると、直後にメイン集団も合流。
トマは逃げ切りこそならずも、40km以上の独走劇を演じた。
直前の下りで追いついてきた選手を含め、メイン集団が15人ほどとなっている中から飛び出すと、そのまま独走態勢に。
集団は再びチーム右京がコントロールを本格的に再開。
KINAN勢ではマルコスがこの中に残って、しばらくはトマの仕掛けに任せた。
快調に飛ばすトマは、集団に対して一時は2分近いタイム差まで広げる。
フィニッシュ前約20kmの位置に置かれた2級山岳も難なくクリアし、終盤へと突入。
メイン集団ではこのカテゴリー山岳の頂上を目前に活性化し始めて、トマとのタイム差が少しずつ縮まっていく。
それからも集団ではリーダージャージを着用するベンジャミン・ダイボール選手(チーム右京)みずからアタックするなど、勢いは増す一方。
アタックの応酬となった中から飛び出した1人にトマが追いつかれると、直後にメイン集団も合流。
トマは逃げ切りこそならずも、40km以上の独走劇を演じた。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_45-920x613.jpg)
結果的に、メイン集団は17選手がなだれ込むようにフィニッシュへ。
トマが8位、マルコスが15位とまとめて、動きの激しかった1日を締めた。
これらの結果により、個人総合でもマルコス3位、トマ10位と前日からの順位をキープ。
トマが8位、マルコスが15位とまとめて、動きの激しかった1日を締めた。
これらの結果により、個人総合でもマルコス3位、トマ10位と前日からの順位をキープ。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_47-920x613.jpg)
そして何より、レースを大きく動かしたトマがこの日の敢闘賞を獲得。
表彰台ではスペシャルジャージが贈呈され、現地関係者から大きな祝福を受けた。
表彰台ではスペシャルジャージが贈呈され、現地関係者から大きな祝福を受けた。
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_55-1-920x613.jpg)
大会は残すところ2ステージ。翌5日に行われる第4ステージは、内湾南部の主要都市・高雄が舞台。
155.6kmのコースは、中盤に2カ所の3級山岳が待ち受ける。
また、この大会では初めて採用されるルートがあり、山岳にカテゴライズされないものの約20kmに及ぶ上り基調が続く。
かたや、終盤の30kmはほぼフラット。
今大会に臨むスプリンターの多くがねらい目としているステージで、スピード感に満ちたレース後半となりそうだ。
155.6kmのコースは、中盤に2カ所の3級山岳が待ち受ける。
また、この大会では初めて採用されるルートがあり、山岳にカテゴライズされないものの約20kmに及ぶ上り基調が続く。
かたや、終盤の30kmはほぼフラット。
今大会に臨むスプリンターの多くがねらい目としているステージで、スピード感に満ちたレース後半となりそうだ。
ツール・ド・台湾 第3ステージ(156.5km)結果
1 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) 3時間55分36秒
2 ステファン・ベネット(フランス、ユーロサイクリングティップス)+0秒
3 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)
4 風間翔眞(シマノレーシング)
5 ジェームス・ジョバー(イギリス、クウェートプロサイクリング)
6 ジャンバルジャミツ・サインバーヤル(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)
8 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
15 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)
22 中島康晴(KINAN Racing Team)+11分9秒
39 新城雄大(KINAN Racing Team)+19分38秒
個人総合時間賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) 8時間40分8秒
2 サム・カルヴァーウェル(イギリス、トリニティレーシング)+35秒
3 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+46秒
4 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)+1分45秒
5 フォン・チュンカイ(台湾ナショナルチーム)+1分49秒
6 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)+1分54秒
10 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分56秒
28 中島康晴(KINAN Racing Team)+19分38秒
35 新城雄大(KINAN Racing Team)+22分10秒
ポイント賞
1 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) 20pts
15 中島康晴(KINAN Racing Team)11pts
18 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)8pts
31 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)1pt
山岳賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) 33pts
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)16pts
7 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)16pts
12 中島康晴(KINAN Racing Team)3pts
チーム総合
1 台湾ナショナルチーム 26時間7分24秒
2 KINAN Racing Team +9分27秒
ステージ敢闘賞(第3ステージ)
トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
1 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) 3時間55分36秒
2 ステファン・ベネット(フランス、ユーロサイクリングティップス)+0秒
3 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)
4 風間翔眞(シマノレーシング)
5 ジェームス・ジョバー(イギリス、クウェートプロサイクリング)
6 ジャンバルジャミツ・サインバーヤル(モンゴル、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)
8 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
15 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)
22 中島康晴(KINAN Racing Team)+11分9秒
39 新城雄大(KINAN Racing Team)+19分38秒
個人総合時間賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) 8時間40分8秒
2 サム・カルヴァーウェル(イギリス、トリニティレーシング)+35秒
3 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)+46秒
4 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング)+1分45秒
5 フォン・チュンカイ(台湾ナショナルチーム)+1分49秒
6 レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京)+1分54秒
10 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+1分56秒
28 中島康晴(KINAN Racing Team)+19分38秒
35 新城雄大(KINAN Racing Team)+22分10秒
ポイント賞
1 ルーク・ランペルティ(アメリカ、トリニティレーシング) 20pts
15 中島康晴(KINAN Racing Team)11pts
18 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)8pts
31 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)1pt
山岳賞
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム右京) 33pts
6 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)16pts
7 マルコス・ガルシア(KINAN Racing Team)16pts
12 中島康晴(KINAN Racing Team)3pts
チーム総合
1 台湾ナショナルチーム 26時間7分24秒
2 KINAN Racing Team +9分27秒
ステージ敢闘賞(第3ステージ)
トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
![](https://kinan.racing/wp-content/uploads/2022/10/20221004_TdTaiwan_st3_58-920x613.jpg)
●選手コメント
トマ・ルバ
「今日のプランは、チームとしてステージ優勝を狙うこととマルコスの個人総合を意識することだった。コース的にもチャレンジするべきだと思っていたし、その通りの走りができた。フィニッシュまでの距離があと少し短かったら良かったね(笑)。あと2ステージをしていこうと思う。
10年間アジアツアーを走ってきているが、年々レベルが上がっていることを実感しているし、久々のアジアのレースだけどチーム状態の良さに満足している。ここへ戻ってこれて本当にうれしいし、今後のモチベーションにもなる。トレーニングを積んでもっと良い結果を残したい」
トマ・ルバ
「今日のプランは、チームとしてステージ優勝を狙うこととマルコスの個人総合を意識することだった。コース的にもチャレンジするべきだと思っていたし、その通りの走りができた。フィニッシュまでの距離があと少し短かったら良かったね(笑)。あと2ステージをしていこうと思う。
10年間アジアツアーを走ってきているが、年々レベルが上がっていることを実感しているし、久々のアジアのレースだけどチーム状態の良さに満足している。ここへ戻ってこれて本当にうれしいし、今後のモチベーションにもなる。トレーニングを積んでもっと良い結果を残したい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU