

ツアー・オブ・ジャパン2025第3ステージ・いなべ レポート
ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ・いなべはネイサンが5位
ホームチームの威信をかけてアグレッシブに攻め続ける
ホームチームの威信をかけてアグレッシブに攻め続ける
●ツアー・オブ・ジャパン2025(UCIアジアツアー2.2)
5月20日 第3ステージ・いなべ
8.6km+14.8km×8周回=127.0km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
5月20日 第3ステージ・いなべ
8.6km+14.8km×8周回=127.0km
・出場選手
ドリュー・モレ
山本元喜
ネイサン・アール
レイン・タラマエ
トマ・ルバ
新城雄大
KINAN Racing Teamが参戦中のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は第3ステージを5月20日に実施。
ホームタウン・いなべの丘陵コースを駆けたレースは、終始KINAN勢がアグレッシブに展開。
最終的に2選手の逃げ切りは許したものの、ネイサン・アールが5位とまとめて、ここからさらに上位を狙っていく態勢へ。
戦いを終えた選手たちは会場に駆け付けたファンとの交流も行い、レース内外で充実の1日を送った。
ホームタウン・いなべの丘陵コースを駆けたレースは、終始KINAN勢がアグレッシブに展開。
最終的に2選手の逃げ切りは許したものの、ネイサン・アールが5位とまとめて、ここからさらに上位を狙っていく態勢へ。
戦いを終えた選手たちは会場に駆け付けたファンとの交流も行い、レース内外で充実の1日を送った。

一昨日の大会開幕から、着々と東へ進行中のプロトン。大会3日目はKINAN Racing Teamにとって前半戦のハイライトとなるステージを迎える。
長年にわたり開催地・いなべ市とは縁を育み、自転車を通して地域貢献を続けている。
これまでイベントや学校での自転車安全教室で選手・スタッフが同市を訪問し、国内有数の自転車の街としての魅力を体感している。
長年にわたり開催地・いなべ市とは縁を育み、自転車を通して地域貢献を続けている。
これまでイベントや学校での自転車安全教室で選手・スタッフが同市を訪問し、国内有数の自転車の街としての魅力を体感している。

そんないなべの街を走るステージは、127kmの丘陵コース。
阿下喜駅を出発したのち、3.1kmのパレード走行を経てリアルスタート。いなべ市梅林公園を基点とする周回コースへと入ると、1周14.8kmをおおよそ8周半走りフィニッシュへ。
この間、名物区間である最大勾配17%の上り「イナベルグ」のほか、ハイスピードで進むダウンヒルやヘアピンコーナーをクリア。
周回後半には美しい田園風景を見ながら、メイン会場のいなべ市梅林公園へと戻る。
阿下喜駅を出発したのち、3.1kmのパレード走行を経てリアルスタート。いなべ市梅林公園を基点とする周回コースへと入ると、1周14.8kmをおおよそ8周半走りフィニッシュへ。
この間、名物区間である最大勾配17%の上り「イナベルグ」のほか、ハイスピードで進むダウンヒルやヘアピンコーナーをクリア。
周回後半には美しい田園風景を見ながら、メイン会場のいなべ市梅林公園へと戻る。

前日の第2ステージを終えた時点で、KINAN Racing Teamはネイサンのほか、トマ・ルバ、レイン・タラマエ、ドリュー・モレの4人が総合タイムでトップと僅差に位置。
いなべではホームステージでの勝利とともに、他チーム・選手へプレッシャーを与えていくことを狙う。
いなべではホームステージでの勝利とともに、他チーム・選手へプレッシャーを与えていくことを狙う。

レーススタートに先駆けて、日沖靖・いなべ市長を先頭としたパレード走行には、下部組織「KINAN Racing Team MIE jr」のメンバーが参加。
華やかな幕開けのもと選手たちも大観衆の見守る中を出発すると、リアルスタート直後からアクティブに進行。
数人が飛び出しては集団が追いかける流れが続いた序盤。周回コース入り後には、先に動いた3選手を追って山本元喜がリードを図るなど、KINANメンバーも都度前線をうかがった。
華やかな幕開けのもと選手たちも大観衆の見守る中を出発すると、リアルスタート直後からアクティブに進行。
数人が飛び出しては集団が追いかける流れが続いた序盤。周回コース入り後には、先に動いた3選手を追って山本元喜がリードを図るなど、KINANメンバーも都度前線をうかがった。

大きな変化があったのは3周目の前半。急坂区間で発生したアタックをきっかけに集団が割れ、前へ上がった6選手がそのまま逃げの構え。
個人総合上位の選手が加わって一方で、KINAN勢は一時的にポジションを下げ、追う格好となる。
そこから数チームとともに追走状態を築いて、40秒程度のタイム差を維持。
大きなリードを許すことなく進むと、次の周回でネイサンがメイン集団からアタック。
単独追走を始めると、上りを終えた後のダウンヒルでブリッジに成功。先頭合流を果たし、7人で先を急いだ。
個人総合上位の選手が加わって一方で、KINAN勢は一時的にポジションを下げ、追う格好となる。
そこから数チームとともに追走状態を築いて、40秒程度のタイム差を維持。
大きなリードを許すことなく進むと、次の周回でネイサンがメイン集団からアタック。
単独追走を始めると、上りを終えた後のダウンヒルでブリッジに成功。先頭合流を果たし、7人で先を急いだ。

しかし、メイン集団も加速度を増しており、4周目を終えるまでにネイサンたちをキャッチ。
レースがふりだしに戻ったところで新たなひとり逃げが発生すると、今度はドリューが5人による追走グループを形成。
KINANメンバーが代わる代わる前線に位置しながら好況を作り出す。ドリューが集団に戻ってからは、トマやレインが牽引役を担い、そのスピードでもって逃げる選手を捕まえた。
レースがふりだしに戻ったところで新たなひとり逃げが発生すると、今度はドリューが5人による追走グループを形成。
KINANメンバーが代わる代わる前線に位置しながら好況を作り出す。ドリューが集団に戻ってからは、トマやレインが牽引役を担い、そのスピードでもって逃げる選手を捕まえた。

決定打となったのは7周目の後半。散発するアタックをすべてチェックしてきたKINAN勢だったが、3人の仕掛けによって再び追う状況に。
トマの牽きで追撃ムードを高めながら最終周回に突入すると、急坂区間でネイサンを発射。
再度上りでスピードアップして先頭を捉えにかかったが、あと一歩のところで届かず。
ステージ優勝争いが2人に絞られた後ろで、KINANメンバーはタイム差を最小限にとどめながら最終局面へと移った。
トマの牽きで追撃ムードを高めながら最終周回に突入すると、急坂区間でネイサンを発射。
再度上りでスピードアップして先頭を捉えにかかったが、あと一歩のところで届かず。
ステージ優勝争いが2人に絞られた後ろで、KINANメンバーはタイム差を最小限にとどめながら最終局面へと移った。

その結果、この日のステージ最上位はネイサンの5位。
悲願でもあるいなべでのステージ優勝はかなわなかったものの、上位でまとめてこの先のステージへと期待を持たせるものとした。
また、力強い牽引でネイサンを前線へと送り出したトマも同グループでレースを完了。
その後、ドリュー、レイン、山本、新城と続いて、6人全員が次のステージへと駒を進めている。
総合成績にもシャッフルがあり、KINAN勢ではネイサンがトップから50秒差の19位につける。トマも56秒差としており、次なるチャンスでその差を縮めていく。
悲願でもあるいなべでのステージ優勝はかなわなかったものの、上位でまとめてこの先のステージへと期待を持たせるものとした。
また、力強い牽引でネイサンを前線へと送り出したトマも同グループでレースを完了。
その後、ドリュー、レイン、山本、新城と続いて、6人全員が次のステージへと駒を進めている。
総合成績にもシャッフルがあり、KINAN勢ではネイサンがトップから50秒差の19位につける。トマも56秒差としており、次なるチャンスでその差を縮めていく。

この日は、ホームチームとしてレース後に選手、石田哲也監督とがステージに登壇。
日頃の応援への感謝を伝えるとともに、翌日以降のステージでの活躍を約束。毎年恒例となった観客との記念撮影も、大きな盛り上がりの中で行われた。
同時に、日頃チームを支えていただく企業さまにもステージ参画いただき、メインスポンサー・株式会社キナンからは角口賀敏会長が直々に応援に訪れていただいたほか、グッズ販売ブースを出展。
オルベアジャパンさま、和光ケミカル(WAKO's)さま、セプロジャパン(Amphuman PR Lotion)さま、ディセッターレ(イナーメスポーツアロマ)さま、阿部商会(THULE)さまもブースを出展され、選手たちが直々に挨拶へとうかがっている。
日頃の応援への感謝を伝えるとともに、翌日以降のステージでの活躍を約束。毎年恒例となった観客との記念撮影も、大きな盛り上がりの中で行われた。
同時に、日頃チームを支えていただく企業さまにもステージ参画いただき、メインスポンサー・株式会社キナンからは角口賀敏会長が直々に応援に訪れていただいたほか、グッズ販売ブースを出展。
オルベアジャパンさま、和光ケミカル(WAKO's)さま、セプロジャパン(Amphuman PR Lotion)さま、ディセッターレ(イナーメスポーツアロマ)さま、阿部商会(THULE)さまもブースを出展され、選手たちが直々に挨拶へとうかがっている。

TOJは翌21日に第4ステージを岐阜県美濃市で行う。江戸時代初期に築かれた“うだつの上がる町並み”をスタートしたのち、美濃和紙の里会館前の周回コースへ。
137.3kmのレースは、今大会では数少ないスプリントステージにカテゴライズされる。
137.3kmのレースは、今大会では数少ないスプリントステージにカテゴライズされる。
ツアー・オブ・ジャパン2025 第3ステージ・いなべ(127.0km)結果
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)2時間59分32秒
2 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+4秒
3 ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)+22秒
4 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+26秒
5 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+29秒
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
17 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
35 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+5分21秒
48 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+8分10秒
49 山本元喜(KINAN Racing Team)
75 新城雄大(KINAN Racing Team)+11分40秒
・個人総合時間賞
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)5時間41分9秒
2 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+16秒
3 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+33秒
4 ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)+35秒
5 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+39秒
6 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+44秒
19 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+50秒
23 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+56秒
37 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+5分46秒
40 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+8分28秒
52 新城雄大(KINAN Racing Team)+14分17秒
54 山本元喜(KINAN Racing Team)+14分21秒
・ポイント賞
10 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)14pts
・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 17時間5分09秒
7 KINAN Racing Team +5分41秒
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)2時間59分32秒
2 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+4秒
3 ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)+22秒
4 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+26秒
5 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+29秒
6 ベンジャミ・プラデス(VC福岡)
17 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
35 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+5分21秒
48 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+8分10秒
49 山本元喜(KINAN Racing Team)
75 新城雄大(KINAN Racing Team)+11分40秒
・個人総合時間賞
1 アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)5時間41分9秒
2 マティアス・ブレンホイ(トレンガヌサイクリングチーム)+16秒
3 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+33秒
4 ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)+35秒
5 アンドレア・ダマト(JCL TEAM UKYO)+39秒
6 マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+44秒
19 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)+50秒
23 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)+56秒
37 ドリュー・モレ(KINAN Racing Team)+5分46秒
40 レイン・タラマエ(KINAN Racing Team)+8分28秒
52 新城雄大(KINAN Racing Team)+14分17秒
54 山本元喜(KINAN Racing Team)+14分21秒
・ポイント賞
10 ネイサン・アール(KINAN Racing Team)14pts
・チーム総合時間賞
1 JCL TEAM UKYO 17時間5分09秒
7 KINAN Racing Team +5分41秒

●選手コメント
ネイサン・アール
「暑さも影響して、想像以上にハードなレースだった。チームとしてはレースをうまくコントロールできていたと思うし、チェックすべき選手たちを見ながら走れていた。終盤は追う展開になってしまったけど、トマがしっかり追ってくれたおかげで、僕は上位フィニッシュのスプリントに臨むことができた。ホームのいなべで勝つことはできなかったけど、自信になるレースにはなった。
今大会の中でもKINAN Racing Teamは総合力のあるチームだと感じている。ツール・ド・熊野からの流れも良くて、重要なところでプッシュもできている。先は長いからきっとチャンスがめぐってくると思う。
個人的には飯田(第5ステージ)が重要になると考えていて、逃げにトライする選手や終盤にアタックする選手をチェックしていく必要がある。それが富士山(第6ステージ)にもつながっていくと思うので、その2日間は特に集中して臨むつもりだ」
ネイサン・アール
「暑さも影響して、想像以上にハードなレースだった。チームとしてはレースをうまくコントロールできていたと思うし、チェックすべき選手たちを見ながら走れていた。終盤は追う展開になってしまったけど、トマがしっかり追ってくれたおかげで、僕は上位フィニッシュのスプリントに臨むことができた。ホームのいなべで勝つことはできなかったけど、自信になるレースにはなった。
今大会の中でもKINAN Racing Teamは総合力のあるチームだと感じている。ツール・ド・熊野からの流れも良くて、重要なところでプッシュもできている。先は長いからきっとチャンスがめぐってくると思う。
個人的には飯田(第5ステージ)が重要になると考えていて、逃げにトライする選手や終盤にアタックする選手をチェックしていく必要がある。それが富士山(第6ステージ)にもつながっていくと思うので、その2日間は特に集中して臨むつもりだ」
Report, Photos, Edit: Syunsuke FUKUMITSU