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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン2025 第1ステージ・堺 レポート

国内最大級のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」開幕
緒戦の個人タイムトライアルを終えて次のステージにつなぐ
●ツアー・オブ・ジャパン2025(UCIアジアツアー2.2)
5月18日 第1ステージ・堺
2.6km個人タイムトライアル

・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
日本のロードレースシーンにおいて最大級のステージレースである「ツアー・オブ・ジャパン」の2025年大会が5月18日に開幕。
大阪府堺市をスタートし、8日間をかけて東京を目指し進む。
大会初日は2.6kmの個人タイムトライアルで選手たちが顔見せ。KINAN Racing Teamから出走の6選手はいずれも無難に走り終えて、翌日から本格化する戦いへ意欲を高めている。
ツアー・オブ・ジャパンはその名の通り、日本を代表するロードレースイベントで、大阪から東京までを8日間でつなぐステージレース。
ステージ開催地の盛り上げにとどまらず、その熱気とバリューで日本の自転車競技全体の発展に寄与している。
ファンの間では大会名の頭文字をとって「TOJ」の愛称でも親しまれる。
KINAN Racing Teamは過去に個人総合優勝1回、ステージ優勝3回を挙げ、日本が世界に誇るイベントで大きなインパクトを残している。
今年は大会を制した2018年以来のビッグタイトルを目指し、主力メンバーをフル動員。
ドリュー・モレ、山本元喜、ネイサン・アール、レイン・タラマエ、トマ・ルバ、新城雄大の布陣で大きな目標へと向かっていく。
大阪府堺市で行われる第1ステージは、2.6kmの個人タイムトライアル。
選手たちは走る距離こそ短いものの、出場選手たちが30秒おきにひとりずつコースへと繰り出していく。
全選手の走りが見られるとともに、普段のロードレースとは違うスピード感を楽しめるステージとなっている。
コースは、世界遺産「仁徳天皇陵古墳」に隣接する大仙公園の周回路が採用される。
本戦に先駆けて、この日は午前中に「堺国際クリテリウム」が実施され、TOJ出走ライダーが脚試しとしておおよそ10周回するレースに臨んだ。
3人の逃げ切りが決まり、KINANメンバーの上位進出はならなかったが、まずはコースの感覚をつかんで本戦を見据えた。
迎えた本番、KINANメンバーはトマ、新城、山本、ドリュー、ネイサン、レインの順で出走。
トマが3分14秒で先陣を切ると、続く選手たちも上々のタイムで走破。
ドリューが3分12秒台で走って一時的ながら上位に近い位置につけると、ネイサンは3分8秒、そしてエストニアチャンピオンジャージで走ったレインは3分5秒と高水準。
最終結果はレインの15位がチーム最上位となったが、レース距離が短かったことも関係し全体的に僅差で終えている。
無難な立ち上がりとしたKINAN勢は、第2ステージから始まるロードレースで上位進出を図っていく。
各選手とも好感触で走り終え、次へとつなげている。
大会開幕にあたり、選手たちがレース前にウェアサプライヤーのチャンピオンシステムジャパンさまブースを訪問。
同社では各賞リーダージャージのサポートを行っており、選手たちは活躍とともに同社製のリーダージャージに袖を通すことを誓っている。
また、恒例のチームプレゼンテーションでは、6選手がそろってステージへ。
ファンからの歓声もこだまし、改めてKINANファミリーが一丸となってTOJを戦う意志を固めた。
TOJは翌19日、京都に舞台を移して第2ステージを行う。
「普賢寺ふれあいの駅」をスタート後、16.8kmのコースに入り6周回。
レース距離103.6kmで争われる。タフな上りが待つほか、道幅がタイトになる区間も控える。
全体的にハイペースで進行することが予想されており、高低の変化に富んだレイアウトをいかに攻略するかがポイントの1日となる。
ツアー・オブ・ジャパン2025 第1ステージ・堺(2.6km個人タイムトライアル)結果
1 ドゥシャン・ラヨヴィッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)2分58秒91
2 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュ×ボディラップ)+1秒60
3 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+2秒11
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+2秒88
5 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+4秒28
6 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)+4秒54
15 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+7秒02
35 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+9秒94
50 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+13秒42
63 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+16秒04
75 新城雄大(KINAN Racing Team)+18秒07
84 山本元喜(KINAN Racing Team)+20秒60


・個人総合時間賞
1 ドゥシャン・ラヨヴィッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)2分58秒
2 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュ×ボディラップ)+2秒
3 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+3秒
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
5 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+5秒
6 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)
15 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+7秒
35 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+10秒
50 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+14秒
63 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+16秒
75 新城雄大(KINAN Racing Team)+18秒
84 山本元喜(KINAN Racing Team)+21秒


・チーム総合時間賞
1 シーキャッシュ×ボディラップ 9分7秒
10 KINAN Racing Team +18秒
●選手コメント
レイン・タラマエ
「強いチームと強いメンバーと一緒にツアー・オブ・ジャパンを迎えられたことがうれしい。今日は3分間のレースだったから、何のストレスもなく終えられた。

ツール・ド・熊野では悔しい思いをしたが、この大会をまったく同じ結果にするつもりはない。熊野ではストレスを抱えすぎてしまったように思うので、TOJはもう少しリラックスして走りたい。いまのところは富士山(第6ステージ)で勝つことにフォーカスしている。みんなが狙うステージだからこそ、ポディウム(表彰台)に上がることに価値があると感じている。

日本のファンが“タラちゃん”と呼んでくれることがとてもうれしい。ヨーロッパのレース会場では“タラ”と呼ばれていて、それと同様に“タラちゃん”には親近感を抱いている。TOJでも“タラちゃん”で応援してほしい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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