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KINAN RACING

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西日本ロードクラシック レポート

Jプロツアー・西日本ロードクラシックは孫崎大樹の6位がチーム最上位
レース前半にリードしたトマはスプリント賞獲得で好調示す
●西日本ロードクラシック
7km×21周回=147km
兵庫県立播磨中央公園 特設周回コース

・出場選手
孫崎大樹
山本元喜
白川幸希
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
津田悠義
畑中勇介
ロードレースの国内リーグ・Jプロツアーは、4月16日に西日本ロードクラシックを兵庫県加東市・播磨中央公園で実施。
8人で挑んだKINAN Racing Teamは、レース前半からトマ・ルバを先頭グループに送り込み、混戦となった後半には5選手でレースの主導権争いへ。
最終的にスプリント決着となり、孫崎大樹がチーム最上位の6位で終えている。
また、トマは中間スプリントポイントを1位通過し、スプリント賞を獲得した。
2月から始まっているJプロツアーは、国内各地を転戦し今節が第5戦。
今回で57回目をとなる伝統レース、西日本ロードクラシックを迎えた。
この大会はこれまで広島開催で定着していたが、今年より兵庫県へ。
会場となる播磨中央公園は昨年までシリーズ開幕戦が行われていて好レースが繰り広げられていたこともあり、晴れて同大会の舞台に“昇格”した。

播磨中央公園内をめぐる1周7kmのコースは、平坦区間がなかなか見つけられないほどの起伏に富むレイアウト。
連続するコーナーも特徴的で、勝負どころでは集団内での位置取りや消耗度もポイントになる。
これを21周回し、147kmで争われる。獲得標高(登坂高度の累計値)は3360mを数える難コース。
シリーズ内でも重要レースに位置付けられ、上位選手をメインに付与されるポイントレートは上から2番目のゴールド。
優勝すると、500点が与えられる。
今節のKINAN Racing Teamは、孫崎大樹、山本元喜、白川幸希、宮崎泰史、トマ・ルバ、新城雄大、津田悠義、畑中勇介の8選手が出走。
シリーズ規定のチーム最大人数でのエントリーとなる。
また、津田はシリーズ内各レースで獲得したポイント合計による個人ランキングで3位。
23歳未満ではトップに位置し、ホワイトカラーのネクストリーダージャージでスタートラインにつく。
93選手が出場したレースは、1周目からKINAN勢が集団前方を固めて、いつでも攻められる構え。
他チームのエースクラスがたびたびアタックを仕掛けたこともあり、KINANメンバーもすぐにチェックへ動いた。
そうした中から、トマが4周目に集団から飛び出し、6人による先頭グループを形成。
戦力を有するチームがおおむねこの中に加わったこともあり、プロトン全体がいったん鎮静化。
周回を経るうちにトマたちは最大で2分40秒ほどのリードを得た。
ただ、それ以上のタイム差拡大は許されず、メイン集団は10周を終える頃には先頭6人を射程圏内に。
スタート時の好天が一転、強い雨が降り出すとさらに状勢は変化し、13周目の終わりにメイン集団が一気にスピードアップ。
一時的に集団が分裂し、その流れでトマたちのグループに後続が合流した。
レースがふりだしに戻って、30人が一団で進行。
ここにKINAN勢では孫崎、山本、白川、トマ、新城、津田が残り、重要な局面に備える。
やがて白川が後退したが、終盤に入っても5選手を維持し、他チームに対して数的優位は変わらず。
残り数周回となってマトリックスパワータグが主導権を握るが、KINANメンバーも隊列を組んで他チームをマーク。
集団の人数がほぼ変わらないまま進んだこともあり、勝負はスプリントにゆだねられることが決定的になった。
ついに迎えた最終周回。マトリックス勢のコントロールから流れを変えるべく、KINANメンバーが一気に前線へ。
トマ、山本、新城が孫崎と津田を引き上げ、最終局面へと送り出す。
アシストを受けた2人はフィニッシュ前1kmの上りで前へとポジショニング。
そして、最後のスプリントへと向かった。
力勝負になった優勝争いは、一歩届かず孫崎が6位、津田が9位。
トップ10に2選手を送り込んでレースを終えている。
また、前半に見せ場を作ったトマは、4周目終了時に設けられる中間スプリントポイントで1位通過し、スプリント賞を獲得した。
今季初勝利には届かなかったものの、各選手の状態が上向いており、先々のレースへのイメージはより鮮明に。
チームはすぐにキャンプに入り、コンディションと連携面の強化を進めていく。
なお次戦は、4月29日・30日の東日本ロードクラシック。
こちらも今節同様にレースレーティングが高く設定される、重要な2日間。
ここで勝って、来るビッグレースへ勢いづきたい。
西日本ロードクラシック(147km)結果
1 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)3時間52分41秒
2 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)+0秒
3 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
4 入部正太朗(シマノレーシング)
5 岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム)
6 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
9 津田悠義(KINAN Racing Team)
16 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+5秒
26 新城雄大(KINAN Racing Team)+44秒
29 山本元喜(KINAN Racing Team)+1分34秒
41 畑中勇介(KINAN Racing Team)+6分58秒
42 白川幸希(KINAN Racing Team)+7分4秒
DNF 宮崎泰史(KINAN Racing Team)
●選手コメント
トマ・ルバ
「とても良いタイミングで逃げを打てたと思う。テクニカルなコースなので、できるだけ周りの人数が少ない状況でレースを進めたかったし、天候の変化も予想されていたから前方で走る方が得策だと考えていた。逃げ切りはならなかったが、コンディションの良さを実感できて満足している。

最終局面に向けては自分のリザルトは考えず、津田と孫崎のためにアシストした。強いチームが集団のスピードを上げていたが、とにかく全力で仲間を助けたい一心だった。

チーム状態についてはまったく心配していない。今季からバイクが変わって、それに慣れる時間が必要だったし、ニュージーランドや台湾のレースで体調を崩してしまった選手もいた。そこからの回復や底上げが今の時期に必要なことなので、レース結果が良くても悪くても受け入れることが重要。先週のチャレンジサイクルロードレースで手ごたえはつかんでいて、今日のレースと近々控えるトレーニングキャンプで一気にチーム力は上がると思う。期待していてほしい」
次回チーム活動:
4月20~28日 トレーニングキャンプ(群馬県)
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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