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KINAN RACING

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ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム レポート

世界が注目したツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
雨と寒さを忘れる熱気にKINANメンバーも奮闘
世界最大のロードレース「ツール・ド・フランス」のエッセンスをそのままに、さいたま新都心の高層ビル群を駆け抜けるビッグイベント、ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムが11月2日に開催された。
今年のツールで主役を張ったワールドクラスのライダーに並んで、KINAN Racing Teamから孫崎大樹、山本元喜、畑中勇介の3選手が参加。
世界中が注目した都市型クリテリウムを走ったほか、イベントのエンディングでは畑中の引退セレモニーも。
雨と寒さを忘れさせるだけの熱気に背中を押されながら、選手たちは走りを披露した。
ツール・ド・フランス さいたまクリテリウムは2013年に初開催され、途中で新型コロナ禍による中止を乗り越えながら、今年10回目の記念大会を迎えた。
その年のツールで活躍した選手たちを中心に、名だたるライダーが日本に招待され、さいたま新都心の高層ビル群を走る。
その様子は多くの国で中継され、大都市をハイスピードで駆け抜けるシーンは世界的に注目を集める。
例年、日本国内を軸に活動するUCIコンチネンタルチームにも出場資格が与えられ、世界のトップライダーを迎え撃つ。
KINAN Racing Teamも常連チームのひとつとして、スタートラインにつく。今回は孫崎、山本、畑中の3選手が出走した。
出場チームはそれぞれ2レースに出場。チームごとにタイムを競ったチームタイムトライアルでは、快調に飛ばしていたところで山本と孫崎がタイヤを取られ落車。
3.2kmのコースを何とか走り切ったものの、山本が肩甲骨を傷めてその後のレースからは離脱を余儀なくされている。
メインレースであるクリテリウムは、約3.6kmのコースを17周回。
途中、さいたまスーパーアリーナのメインアリーナを通過。
アリーナに集まった大観衆の盛り上がりを感じながらコースを突き進んでいく。
出走を断念した山本の分もと、孫崎と畑中が奮起した。
まず見せ場を作ったのは畑中。3周目に入ったところで5人の逃げグループに加わり、レースをリードする。
15秒前後のタイム差で先導し、畑中もたびたび先頭に立ってグループを牽引した。
4周ほど先行したところで畑中はメイン集団へと戻って、7周目で形成された8人の先頭グループに孫崎が入った。

快調に飛ばしていた孫崎だったが、8周回目の途中、アリーナの出口で再びタイヤを取られ落車するアクシデント。
5人ほどがクラッシュしてしまい、いずれも大きなけがはなかったものの大事を取ってレースからは離脱。孫崎もここは無理をせず、リタイアの判断をしている。
その後もレースはアタックとキャッチを繰り返し、最後は逃げる選手をメイン集団が追いかける展開に。
雨脚が強くなる中を選手たちはテクニカルなコースを走り抜いて、フィニッシュへ到達。
最後はスプリントで決着し、少しおいて畑中がフィニッシュラインを通過。36位でレースを終えた。
レースを終えて、ファンの声援に応えながらアリーナへと戻ってきた畑中。
イベントのエンディングでは、サプライズで引退セレモニーが催され、驚きのままにステージへ。
「今ここにいるどの選手よりも幸せだと感じている。国内チーム・選手への応援もお願いします!」と高らかに呼びかけ、ファンからのたくさんの拍手を浴びた。
各チームの選手・スタッフもステージへと集まっての胴上げでセレモニーを締めた。
アクシデントがありながらも、世界規模のイベントの一員として活動を果たした選手たち。引き続き、残るレースや控えるイベントに向け意欲を高めている。
Photos: Keita YAMAUCHI
Text, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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