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ドリュー・モレ3位 ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ レポート
TOJホームステージ・いなべでドリュー・モレが3位
個人総合でジャンプアップに成功、上位進出へ弾み
個人総合でジャンプアップに成功、上位進出へ弾み
●ツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.2)
第3ステージ 5月21日(火)
いなべ 127.0km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
第3ステージ 5月21日(火)
いなべ 127.0km
・出場選手
孫崎大樹
ドリュー・モレ
レイモンド・クレダー
ライアン・カバナ
宮崎泰史
トマ・ルバ
ツアー・オブ・ジャパンはKINAN Racing Teamのホームステージとなるいなべへ。
5月21日に行われた第3ステージでは、ホームの大声援を背にドリュー・モレが好走。
レース中盤に形成された先頭グループに加わると、最後までリードを保って逃げ切りに成功。
ステージ優勝はあと一歩のところで逃したものの、3位でまとめている。
これによって個人総合でも4位まで上げている。
5月21日に行われた第3ステージでは、ホームの大声援を背にドリュー・モレが好走。
レース中盤に形成された先頭グループに加わると、最後までリードを保って逃げ切りに成功。
ステージ優勝はあと一歩のところで逃したものの、3位でまとめている。
これによって個人総合でも4位まで上げている。
雨の個人タイムトライアルとなった第1ステージ・堺、激しい集団の絞り込みがあった第2ステージ・京都を経て、舞台は三重県いなべ市へ。
第3ステージは三岐鉄道・阿下喜駅を出発し、同市の名所のひとつであるいなべ市梅林公園を基点とする周回コースをめぐる127.0km。
第3ステージは三岐鉄道・阿下喜駅を出発し、同市の名所のひとつであるいなべ市梅林公園を基点とする周回コースをめぐる127.0km。
8周する周回コースは、前半に「イナベルグ」と呼ばれる急坂区間が登場。
その後も緩急のある上りが続くほか、テクニカルで一気にスピードが上がるダウンヒル、ヘアピンコーナーなど変化にとんだレイアウトが大きな特徴。
この大会のステージ開催を契機に急増したという同市内に来訪するサイクリストからも人気のルートが多く採用され、ファンからの注目度も高い。
その後も緩急のある上りが続くほか、テクニカルで一気にスピードが上がるダウンヒル、ヘアピンコーナーなど変化にとんだレイアウトが大きな特徴。
この大会のステージ開催を契機に急増したという同市内に来訪するサイクリストからも人気のルートが多く採用され、ファンからの注目度も高い。
長年、同市との自転車を通じての交流を続けてきているKINAN Racing Teamとしては、大会前半戦の重要ステージとして勝利を狙っていく。
多くのファンがレース会場に足を運び、大きな応援をバックに戦う。
チームは前日の落車で負傷しているトマ・ルバが治療に専念するため出走を取りやめ。
レースに先だって実施されたパレード走行に出席したのち、バイクを降りている(記録上はDNS)。
多くのファンがレース会場に足を運び、大きな応援をバックに戦う。
チームは前日の落車で負傷しているトマ・ルバが治療に専念するため出走を取りやめ。
レースに先だって実施されたパレード走行に出席したのち、バイクを降りている(記録上はDNS)。
パレードでは、日沖靖・いなべ市長の先導のもと、いなべステージ実行委員会の依頼を受けて参加する直属アカデミー「KINAN Racing Team MIE Junior」の8人、そしてKINANメンバーがコースへ。華やかなレーススタートとなった。
その後リアルスタートが切られると、まずは静かな立ち上がり。
一団のまま進行したワンウェイ区間を経て周回コースへと入ると、孫崎大樹のアタックをきっかけに一気にプロトンは活性化した。
一団のまま進行したワンウェイ区間を経て周回コースへと入ると、孫崎大樹のアタックをきっかけに一気にプロトンは活性化した。
ハイペースで進行するものの、逃げ狙いのアクションはいずれも容認されず。
一方で、強い風も相まって3周目には集団が分断する局面も。
この周回終わりに置かれた1回目の中間スプリントではライアン・カバナが3位通過して1秒のボーナスタイムを獲得している。
一方で、強い風も相まって3周目には集団が分断する局面も。
この周回終わりに置かれた1回目の中間スプリントではライアン・カバナが3位通過して1秒のボーナスタイムを獲得している。
均衡が破られたのは4周目。周回早々の上りで7人がスピードを上げて先頭グループを形成。
そのきっかけとなったのがドリューのアタックだった。
主要チームから先頭グループにメンバーが送り込まれた一方で、リーダーチームのアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームは追う側となり、メイン集団のコントロールを本格化。
ペースアップを試みるものの、追走に協力するチームが出ず、少しずつドリューらのグループとメイン集団とのタイム差が拡大。
やがて後続選手たちも集団に復帰し、40人近い選手たちが先頭グループへの合流を目指し追う形に。
そのきっかけとなったのがドリューのアタックだった。
主要チームから先頭グループにメンバーが送り込まれた一方で、リーダーチームのアスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチームは追う側となり、メイン集団のコントロールを本格化。
ペースアップを試みるものの、追走に協力するチームが出ず、少しずつドリューらのグループとメイン集団とのタイム差が拡大。
やがて後続選手たちも集団に復帰し、40人近い選手たちが先頭グループへの合流を目指し追う形に。
快調に飛ばす先頭グループでは、5周目に設定されたこの日2回目の山岳賞でドリューが1位通過。
6周目終わりに設置された2回目の中間スプリントでは3位で通過し、1秒のボーナスタイムを獲得している。
6周目終わりに設置された2回目の中間スプリントでは3位で通過し、1秒のボーナスタイムを獲得している。
一時は40秒ほどまで縮まった先頭グループとメイン集団のタイム差は、7周を終えて最終周回に入る時点で1分15秒まで再拡大。
集団からは散発的にアタックが見られるものの、追撃ムードは高まらず。
さらに勢いを増したドリューらの逃げ切りが濃厚となった。
集団からは散発的にアタックが見られるものの、追撃ムードは高まらず。
さらに勢いを増したドリューらの逃げ切りが濃厚となった。
先頭グループは6人で最終周回に入ったものの、2選手が遅れて4選手によるステージ優勝争いに。
数回のアタックはいずれも決まらず、そのままいなべ市梅林公園内に設けられた上り基調のフィニッシュラインに向かってスプリントとなった。
数回のアタックはいずれも決まらず、そのままいなべ市梅林公園内に設けられた上り基調のフィニッシュラインに向かってスプリントとなった。
ライバル3人をうかがいながら最後の加速に打って出たドリューだったが、3番手を押さえるのが精いっぱい。
勝ったジョヴァンニ・カルボーニ選手(JCLチーム右京)から3秒差でドリューはフィニッシュラインを通過した。
勝ったジョヴァンニ・カルボーニ選手(JCLチーム右京)から3秒差でドリューはフィニッシュラインを通過した。
結果的にメイン集団はトップから1分33秒差でレースを完了。
ここにライアンと孫崎が入り、パンクトラブルに見舞われた宮崎は約30秒後にフィニッシュ。
レイモンド・クレダーも走り切って、次のステージにつないでいる。
ここにライアンと孫崎が入り、パンクトラブルに見舞われた宮崎は約30秒後にフィニッシュ。
レイモンド・クレダーも走り切って、次のステージにつないでいる。
これらにより、ドリューは個人総合でも一気にジャンプアップ。
ステージ3位のボーナス4秒を生かしてトップから18秒差の4番手につけ、今後のステージへ弾みとしている。ライアンも7位に位置し、前が見えるポジションを固める。
ステージ3位のボーナス4秒を生かしてトップから18秒差の4番手につけ、今後のステージへ弾みとしている。ライアンも7位に位置し、前が見えるポジションを固める。
この日はレース後にホームステージ恒例のセレモニーが催され、メンバーがステージに登壇。
応援の感謝を伝えるとともに、第4ステージ以降の継続した活躍も約束。
表彰式でTOJキッズを務めたみえジュニアメンバーと合わせて、会場に駆け付けた多くのファンとの記念撮影にも応じた。
応援の感謝を伝えるとともに、第4ステージ以降の継続した活躍も約束。
表彰式でTOJキッズを務めたみえジュニアメンバーと合わせて、会場に駆け付けた多くのファンとの記念撮影にも応じた。
また、会場脇に設けられたブースサイトには、日頃からチームを支えてくださるスポンサーならびにサプライヤー企業のうち、株式会社キナンさま、WAKO's(和光ケミカル)さま、MINOURAさま、イナーメスポーツアロマさま、FUSIONさま、リガーマリンさまが出展。
たくさんの来場者に恵まれている。
翌24日は岐阜県美濃市での第4ステージ。137.3kmの平坦コースで争われる。
たくさんの来場者に恵まれている。
翌24日は岐阜県美濃市での第4ステージ。137.3kmの平坦コースで争われる。
ツアー・オブ・ジャパン 第3ステージ(127.0km)結果
1 ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)3時間10分52秒
2 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌサイクリングチーム)+0秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+3秒
4 カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス)+4秒
5 ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チーム ブリッジレーン)+23秒
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+1分33秒
19 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
28 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
37 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分0秒
67 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+13分38秒
DNS トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
・個人総合時間
1 ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)5時間55分10秒
2 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌサイクリングチーム)+14秒
3 カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス)+17秒
4 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+18秒
5 ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チーム ブリッジレーン)+40秒
6 マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)+1分30秒
7 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分39秒
23 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分55秒
34 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分18秒
55 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+18分0秒
・ポイント賞
8 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)17pts
12 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)14pts
・山岳賞
2 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)6pts
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)5pts
・チーム総合
1 JCLチーム右京 17時間49分17秒
2 KINAN Racing Team +8秒
1 ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)3時間10分52秒
2 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌサイクリングチーム)+0秒
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+3秒
4 カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス)+4秒
5 ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チーム ブリッジレーン)+23秒
6 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)+1分33秒
19 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)
28 孫崎大樹(KINAN Racing Team)
37 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分0秒
67 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+13分38秒
DNS トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
・個人総合時間
1 ジョバンニ・カルボーニ(イタリア、JCLチーム右京)5時間55分10秒
2 アナトリー・ブディアク(ウクライナ、トレンガヌサイクリングチーム)+14秒
3 カーター・ベトルス(オーストラリア、ルージャイ・インシュランス)+17秒
4 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+18秒
5 ザッカリー・マリッジ(オーストラリア、チーム ブリッジレーン)+40秒
6 マックス・ウォーカー(イギリス、アスタナ・カザクスタン・ディベロップメントチーム)+1分30秒
7 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)+1分39秒
23 孫崎大樹(KINAN Racing Team)+1分55秒
34 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+2分18秒
55 レイモンド・クレダー(KINAN Racing Team)+18分0秒
・ポイント賞
8 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)17pts
12 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)14pts
・山岳賞
2 ライアン・カバナ(KINAN Racing Team)6pts
3 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)5pts
・チーム総合
1 JCLチーム右京 17時間49分17秒
2 KINAN Racing Team +8秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「疲れたけど、トライした甲斐があった。ホームステージのいなべを3位で終えられたことは素直にうれしい。ファンのみなさんの前で良いパフォーマンスができた。応援してくださった方々には“ありがとう”と伝えたい。
フィニッシュに向けては脚を残しながら他選手の動きを注視していた。勝ちたかったけど、今日はやれるだけのことはやった。これ以上望むことはできない。
ターゲットは富士山(第6ステージ)。今日の走りでマークすべき選手からアドバンテージを奪うことができた。とてもポジティブだし、自信をもって富士山の上りに挑めそうだ」
ドリュー・モレ
「疲れたけど、トライした甲斐があった。ホームステージのいなべを3位で終えられたことは素直にうれしい。ファンのみなさんの前で良いパフォーマンスができた。応援してくださった方々には“ありがとう”と伝えたい。
フィニッシュに向けては脚を残しながら他選手の動きを注視していた。勝ちたかったけど、今日はやれるだけのことはやった。これ以上望むことはできない。
ターゲットは富士山(第6ステージ)。今日の走りでマークすべき選手からアドバンテージを奪うことができた。とてもポジティブだし、自信をもって富士山の上りに挑めそうだ」
Text, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
Photos:Ryo KODAMA, Syunsuke FUKUMITSU
Photos:Ryo KODAMA, Syunsuke FUKUMITSU