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KINAN RACING

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ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ・JPF京都 レポート

ツアー・オブ・ジャパン第2ステージは京都のテクニカルコース
KINAN勢は終盤のペースアップで攻勢に出る
●ツアー・オブ・ジャパン2025(UCIアジアツアー2.2)
5月19日 第2ステージ・JPF京都
2.8km+16.8km×6周=103.6km

・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
日本国内最大級のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は大会2日目からロードレースステージを開始。
5月19日は京都での第2ステージが行われて、テクニカルなコースを選手たちが駆けた。
KINAN Racing Teamは終盤にかけて主導権をとってペースメイク。一気のスピードアップで集団の人数を絞り込むなど、攻勢をかけた。
大阪・堺を出発し、東京を目指す8日間。大会初日の18日には2.6kmの個人タイムトライアルが行われて、KINANメンバー6人がいずれも上々の走り。
トラブルなく走り終えて長き戦いへ幸先の良い出足とした。
続く第2ステージは京都府京田辺市・普賢寺ふれあいの駅を出発後、数キロのワンウェイルートを走行し、同精華町・けいはんなプラザを基点とする周回コースへと入っていく。
周回コースは16.8kmで、おおよそ6周回する103.6kmで競う。周回コース内には今大会初の山岳ポイントが設定される登坂区間や、ところどころ道幅が狭くなるなど、全体的にテクニカル。
上った後のダウンヒルも選手たちのハンドルさばきが要求され、終始緊張感のあるレースが展開される。
KINAN Racing Teamとしてはライバルとなるチームや選手からタイムを失うことなく走り切るとともに、展開次第では勝負を仕掛けていくなどアグレッシブに戦っていく。
しばしのパレード走行の後リアルスタートが切られると、早い段階で3選手が集団から飛び出しリードを広げていく。
メイン集団ではリーダーチームのソリューションテック・ヴィーニファンティーニがすぐにコントロールを開始し、先頭の3人とは1分30秒程度のタイム差で推移させる。
KINANメンバーもトマ・ルバらが一時的に前方をうかがう姿勢を見せたが、状況に合わせて集団待機を選択。淡々と周回数を減らしていく。
レースが後半に移り、4周目に入ったあたりから徐々に流れが変化。
集団のスピードが上がっていき、自然と前を行く選手たちとのタイム差が縮まる。
約20秒差で5周目に突入すると、周回前半の登坂区間で集団が先頭グループを近くに捉えると、頂上通過直後に吸収。
ふりだしに戻ったところで散発したアタックには山本がチェックに動き、決定打を許さない。
2選手が数秒先行した状態で最終周回の鐘を聞いたが、これも捕らえて45人ほどの集団でフィニッシュを目指した。
登坂区間の途中、集団で大規模なクラッシュが発生したが、KINANメンバーはこれを回避し最終盤を進む。
頂上目前でトマが猛然とペースを上げて、集団は一気に縦長に。
このスピードに耐え切れず遅れる選手も多く発生し、タフな展開を作り出した。
最後の数キロは複数チームによる主導権争いが繰り広げられ、KINAN勢もトマのほか、ネイサン・アール、レイン・タラマエ、ドリュー・モレがきっちりとメイン集団でレースをクローズ。
個人総合順位には幾分の変動があり、レインがトップから14秒差の10位がチーム最上位。
また、この日のレース構築に貢献した新城雄大と山本も走り終えて、引き続き6選手で次のステージへと進む。
翌20日に行われる第3ステージは、三重県いなべ市での127km。
阿下喜駅を出発し、いなべ市梅林公園を基点する周回コースをめぐるルートは、名物登坂の“イナベルグ”を含む丘越えが特徴。
最大勾配17%の上りを8回こなす丘陵コースは、大会前半のハイライトにも。
そして、KINAN Racing Teamにとってはホームステージで、大声援をバックに走る大事な1日。
ステージ優勝を視野に入れながら、スタートラインにつくこととなる。
ツアー・オブ・ジャパン2025 第2ステージ・JPF京都(103.6km)結果
1 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)2時間38分50秒
2 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+0秒
3 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)
4 ジェラルド・レデスマ(VC福岡)
5 エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)
6 レナルト・フェーゲ(レンベ・ラド・ネット)
14 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)
27 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
37 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)
40 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)
50 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分8秒
62 山本元喜(KINAN Racing Team)+5分39秒


・個人総合時間賞
1 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)2時間41分41秒
2 キャメロン・スコット(シーキャッシュ×ボディラップ)+6秒
3 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)
4 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)+12秒
5 山本哲央(日本ナショナルチーム)
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)+13秒
10 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+14秒
26 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+17秒
33 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+21秒
38 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+23秒
50 新城雄大(KINAN Racing Team)+2分33秒
62 山本元喜(KINAN Racing Team)+6分7秒


・ポイント賞
20 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)2pts

・チーム総合時間賞
1 シーキャッシュ×ボディラップ 8時間5分37秒
8 KINAN Racing Team +18秒
●選手コメント
ドリュー・モレ
「京都のコースはいつも難しく、今日もクラッシュがあって緊張感のあるレースだった。そうした中でも僕たちは集団内でまとまって走ることができた。

TOJに向けたトレーニングはとても充実していた。良いコンディションでスタートが切れているし、ステージを追うごとに調子が上がっていくと思う。特に、飯田(第5ステージ)」と富士山(第6ステージ)を戦うイメージができている。もちろん、大事なのは個人の成績以上にチームの結果。そこはこだわっていきたい。

明日走るいなべのコースも良い印象を持っている。昨年は逃げで巧く走ることができたので、今回もあらゆるトライをしていきたい」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU
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