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KINAN RACING

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宮崎泰史2位! 全日本選手権個人タイムトライアル レポート

全日本選手権個人タイムトライアルで宮崎泰史が2位
悪コンディションをものともしない攻めの走りでロードに弾み
●全日本選手権個人タイムトライアル
5km×6周回=30km

・出場選手
宮崎泰史
2024年シーズンの国内王者を決める年に1度の戦い、ロード種目の全日本選手権が6月21日より競技開始。
同日は個人タイムトライアル競技が行われ、30kmで争われた男子エリートで宮崎泰史が2位に入賞。
競技中に天候が大きく変化した中、風雨が強い悪コンディションを苦にせず走り抜き、トップに迫る力走。
本番と位置付ける2日後のロードレースに向け、明るい材料となった。
国際的に例年6月下旬に設定される国内選手権。
日本も他国と同様に開催時期を設け、その年のチャンピオンを決める。
唯一無二のビッグタイトルだけあって、毎回激闘が繰り広げられる。
勝者には日本チャンピオンジャージが贈られ、翌年の同大会までの着用が認められる。
これまで、KINAN Racing Teamは3度のチャンピオンジャージ獲得機会に恵まれ、戦力強化を図る今季は日本王座返り咲きをかけての重要なレースに位置付けている。
大会は21日から23日までの3日間で行われ、競技初日にあたるこの日は数カテゴリーの個人タイムトライアル競技を実施。
KINAN Racing Teamから宮崎が唯一参戦となった男子エリートは、最終プログラムに設けられた。
昨年に続き、今回も静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンターが大会の舞台。
5kmコースを6周回・30kmで争われるレースは、まったくと言って良いほど平坦路のない高低の変化に富むレイアウト。
この日は夜半から強い雨が降り続き、午前中のプログラムでは豪雨の中でレースが行われる状況に。
男子エリートがスタートする午後1時30分を迎えても風雨は強いままで、全体2番目の出走となる宮崎にとっては悪コンディション下での走行を余儀なくされた。
エントリー20人を3つのウェーブに分け、選手たちは1分おきにコースへ。
第1ウェーブに入った宮崎は、スタート直後から同ウェーブの選手たちを圧倒。
1周回あたりのラップタイムは8分を切るハイペースで攻める。
前回大会の上位選手も含まれ、高水準が見込まれた同ウェーブにあって宮崎を上回る選手は現れず。
2周回を終える頃には他選手に1分以上の差をつけた。
強まる雨と吹き荒れる突風にたびたび煽られながらも高いアベレージスピードで進行。
半分となる3周回を終えるとさらにペースを上げ、7分台後半のラップタイムを連発。
最終的に30kmを47分44秒で走破し、後に続く選手たちの基準タイムとなる。
第2ウェーブ以降、徐々に雨脚が弱まり、風向きも変化する中、宮崎を超える選手が長い時間現れない。
有力選手がひしめく第3ウェーブを迎えてもトップをキープし、残る数選手の結果次第で宮崎の上位進出が決まる格好となる。
そうした中、2年前の覇者である金子宗平選手(群馬グリフィン)が2周目に宮崎を上回るタイムをマーク。
その後も完全にペースに乗ると、イム差を着々と広げていく。
そのまま走り抜いた金子選手は、ただひとり46分台に乗せる好記録。
宮崎は最終的に51秒差の2位で終えることとなった。
頂点にあと一歩届かず悔しい結果となった宮崎だが、今大会に向けて早くから準備を進め、ベストコンディションでレースに臨めたことへの充足感を見せた。
この勢いのまま、ロードへ向かうことを誓っている。

大会初日に表彰台を確保し、チームとしても幸先の良い出足。
翌22日はアンダー23カテゴリーのロードレースに柚木伸元が出場。
KINAN Racing Teamからただひとりでの出走となるが、国内外でのレースで培った経験を生かしてトップを目指す。
全日本選手権個人タイムトライアル 男子エリート(30.0km)結果
1 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)46分42秒96
2 宮崎泰史(KINAN Racing Team)+51秒
3 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)+1分15秒
4 山本大喜(JCL TEAM UKYO)+1分34秒
5 小林海(マトリックスパワータグ)+1分41秒
6 留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)+1分48秒
●選手コメント
宮崎泰史
「今季に入って体調を崩してしまった時期があったので、全日本選手権を目標に立て直すことを意識してきた。タイムトライアルばかりにフォーカスしているわけではなく、ロードレースでも戦えるよう調整を進めている。今日に関していえば、コンディションがかなり良くなっていたので、勝てるチャンスはあると思っていた。最後まで出し切って終われたので、雨風が強い中でもしっかり走れたと感じている。

今大会に向けてはトマさんにとてもお世話になった(トマ・ルバがトレーニングやコンディショニングのアドバイスを行ってきた)。僕自身、体調を崩したときに焦ってしまっていたところがあったけど、脚質が似ているトマさんにアドバイスしてもらうと同時に、各方面から面倒を見てもらって調子を取り戻すことができた。

今日の走りで調子が良いことは確信できた。ロードに向けては、大会前にチームのみんなでトレーニングを一緒にするなどして意思統一を図ってきた。コンディションやレース展開についてあらゆるシミュレーションをして、どんな流れになっても対応できるようにしているつもり。何としても勝ちたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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